文章の書き方

無料あり:現役ライターがおすすめする文章校正ツール3選【33種比較】

読者
文章チェック作業をもっと効率化したい。目視で何度確認しても、ミスが見つかってしまう……。誤字脱字やタイプミスなどを自動で発見してくれるおすすめの文章校正ツールを教えて!

こんな悩みをお持ちのあなたのために、ライター歴10年以上の管理人が、世の中にある文章校正ツールを(試せるものは)すべて試したうえで、万人におすすめできる優秀なものを3つ厳選してみた。

※ここで紹介されていないツールを見つけた方は、メールやTwitterなどで教えて下さい。

文章校正は、すべての物書きに必須の作業だ。

どれだけ魂を込めた内容でも、誤字脱字やタイプミス、不適切な表現などがひとつでもあれば、文章の質はガタ落ち。内容の信頼性にケチがつくだけでなく、書き手自身の信用問題にすらなる。恐ろしい。

あなたはクライアントに原稿やメールを送ったあとで、文章のミスを発見したことがあるだろうか? いまこの記事を書きながら思い出すだけでも、全身の血の気が一気に引く。アレは恐怖体験だ。

というわけで、人間よりもこういった作業が得意なソフトウェアに任せられるものはすべて任せ、僕らは内容のクオリティアップや、他のことに時間を使おう。今すぐに。

この記事の内容

  • おすすめの文章校正ツール3選(有料/無料)
  • 文章校正ツールを活用するためのポイント3つ
  • チェック作業を効率化する手順【具体例】
  • 文章校正ツールが苦手なこと=人間の強み

紹介する3つのツールは、実際に僕が仕事やプライベートで毎日のように活用しているものばかりなので、質は保証できる。

この記事を読めば、面倒だった文章チェック作業を大幅に効率化し、クオリティをアップさせるためのヒントがきっと見つかるはず。ぜひご一読あれ。

おすすめの文章校正ツール3選(有料/無料)

文賢

文賢

チェック作業の効率化だけでなく、総合的な推敲支援や自身の文章力アップを求めている人におすすめなのがこちらのサービス。

このツールには、基本的な校正機能に加えて、文中の動詞や感情を示す言葉を抽出し、3,500以上の表現データベースから自動で言い回し(言い換え)をリコメンドしてくれる機能が搭載されている。

リコメンドされた表現をそのまま使ってもいいが、表現例をきっかけに「自分ならどういった言い回しにする?」のように思考を深めていくと、文章力向上や自分らしい文体の発見につながる。

もちろん、校正ツールとしての機能も申し分ない。

  • 誤字脱字
  • 誤った言葉・敬語
  • 商標・固有名詞
  • 誤用しやすい言葉
  • 話し言葉・砕けた言葉
  • 重複表現
  • 半角カタカナ
  • 機種依存文字
  • 差別語・不快語
  • ポリティカル・コレクトネス
  • 接続詞
  • 指示語
  • 冗長表現
  • 助詞の連続使用
  • 同じ文末表現の連続使用
  • 二重否定
  • 長文(読点の数、文字数)
  • 漢字/ひらがなの開き・閉じ
  • ひらがな/カタカナの切り替え
  • 改行の有無
  • 同音異義語

ざっと挙げてみても、これだけの項目をチェックしてくれる。個別にON/OFFも可能。しかも爆速。

他に↓のような機能もあり。

  • 独自の表記ルール・辞書・表現の登録
  • 読みやすさ・わかりやすさのチェックリスト
  • 文字数カウント
  • 漢字の使用割合(パーセント表示)
  • PC・スマホに合わせた文字幅の変更
  • 明朝体表示
  • ダークテーマ
  • 音声読み上げ
  • Google Chrome拡張

特に、独自ルール設定が超便利。クライアントの表記ルールに合わせたり、自分なりの文体でチェックリストが作れてしまう。プロの物書きならば、この機能の重要さが骨身に染みてわかるはず。

オンラインツールなので、ブラウザさえあればWindowsでもMacでも使える。台数制限もない。

まさに文章作成支援ツールの全部乗せ。プロの物書きやアフィリエイターだけでなく、JTB、KDDIといった有名企業も積極的に導入しているというのもうなずける。

単純な誤字脱字の検出精度はまだまだという欠点もあるが、他のツールと組み合わせることである程度はカバーできる(僕はそうしてる)。アップデートにも意欲的なので今後に期待したい。

文賢の価格

初期費用10,800円+月額1,980円

この導入コストに躊躇してしまう人も多いかもしれない。僕も以前はそうだった。

しかし、本気で「文章」で稼いでいきたいなら、時短効果とクオリティアップへの投資と考えれば、きっと元は取れるはず。ぜひ取ってほしい。

Just Right!6 Pro

Just Right!6 Pro

とにかく基本的なミスのチェック精度を重視したいなら、こちらのソフトがおすすめ。

昔からのプロ御用達ツールだけあり、その完成度はさすがの一言。僕が独自におこなったテストでもダントツの検出精度を誇った。

proofreading-compare
【悲報】文賢・ATOKクラウドチェッカー・Ennoを比較した結果。

続きを見る

※↑ではATOKクラウドチェッカーを使っているが、校正エンジンは一緒。

当然、項目ごとのON/OFFも可能だし、独自ルールの設定もできる。こちらもいわゆる「全部乗せ」のツールだ。

別売で記者ハンドブックや医療・サイエンスの辞書プラグインもあるので、専門ジャンルのライターにはありがたい。

ただし、対応OSはWindowsのみ。バージョンアップ版の発売が近そうなので、迂闊に手を出しにくいのもちょっと気になる。やはり時代は月額課金のクラウドツールだろうか。

Just Right!6 Proの価格

46,530円(Just My Shop)

こちらもそれなりの価格。前述の同じ校正エンジンを使った『ATOKクラウドチェッカー』はATOK Passportのおまけで使えるので、ATOKユーザーはそちらもおすすめ。

ちなみに、このツールと文賢を組み合わせれば、互いの欠点を補い合う最強の文章チェックシステムが完成する。ぜひ試してみてほしい。

PRUV

PRUV

精度そこそこ、機能も最小限でいいから、とりあえず無料で校正ツールが使いたいという人はこちら。

他のブログやサイトではEnnoをおすすめしていることが多いが、僕はPRUVをすすめたい。

なぜならPRUVには、独自ルール設定機能が付いているから。無料ツールとしては破格だ。チェック精度もEnnoと比べて遜色ない。

もちろん、↑の有料ツールと比較すれば数段見劣りしてしまうが、はじめて文章校正ツールを試してみたいという人は、まずこういった無料ツールを触ってみてほしい。それも、なるべく早くに。

校正エンジンの違いを活かして、有料ツールと複数組み合わせたダブルチェック・トリプルチェックを行うのもいい。僕はそうやって活用してる。

おまけ:今回の記事のために比較した文章校正ツール一覧(33種)

これらが校正ツールとして質が劣るわけでは決してない。それぞれに活きる場所があるので、利用シーンに合わせて使い分けてほしい。

名前 料金 タイプ 説明
文章作成アドバイスツール【文賢】 有料 Web 校正だけでなく総合的な推敲支援が行える高機能ツール。
Just Right!6 Pro 有料 ソフトウェア 記者ハンドブックや医療・サイエンスの専門辞書あり。
PRUV 無料 Web 無料ツールではめずらしい独自ルールの設定が可能。
Microsoft Word 有料 ソフトウェア スペルチェック機能は強度変更可能。編集履歴保存機能が便利。
ATOKクラウドチェッカー 有料 Web ATOK Passportユーザー(プレミアム)なら無料で利用可。
Press Term 有料 ソフトウェア 記者ハンドブック対応。独自ルール可。Officeアドインあり。
DATUM STUDIO 無料 Web Microsoft Azure上で利用可能。証券業界に強み。
AI editor 有料 Web 正しい語句のサジェスト機能あり。独自ルール可。
文採 有料 Web 読みやすさを得点化。教育用途向け。
Enno 無料 Web 英文やソースコードも可。理工系文章のチェックにオススメ。
draft by goo 無料 Web 類語例解辞典・デジタル大辞泉・goo辞書と連携した言い換え/校正アプリ。
so-zou.jp 無料 Web Yahoo!のAPIを活用。URLから直接文章読み込み可。
日本語校正サポート 無料 Web Yahoo!のAPIを活用。チェックレベルをカスタマイズ可能。
Web日本語校正補助ツール 無料 Web Yahoo!のAPIを活用。50000文字(100kB)まで対応。
Tomarigi 無料 ソフトウェア 青山学院大学日本語表現法開発プロジェクトによる独自解析エンジン。
文章チェッカー 無料 Web タイトル&文章雛形の自動生成ツールもあり。
チョイミテーナ 無料 Web テキスト音声変換・類語サジェスト・キーワード抽出ツールもあり。
もじかえる 無料 Web 記者ハンドブックに基づいた表記揺れチェック。Word・PDF対応。
リライトマーカー 無料 Web 多用・乱用されがちな言い回し・語句をハイライト表示。
接続詞マーカー 無料 Web 接続詞をハイライト表示。
こそあどマーカー 無料 Web こそあど言葉(指示語)をハイライト表示。
プレスリリース校正ツール 無料 Web プレスリリースの文章チェック。書き方講座や雛形もあり。
textlint: 文章チェッカー 無料 Web Chromeアドオン。入力中の英文を自動校正。
Novel Supporter 無料 ソフトウェア 小説推敲向け。重複・頻出表現チェックや画数ヒートマップあり。
Bee 無料 Web 独自の「読みやすさ」ルール。漢字を自動で開く機能あり。
小説形態素解析CGI(β) 無料 Web セリフ割合などから小説の文章を診断。
帯3 無料 Web 日本語書き言葉均衡コーパスをベースにした難易度測定ツール。
文体診断ロゴーン 無料 Web 文章の「文体」を解析。似た文体の作家を探すことも可能。
漢字使用率チェッカー 無料 Web 文章の漢字使用率をチェック。
文長さ計測[αテスト中] 無料 Web 一文の長さを計測。表・グラフでわかりやすく表示。
文字列一括置換え 無料 Web 表記ルールに基づいて文章のゆれを一括置換。
クラウドワークス 有料 Web 文章チェックだけでなくリライト作業やレビューなども依頼可能。
Yahoo!知恵袋 無料 Web 回答者によって精度に差があるので注意。

文章校正ツールを活用するためのポイント3つ

文章校正ツールを活用するためのポイント3つ

おすすめの文章校正ツールを紹介したところで、お次はこれらツールのポテンシャルを最大限引き出すためのコツを3つほど紹介する。

複数の校正ツールを組み合わせる

校正ツールはそれぞれ異なるチェックエンジンを持っており、得手不得手がある。

よってひとつの文章校正ツールに頼るのではなく、いくつかのツールを併用するのがおすすめ。

文章をコピべするだけなので大した手間じゃない。このわずかな手間が、結果に大きく作用する。

オリジナルの校正辞書をつくる

今回紹介した3つのツールは、どれも自分独自の校正ルール(辞書)が作成できる機能を搭載している。

もしもツールの見落しを発見してしまったとしても、自分でルールに追加しておけば同じ過ちは二度と繰り返さない。これがツールの強みだ。人間は何度だって間違える。

最後に必ず目視チェックを行う

校正ツールの精度はまだまだ完璧とは言えない。

よって、完成前に必ず一度は自分の目でひと通り確認するようにしよう

できればプリントアウトするか、縦書きエディタにコピべしたり、フォントを変えるなどして、執筆時と違う環境でチェックするのがおすすめ。

チェック作業を効率化する手順【具体例】

チェック作業を効率化する手順【具体例】

次に、僕がこれらツールを使ってどのようにチェック作業を効率化しているか、具体的に解説してみようと思う。

  1. 読みやすさ(わかりやすさ)のチェック
  2. 表現・言い回しをブラッシュアップ
  3. 表記ルールを統一
  4. 誤字脱字・タイプミスのチェック
  5. ダブルチェック

作業の流れはこんな感じ。それぞれ簡単に説明していくので、ぜひ参考にしてほしい。

読みやすさ・わかりやすさのチェック(文賢)

漠然と「読みやすさ」「わかりやすさ」といっても基準が曖昧なので、明確なチェックリストを用意しておくと作業がぐっと効率的になる。

文賢にはプリセットで、

  • わかりやすさのチェックリスト(10項目)
  • 公に発信する際に注意すべきチェックリスト(10項目)

という2つのチェックリストが用意されている。これらを一つ一つ確認しながら、文章を直していく。

文賢:チェックリスト

この他にも、自分なりに気をつけるべきポイントを「ブログ用」「小説用」などに分けて登録し、目的に合わせてチェックするようにしている。

表現・言い回しをブラッシュアップ(文賢)

お次は、動詞や形容詞などに注目し、より読む人の心にダイレクトに届く表現を模索する。

類語辞典片手に一つひとつ確認してもいいが、文賢の表現データベースを活用するともっと効率化できる。

文賢:表現データベース

前述したように、文賢がサジェストしてくれる表現そのままに直すのではなく、そこからさらに自分なりの言い回しを模索していくのがコツだ。

表記ルールを統一(文賢)

漢字/ひらがなの開き・閉じや、ひらがな/カタカナの使い分けなど、いわゆる「表記ゆれ」と呼ばれるものが文中に散見されると、それだけで質が低くみられがちなので注意する。

文賢:表記ゆれチェック

こちらも文賢のチェック機能が便利。独自設定も可能なので、自分なりの表記ルールを作りあげよう。

誤字脱字・タイプミスのチェック(Just Right!6 Pro / ATOKクラウドチェッカー)

基本的な「文章校正」は、他の推敲作業を終えてから行う。新たに手直しした場所にミスが生まれる場合があるからだ。

文賢の「校閲支援」ツールをそのまま使ってもいいが、僕はより精度の高いJust Right!を使っている。もっとコスパ良く済ませたい人は、同じ校正エンジンを使ったATOKクラウドチェッカーでもいい。

ダブルチェック(PRUV他)

仕事で作成する文章など、少しの誤字脱字も許されないようなものは、他のツールも併用して二重・三重のチェックを行う。

※ごくまれにだが、無料アプリでしか発見できない誤りなどがあったりするので、校正ツールは奥が深い。

最後にひと通り目視でチェックすればOK。自信を持って完成原稿を納品しよう。

文章校正ツールが苦手なこと=人間の強み

文章校正ツールが苦手なこと=人間の強み

文章校正ツールといっても、万能ではない。

  • アイデアの優劣
  • 全体の構成
  • 文脈に合った言葉選び

こういったものをツールでチェックすることは不可能だ。

これらの共通点は、明確な正解が決まっていないということ。逆に、これこそが僕ら人間の強みと言える。答えのない問いについてあれこれ考えるのは、書くことの大きな楽しみのひとつだ。

機械が得意なことはすべて彼らに任せ、僕らは人間らしい作業に集中する。そうすることで真にクオリティの高い文章が生み出せるのだと思う。

まとめ

まとめ

最後に、この記事をざっとおさらい。

目的別のおすすめ文章校正ツールは、以下の3つ。

文章校正ツール3選

文章校正ツールを活用するポイントは、次の3点。

ツール活用のコツ

  • 複数の校正ツールを組み合わせる
  • オリジナルの校正辞書をつくる
  • 最後に必ず目視チェックを行う

具体的なツールを使ったチェック作業効率化の方法は以下。

文章チェックの手順

  1. 読みやすさ(わかりやすさ)のチェック
  2. 表現・言い回しをブラッシュアップ
  3. 表記ルールを統一
  4. 誤字脱字・タイプミスのチェック
  5. ダブルチェック

そして、浮いた時間で僕ら人間が注力すべき作業はこの3つ。

ツールが苦手なこと

  • アイデアの優劣
  • 全体の構成
  • 文脈に合った言葉選び

ツールと人間とが互いの短所を補い合い、長所を活かし合う関係が作れれば、単なる作業効率アップだけでなく、これまでになかった素晴らしい文章が生み出せるように、きっとなるはず。

ミスを上司にネチネチと叱られ、クライアントの反応に怯える日々は、今日で卒業しよう。

その先には、生まれ変わった文章で颯爽と仕事をこなす未来のあなたが、きっと待っている。

orikasse
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