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10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 SAVE THE CATの法則 Kindle版
シド・フィールドと並び称されるシナリオ理論の立役者、ブレイク・スナイダーの『SAVE THE CATの法則』第二弾!
アメリカで最も売れた脚本術を書き上げた男が、新たに「物語構造の極意」を徹底解説する!
本書ではスナイダーが独自に作り出した10の映画ジャンル(ストーリー・タイプ)ごとにそれぞれの代表的な作品を5本ずつ例にあげ、ヴァリエーションを説明しながら過去の作品が後の作品に生まれ変わるためのつながりを解明した。つまりあらゆるストーリー・タイプの抄録であり、どんな脚本家にとっても史上最強に役立つカンニングペーパーなのである。
著者は成功するための二つの要素を「ジャンル」と「構成」とし、もっとも人気のある10の「ジャンル(ストーリー・タイプ)」の共通点を見つけ出した。その後その共通点を体系化(構成)する方法を見つけ出し、テンプレート化(ブレイク・スナイダー・ビート・シート)したのが本書である。このセットを兼ね備えた脚本こそが、見識眼のあるバイヤーの目に止まり、観客を満足させる黄金の法則なのだ。真似することや形式化への偏見やプライドで読まないのはもったいない。
軽妙な語り口と、業界を知り尽くした人間ならではの鋭い視点によって、ハリウッド映画に隠された「ウケるための脚本の奥義」を伝授。映画の奥深さ、面白さが、脚本という切り口によって見えてくる本書は、映画脚本家を目指す人はもちろん、小説、ゲーム、マンガなど、あらゆるストーリーテリング創作に携わる者にとって必読の一冊である。
アメリカで最も売れた脚本術を書き上げた男が、新たに「物語構造の極意」を徹底解説する!
本書ではスナイダーが独自に作り出した10の映画ジャンル(ストーリー・タイプ)ごとにそれぞれの代表的な作品を5本ずつ例にあげ、ヴァリエーションを説明しながら過去の作品が後の作品に生まれ変わるためのつながりを解明した。つまりあらゆるストーリー・タイプの抄録であり、どんな脚本家にとっても史上最強に役立つカンニングペーパーなのである。
著者は成功するための二つの要素を「ジャンル」と「構成」とし、もっとも人気のある10の「ジャンル(ストーリー・タイプ)」の共通点を見つけ出した。その後その共通点を体系化(構成)する方法を見つけ出し、テンプレート化(ブレイク・スナイダー・ビート・シート)したのが本書である。このセットを兼ね備えた脚本こそが、見識眼のあるバイヤーの目に止まり、観客を満足させる黄金の法則なのだ。真似することや形式化への偏見やプライドで読まないのはもったいない。
軽妙な語り口と、業界を知り尽くした人間ならではの鋭い視点によって、ハリウッド映画に隠された「ウケるための脚本の奥義」を伝授。映画の奥深さ、面白さが、脚本という切り口によって見えてくる本書は、映画脚本家を目指す人はもちろん、小説、ゲーム、マンガなど、あらゆるストーリーテリング創作に携わる者にとって必読の一冊である。
- 言語日本語
- 出版社フィルムアート社
- 発売日2014/9/25
- ファイルサイズ10268 KB
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- 販売: Amazon Services International LLC
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商品の説明
著者について
■著者
ブレイク・スナイダー
“ハリウッドで最も成功した競売向け脚本家の一人"である。彼が大手映画会社に
売った脚本のうち2本は200万ドルの値がつき、そのうちの1本はスティーヴン・
スピルバーグが購入した。すでに2本が映画化されている。
業界を知り尽くしたスナイダーならではの、明快で核心をついた脚本メソッドを
集成した『SAVE THE CATの法則』はオンライン書店、米国アマゾンの脚本術
部門で第1位を維持し、多くの読者の支持を受けている。
■訳者
廣木明子
翻訳者。立命館大学文学部英米文学専攻卒。立教大学文学部フランス文学博士前期課程修了。
訳書に『ジミ・ヘンドリックスの創作ノート』(ブルース・インター・アクションズ)、
『デイヴィッド・リンチ』[共訳]、『テリー・ギリアム』、『ハリウッド脚本術2』
『ホラー映画の書き方』(いずれもフィルムアート社)など。
ブレイク・スナイダー
“ハリウッドで最も成功した競売向け脚本家の一人"である。彼が大手映画会社に
売った脚本のうち2本は200万ドルの値がつき、そのうちの1本はスティーヴン・
スピルバーグが購入した。すでに2本が映画化されている。
業界を知り尽くしたスナイダーならではの、明快で核心をついた脚本メソッドを
集成した『SAVE THE CATの法則』はオンライン書店、米国アマゾンの脚本術
部門で第1位を維持し、多くの読者の支持を受けている。
■訳者
廣木明子
翻訳者。立命館大学文学部英米文学専攻卒。立教大学文学部フランス文学博士前期課程修了。
訳書に『ジミ・ヘンドリックスの創作ノート』(ブルース・インター・アクションズ)、
『デイヴィッド・リンチ』[共訳]、『テリー・ギリアム』、『ハリウッド脚本術2』
『ホラー映画の書き方』(いずれもフィルムアート社)など。
登録情報
- ASIN : B07HWMHDJ2
- 出版社 : フィルムアート社 (2014/9/25)
- 発売日 : 2014/9/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 10268 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 491ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 17,560位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 22位映画 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月21日に日本でレビュー済み
レポート
他の方も書かれている通り内容は良いが翻訳と編集が良くない!校正とかしてんのかな?のレベル。あと採用してるフォントもいただけない!出版社の猛省を求めたい!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2022年10月14日に日本でレビュー済み
映画を楽しみにしているものとしては、脚本がどうやって創造されるのかは興味津々だ。そこで、その秘伝をまとめた本(第2弾)を読んでみた。著者のブレイク・スナイダーは、ハリウッドの脚本家だ。彼によると、どんな映画であれその成功は以下の2つのファクターに集約されるという。
1)なじみのある「ジャンル」に対する期待を上回るストーリー
2)もっとも重要な要素「構成」
ブレイク・スナイダーの脚本理論を読んでいて、「オヤッ」と思ったのは、世阿弥の考えた能のシステムにそっくりだということだ。世阿弥の考えた複式夢幻能というイノベーションは、ストーリーが前半と後半に分かれる構成になっていて、後半は前半に登場した人物の見る夢が演じられる形式だ。この構成パターンにより、能の量産体制が確立したと言われている。(もっとも重要な要素「構成」)
この複式夢幻能のシステムに『源氏物語』や『平家物語』などの文学作品のストーリーの中で、当時あった物語のダイジャスト版(物語そのものではなく)から面白いと言われているところを組み合わせて能を作っていた。つまり、観客を意識するために、『源氏物語』そのものではなく、その解説書から観客の感覚をイメージしたものに仕立て上げたのだ。(なじみのある「ジャンル」に対する期待を上回るストーリー)
ブレイク・スナイダーの示すパターンは以下の10ストーリーで、それぞれに構成がある。
1)家の中のモンスター:『エイリアン』『ジューズ』などのモンスターが違うだけの物語。
2)金の羊毛:『ロード・オブ・リング』『パピヨン』などの報酬を得る旅物語だ。
3)魔法のランプ:『コクーン』『バタフライ・エフェクト』などの魔法を中心にした物語。
4)難題に直面した凡人:『ダイ・ハード』『ハドソン川の奇跡』などの普通の男が異常な状況に立ち向かう映画。
5)人生の帰路:『クレーマー、クレーマー』『普通の人々』などの中年の危機、思春期、家族の死、離婚などの厄介なことを乗り越える物語。
6)相棒愛:『リーサル・ウェポン』『タイタニック』などの恋愛結婚、警察官二人などの物語。
7)なぜやったのか:『大統領の憂鬱』『ファーゴ』などの秘密のある奥へ奥へ進んでいく物語。
8)おバカさんの勝利:『フォレスト・ガンプ』『トッツィー』などのシステムの一部にならないバカの物語。
9)組織のなかで:『リストラ・マン』『トレーニング・デイ』などの家族、組織、特殊な仕事の物語。
10)スーパーヒーロー:『スパイダーマン』『ライオン・キング』などの抵抗の物語。
これらはハリウッド映画のパターンだが、フランス映画、イラン映画、日本映画になると、このストーリーにハマらないものもあるだろう。しかし、世阿弥が示したように、「構成」というシステムをイノベーションしておくと、そこに物語をあてはめるだけで、無限にコンテンツを量産できるということに変わりはない。
1)なじみのある「ジャンル」に対する期待を上回るストーリー
2)もっとも重要な要素「構成」
ブレイク・スナイダーの脚本理論を読んでいて、「オヤッ」と思ったのは、世阿弥の考えた能のシステムにそっくりだということだ。世阿弥の考えた複式夢幻能というイノベーションは、ストーリーが前半と後半に分かれる構成になっていて、後半は前半に登場した人物の見る夢が演じられる形式だ。この構成パターンにより、能の量産体制が確立したと言われている。(もっとも重要な要素「構成」)
この複式夢幻能のシステムに『源氏物語』や『平家物語』などの文学作品のストーリーの中で、当時あった物語のダイジャスト版(物語そのものではなく)から面白いと言われているところを組み合わせて能を作っていた。つまり、観客を意識するために、『源氏物語』そのものではなく、その解説書から観客の感覚をイメージしたものに仕立て上げたのだ。(なじみのある「ジャンル」に対する期待を上回るストーリー)
ブレイク・スナイダーの示すパターンは以下の10ストーリーで、それぞれに構成がある。
1)家の中のモンスター:『エイリアン』『ジューズ』などのモンスターが違うだけの物語。
2)金の羊毛:『ロード・オブ・リング』『パピヨン』などの報酬を得る旅物語だ。
3)魔法のランプ:『コクーン』『バタフライ・エフェクト』などの魔法を中心にした物語。
4)難題に直面した凡人:『ダイ・ハード』『ハドソン川の奇跡』などの普通の男が異常な状況に立ち向かう映画。
5)人生の帰路:『クレーマー、クレーマー』『普通の人々』などの中年の危機、思春期、家族の死、離婚などの厄介なことを乗り越える物語。
6)相棒愛:『リーサル・ウェポン』『タイタニック』などの恋愛結婚、警察官二人などの物語。
7)なぜやったのか:『大統領の憂鬱』『ファーゴ』などの秘密のある奥へ奥へ進んでいく物語。
8)おバカさんの勝利:『フォレスト・ガンプ』『トッツィー』などのシステムの一部にならないバカの物語。
9)組織のなかで:『リストラ・マン』『トレーニング・デイ』などの家族、組織、特殊な仕事の物語。
10)スーパーヒーロー:『スパイダーマン』『ライオン・キング』などの抵抗の物語。
これらはハリウッド映画のパターンだが、フランス映画、イラン映画、日本映画になると、このストーリーにハマらないものもあるだろう。しかし、世阿弥が示したように、「構成」というシステムをイノベーションしておくと、そこに物語をあてはめるだけで、無限にコンテンツを量産できるということに変わりはない。
2020年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はブレイク・スナイダー氏の本はこちらと「セイブザキャットの法則」
の2冊を読みました。
私は作家志望であり、長編小説の執筆をしています。
これまで300Pの小説を3本と50Pの
短編を3作書きましたがこれまでエンタメ系でもラノベ系でも地方文学賞でも
一次通過のみでした。
書きたいイメージに対して、それをどう表現するのかわからず
さらなる600Pの長編を執筆するにあたり、物語の構造を初歩から
学ぶ必要を感じました。
氏の「法則」から読みましたが、私にとってはほんとうに助けになるものでした。
はじめに申し上げますが、
スナイダー氏著の「~原則」そして、この「脚本術」は、必ずしも小説家をめざす人間が読むべきものだとは思いません。
しかし、私のようにハリウッドの「わかりやすく、つかみのある派手な映画」が好きであり、鬼平犯科帳のような「一話完結の捕り物エンタメ」が好きであったり、
昼間に絶え間なく流れている「日本版二時間サスペンス」をつい見てしまい、またそういう多くの人々の心をつかむエンタメ性の高い物語を目指すのであれば、この脚本術は
とてもためになると思います。
理由は、二つあります。
①物語の「ジャンル」を知ることは、物語づくりの基本。
自分が創作する物語が「最低限何を果たさなければならないのか=お約束」を知らずして観客、読者を楽しませることはできません。
ジャンルのお約束がきちんと頭に入っていることは本来、創作者の基本ですが、
初心者であったり、一つのジャンルのみしか知らない場合は、
サブプロットとのバランスがとれず、言いたいことのわからない物語になりがちです。
作家をめざすならば、膨大な作品に触れるうちに、
「ジャンルのお約束」を理解しかけますが、原則がすでにあるのならば、知っておくのに損はないとおもいます。
さらに、ジャンルのお約束はこの本でスナイダー氏に教えられたとしても、
作り手になろうすれば、結局はたくさんの映画や小説に触れて、自分なりの「消化」をするために、それなりの時間とエネルギーをかけることになります。
ただ、原則を知っていると安心できます。
なぜなら原則を守りつつ、どうオリジナリティをだすか、どう超えていくかに焦点がしぼれるからです。
「原則」を理論的に入れることは、無限に見える創作の選択の精度を
あげることにかならず役にたつと思います。
②ジャンルの構造とお約束を知ることで、新たなサブジャンルを創作する可能性が広がる。
ジャンルとは、スナイダー氏がこの世の映画を10のタイプにカテゴライズしたものです。
主なジャンルの一つをさらに5つのサブジャンルに分けることで、ジャンルのもつ魅力と
「限界」(つまり、何を描く必要があり、それを描くために何を排除するかの基準)を規定しています。
このジャンル分けを理解することで、自分が好きな映画や小説やアニメや漫画がどんなジャンルで、何をサブジャンルとしているのかが把握でき、自分の創作に生かすことができます。これは創作者にとってとても大きなことです。
とくに、構成、人物アーク、プロットの三つの言葉を自分の中でどう処理していいのかわからない人は、一読の価値はあります。もちろん、この本だけでは全く足りませんが、やる気がある人はかならず他の文献にもたどりつくと思いますので、割愛します。
補足として、この本の中で映画のキャラクター名と俳優名が混同していて困るという指摘が他のレビューさんでありましたが、私は逆に俳優名の記述のほうがわかりやすかったです。
たとえば、「恋人たちの予感」はメグ・ライアンの出世作ですが、私はリアルタイムでこの映画を見ておらず、二十年以上前のこの映画でのメグの役が「サリー」だったとしても、思いだすのは、メグはメグだったということだけなのです。
映画は好きですが、構造を徹底的に学んでやろうという姿勢になってからは、たくさんの映画を何度も何度も見るため、俳優の記述で言ってもらったほうが、わかりやすいということがあります。一つのジャンルを網羅しようとすると、たとえばメグ・ライアンは
90年代のすばらしいラブコメにいくつか出ているので、映画名とメグだけで、説明は事足りるからです。
なので、私のような読者にとっては、俳優名の記述がわかりやすくありがたかったです。
逆に言うと、映画を見ながら、すべてを盗んでやるという「マニアック」な見方をしないのでならば、この記述は合わないかもしれません。
総括
私にとっては、ほんとうにありがたい本でした。
迷走しつつも、自分の中に物語がぼんやり見えおり、それをなんとしてでも外に
表現したいと思うのならば、この本の「語り方」はサポートになってくれると思います。
映画をマニアックに楽しむというより、新たな物語を創作する人に手にとってもらいたいです。
最後に、膨大な映画を分析するために、おそらくはここで語られている50作品の10倍の数は分析したであろう、スナイダー氏に感謝の意をこめて。
ほんとうに楽しくも大変な作業であったことと思います。
その功績をさらに生かすべく、がんばりたいと思います。
スナイダー氏、そして翻訳者様、とてもすてきな本をありがとうございます。
の2冊を読みました。
私は作家志望であり、長編小説の執筆をしています。
これまで300Pの小説を3本と50Pの
短編を3作書きましたがこれまでエンタメ系でもラノベ系でも地方文学賞でも
一次通過のみでした。
書きたいイメージに対して、それをどう表現するのかわからず
さらなる600Pの長編を執筆するにあたり、物語の構造を初歩から
学ぶ必要を感じました。
氏の「法則」から読みましたが、私にとってはほんとうに助けになるものでした。
はじめに申し上げますが、
スナイダー氏著の「~原則」そして、この「脚本術」は、必ずしも小説家をめざす人間が読むべきものだとは思いません。
しかし、私のようにハリウッドの「わかりやすく、つかみのある派手な映画」が好きであり、鬼平犯科帳のような「一話完結の捕り物エンタメ」が好きであったり、
昼間に絶え間なく流れている「日本版二時間サスペンス」をつい見てしまい、またそういう多くの人々の心をつかむエンタメ性の高い物語を目指すのであれば、この脚本術は
とてもためになると思います。
理由は、二つあります。
①物語の「ジャンル」を知ることは、物語づくりの基本。
自分が創作する物語が「最低限何を果たさなければならないのか=お約束」を知らずして観客、読者を楽しませることはできません。
ジャンルのお約束がきちんと頭に入っていることは本来、創作者の基本ですが、
初心者であったり、一つのジャンルのみしか知らない場合は、
サブプロットとのバランスがとれず、言いたいことのわからない物語になりがちです。
作家をめざすならば、膨大な作品に触れるうちに、
「ジャンルのお約束」を理解しかけますが、原則がすでにあるのならば、知っておくのに損はないとおもいます。
さらに、ジャンルのお約束はこの本でスナイダー氏に教えられたとしても、
作り手になろうすれば、結局はたくさんの映画や小説に触れて、自分なりの「消化」をするために、それなりの時間とエネルギーをかけることになります。
ただ、原則を知っていると安心できます。
なぜなら原則を守りつつ、どうオリジナリティをだすか、どう超えていくかに焦点がしぼれるからです。
「原則」を理論的に入れることは、無限に見える創作の選択の精度を
あげることにかならず役にたつと思います。
②ジャンルの構造とお約束を知ることで、新たなサブジャンルを創作する可能性が広がる。
ジャンルとは、スナイダー氏がこの世の映画を10のタイプにカテゴライズしたものです。
主なジャンルの一つをさらに5つのサブジャンルに分けることで、ジャンルのもつ魅力と
「限界」(つまり、何を描く必要があり、それを描くために何を排除するかの基準)を規定しています。
このジャンル分けを理解することで、自分が好きな映画や小説やアニメや漫画がどんなジャンルで、何をサブジャンルとしているのかが把握でき、自分の創作に生かすことができます。これは創作者にとってとても大きなことです。
とくに、構成、人物アーク、プロットの三つの言葉を自分の中でどう処理していいのかわからない人は、一読の価値はあります。もちろん、この本だけでは全く足りませんが、やる気がある人はかならず他の文献にもたどりつくと思いますので、割愛します。
補足として、この本の中で映画のキャラクター名と俳優名が混同していて困るという指摘が他のレビューさんでありましたが、私は逆に俳優名の記述のほうがわかりやすかったです。
たとえば、「恋人たちの予感」はメグ・ライアンの出世作ですが、私はリアルタイムでこの映画を見ておらず、二十年以上前のこの映画でのメグの役が「サリー」だったとしても、思いだすのは、メグはメグだったということだけなのです。
映画は好きですが、構造を徹底的に学んでやろうという姿勢になってからは、たくさんの映画を何度も何度も見るため、俳優の記述で言ってもらったほうが、わかりやすいということがあります。一つのジャンルを網羅しようとすると、たとえばメグ・ライアンは
90年代のすばらしいラブコメにいくつか出ているので、映画名とメグだけで、説明は事足りるからです。
なので、私のような読者にとっては、俳優名の記述がわかりやすくありがたかったです。
逆に言うと、映画を見ながら、すべてを盗んでやるという「マニアック」な見方をしないのでならば、この記述は合わないかもしれません。
総括
私にとっては、ほんとうにありがたい本でした。
迷走しつつも、自分の中に物語がぼんやり見えおり、それをなんとしてでも外に
表現したいと思うのならば、この本の「語り方」はサポートになってくれると思います。
映画をマニアックに楽しむというより、新たな物語を創作する人に手にとってもらいたいです。
最後に、膨大な映画を分析するために、おそらくはここで語られている50作品の10倍の数は分析したであろう、スナイダー氏に感謝の意をこめて。
ほんとうに楽しくも大変な作業であったことと思います。
その功績をさらに生かすべく、がんばりたいと思います。
スナイダー氏、そして翻訳者様、とてもすてきな本をありがとうございます。
2019年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画を観ながら読むとすごくわかりやすい
映画を観る楽しみが一つ増えます
映画を観る楽しみが一つ増えます
2021年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は求めていた通りのもので、理論と実践の橋渡しになるものです。前書を読んで実際にどう使えばいいんだ?と思った人にはありがたい実例集となるでしょう。
気になったのが翻訳、というか単純な誤植の多さである。しかもひとつの章に同じ間違いが繰り返し現れるので気になって仕方ない。一番いやだったのは人名の濁点が付いたり消えたりするところで、ボビーとホビーが交互に現れ、ブラッドとブラットが交互に現れる。読んでるうちに流石に腹が立ってくる。確認とか全くしてへんのちゃうか。まあまあ高いお金出してこうてんねん、こっちは。頼みますわ……。
繰り返しますが内容は期待してた通りで良いです。
気になったのが翻訳、というか単純な誤植の多さである。しかもひとつの章に同じ間違いが繰り返し現れるので気になって仕方ない。一番いやだったのは人名の濁点が付いたり消えたりするところで、ボビーとホビーが交互に現れ、ブラッドとブラットが交互に現れる。読んでるうちに流石に腹が立ってくる。確認とか全くしてへんのちゃうか。まあまあ高いお金出してこうてんねん、こっちは。頼みますわ……。
繰り返しますが内容は期待してた通りで良いです。
2023年8月16日に日本でレビュー済み
文章をぶった切って()で注釈を入れるのは辞めて欲しい。 特に改行が増える2段組だとまともに読めない。
注釈は余白か、章末にまとめておいて欲しい。
注釈は余白か、章末にまとめておいて欲しい。
2023年3月3日に日本でレビュー済み
↑でちょいちょい心が折れます。
誤植もあるのでなおさらです。
全体的にはいい本ですが
誤植もあるのでなおさらです。
全体的にはいい本ですが