先日、新しくサイトを作りたいという友人から上記のような質問を受けました。
前回の記事で、誰でもできるネーミングのコツやフローについて解説しましたが、アイデア出しの際にまったくのゼロから発想するよりも、イメージや意味などから言葉を調べたほうが、一つの発想で様々なキーワードを生み出すことができますよね。
センスがなくてもOK。売れるネーミングのコツ&おすすめサイト9選
そんなときに役立つのが、「ネーミング辞典」です。
というわけで、この記事では僕がネーミングの際に実際に参考にしているものを中心に、役立つネーミング辞典をまとめています。
これらは読み物としても非常に興味深いものばかりなので、普段から手元においてペラペラとめくりつつ、言葉のデータベースを増やしていくのがおすすめですよ。
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おすすめのネーミング辞典(サイト)
ネーミング辞典
当ブログでは何度も紹介している定番データベース。
ラテン語などは語感が良いものが多いので、造語を作るのに最適です。
Wikipedia
こちらもド定番。このリンクにアクセスするとページがランダムで表示されるので、アイデア出しなどに使ってみましょう。
類似で微妙にキーワードラインナップや内容が異なるエンペディアやユアペディアも一緒にブクマしておくのがオススメです。
語源由来辞典
言葉の語源を調べられるサイト。
意味だけでなく「由来」を商品名や会社名と結びつけると、ぐっと深みが増す気がしますよね。
codic
日本語を入力するとシンプルなネーミングを自動生成してくれるツール。
プログラマーがメソッド名などを付けるときに使うようですが、IT系の会社やサービスならそのまま名前にしてもいいかも。
色事典
200を超える色の名前や和名がまとめられたサイト。
色に関するエピソードなんかも載っているので、ネーミングの際に結びつけてみては?
365日の誕生日花・花言葉
誕生花と花言葉がまとめられたサイト。
サービスのリリース日などが決まっているようなら、そこから誕生花を名前にするのも面白そうです。
百菓辞典
様々なスイーツや製菓道具などの名前が集められたサイト。
女子向けのサービスをはじめるなら一度は覗いてみては?
アパート・ネーミング辞典
アパートやマンションのネーミングを考える際に使えそうな言葉をまとめたサイト。
建物の名前以外に使えそうなキーワードもちらほらあります。
ジャパンナレッジ
学校や研究機関等が利用している日本最大級の知識データベース。
個人でも利用できる(有料)ので、言葉のプロになりたい方は利用を検討してみては?
おすすめのネーミング辞典(本)
ネーミング全史
過去にヒットした商品・サービスのネーミングがまとめられた本。
単なるデータベースではなく、それぞれのネーミングの開発プロセスなどが載っているのもポイントです。
ネーミング辞典 第3版
3600を超えるキーワードを日本語以外にも8ヶ国語で調べることができる本。
コンパクトなのでカバンに入れて持ち歩くのもおすすめです。
創作ネーミング辞典
こちらも8ヶ国語で名前を調べられる本。
カタカナ語から逆引きも可能なので、とりあえず字面や語感が良さそうなものを選んで意味を調べるといった使い方もできます。
13か国語でわかる 新・ネーミング辞典 新装版
ポルトガル語やラテン語など、少々マニアックなキーワードも調べられる本。
巻末には日本の古語や方言についてもまとめられています。
クリエーターのためのネーミング辞典
創作者向けのジャンル分けがされたネーミング辞典。
「人名」「地名」「和名」などに特化した姉妹本もあるので、用途に合わせて使い分けましょう。
言の葉連想辞典
言葉のイメージや美しいイラストから言葉が探せる連想辞典。
頭でっかちになりがちな人は、こういった本で感性重視の視点を身につけるといいかも。
おすすめのネーミング辞典(アプリ)
辞書 by 物書堂
複数の辞書アプリを串刺し検索できるアプリ。
解説文から別の辞書に飛ぶことも可能なので、一つのキーワードから連想して様々な単語につなげていくことができます。
LogoVista電子辞典閲覧用統合ブラウザ
こちらも横断検索系のブラウザアプリ。
辞書のラインアップが↑と異なるので、よく使う辞書があるほうを選ぶか、いっそのこと両方使って知識データベースを作ってしまうのもありかも。
コトバンク
サイトも便利ですが、アプリ版もなかなか使い勝手がよくておすすめ。
なんといってもこれだけの辞書を横断検索できて無料というのがすごい。本当にいいのかなぁ……。
音楽用語辞典
音楽用語だけで8000語以上も収録しているアプリ。
音楽系の言葉はネーミングにピッタリなものが多いので、色々と眺めてみましょう。
投辞苑
ユーザー投稿型の辞書アプリ。
主観バリバリな内容ですが、それがむしろ言葉のイメージを調べるには最適なのかもしれませんね。
ネーミングから商品やサービスを考えるのもアリ?
僕はよく小説を書くとき、内容よりも先にタイトルを考えて、そこから物語を発想していくということをよくやります。
こうすることで、ありきたりなテーマや展開とは違った、ユニークなアイデアが出てくることが多いんですよね。
商品やサービスを企画する際も、先にネーミングから考えて、そこからターゲットユーザーやニーズなどを掘り起こしていくというもの面白いかもしれません。
型にはまったマーケティングリサーチからは決して出てこない商品やサービスが生まれてくる……かも。