小説の書き方

「三題噺」書き方のコツ&お題配布アプリ3つ【文章力向上・就活】

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  • 文章力をもっとアップさせたい
  • 就活対策で「三題噺」を使った作文が上手く書けるようになりたい
  • 小説を書いてるけれど、話がマンネリだったり良いネタが出てこなくて・・・。

文章を書くのが苦手な人でも、三題噺(さんだいばなし)を使えば驚くほど簡単にユニークなお話を考え、スラスラと書き進めることができます。

僕もネタが思い浮かばない時は、以下で紹介するようなツールを使って三題噺を元にした物語を書いていますが、普段は思い浮かばないようなアイデアが浮かぶことも多く、非常に役立っています。

この記事では、そんな三題噺を使って物語を考え、文章を書くポイントをまとめてみました。

コツは、三題ではなく二題ずつ考えること。

こうすることでどんなお題でもあっという間にストーリーの種に大変身しますよ。

三題噺とは?

三題噺(三題咄:さんだいばなし)は、その名の通り、3つのお題から即興で話を作り出し、演じるもの。落語で用いられる形式の一つです。

※あの名作落語『芝浜』も、三題噺(「酔漢」「財布」「芝浜」)から生まれたものなんだとか。

無作為に選ばれる3つの題目は、それぞれまったく関連性がない場合がほとんどであり、それらをどうやって結びつけ、一本の物語としてまとめるのか・・・。創作者の腕が試されます。

出版やテレビ等の業界では、就職試験に三題噺を使った作文が採用されている企業も多いもよう。こういった業界には不可欠な構成力や即興力(対応力)といったものを試すのに、三題噺はうってつけなのでしょうね。

三題噺が文章力トレーニングに役立つ?

三題噺を使った創作作業は、文章力を向上させるトレーニングにもなります。

見た目だけの「美文」ではなく、もっと本質的な物語を組み立てる力や、一見無関係な物事を結びつけるユニークな発想力などは、文章を志す者だけでなく、クリエイティブな思考が必要となるあらゆる人に役立ちます。

プロの作家も、頭の体操代わりに三題噺を使って短い話を考えてみることもあると聞きます。いつもの自分からは生まれないようなアイデアが出る良いきっかけになるようですね。

三題噺の書き方(6つのコツ)

三題噺を使って物語を作るポイントを、実際に僕が作成した例文を交えてご紹介。

「SF(すこしふしぎ)」で考える

『ドラえもん』の作者として知られる故・藤子・F・不二雄氏は、SF(Science Fiction)を「すこしふしぎ」と呼んでいたそうです。

日常に入り込んだ、少し不思議な出来事・現象がもたらす物語・・・。まさに氏の世界観を的確に表現した造語と言えますね。

この「すこしふしぎ」という発想は、三題噺と非常に相性が良い考え方です。

一見無関係に思えるキーワードが組み合わることで生まれる「すこしふしぎ」。そんなアイデアから物語を考えてみましょう。

まずは2つのお題を結びつける

創作に慣れた方なら、いきなり3つすべてのお題を結びつける発想が出てくるかもしれませんが、初心者にはなかなかハードルが高いもの。

そこで、まずは2つのお題だけを選び、結びつきを考えてみましょう。

例えば、こんなお題が出たとします。※三題噺スイッチに出してもらいました。

  • 毬(栗のイガ)
  • 隠れる
  • 椅子

この中から2つを選び、思いついたアイデアをいくつか書き出してみます。

  • 巨大な栗の中には何が隠れている・・・?
  • 栗のイガは、中の実を守るためにあるのではなく・・・。
  • 椅子の下に隠れた子供が、自分にだけ見える。
  • 家具に魂が宿っているとしたら、椅子の中には何が隠れている?
  • 棘が付いていて座れない椅子。なんのため?

パッと思いついたものを書いてみました。どれも「すこしふしぎ」で、色々と妄想が広がりそうですね。

残る1つのお題をつなげる

お次は、書き出したアイデアと残った1つのお題を結びつけて、新しいアイデアを考えてみます。

  • 巨大な栗の中には、何が隠れている・・・?⇢椅子?!
  • 栗のイガは、中の実を守るためにあるのではなく・・・。⇢とある動物(虫)が椅子として使っている。
  • 椅子の下に隠れた子供が、自分にだけ見える。⇢誰かが座ろうとすると、見えない棘が出てくる。
  • 家具に魂が宿っているとしたら、椅子の中には何が隠れている?⇢人や動物ではなく・・・食べ物の霊。
  • 棘が付いていて座れない椅子。なんのため?⇢家具職人の「とある意図」が隠されていて・・・。

こんな感じになりました。すでに物語の輪郭のようなものが見えてきていませんか?

三行プロット(四行プロット)を書いてみる

ここまできたら実際に書きながら展開を考えていきたくなりますが、いざ書き進めてみるとグダグダになってしまったり、支離滅裂な話になってしまうことも多いですよね。

そこでおすすめなのが、簡単なプロットを箇条書きにするというやり方です。

短編やショートショートなら数行でも充分。物語がどのようにはじまり、どう転がり、どう終わるのか。その構成をあらかじめしっかりと決めてしまうのです。

いわゆる「三幕構成」なら三行プロットを。日本人に慣れ親しんだ「起承転結」なら四行でプロットで。好みでやりやすい方を選んでかまいません。

試しに、↑の5つめのアイデアで三行プロットを書いてみました。

  1. 海外のオークションで、今は亡きとある名工が最後に遺した一脚の椅子が出品される。
  2. 人が座ろうとすると棘が生えてくる「からくり椅子」。人を拒絶するようなその存在と精緻なつくりは、孤高の存在であった職人の高い精神性を感じさせ、一躍話題となる。
  3. 実は、その椅子は家具職人が自分の体型にぴったり合わせて特注した「ツボ押し椅子」だった。

ついでに、3つめのアイデアで四行プロットも書いてみました。

  1. とあるリサイクルショップで見つけた、栗の木で作られた椅子。その下に、うずくまる子供の幽霊が見える。
  2. 試座しようとした客が不快な顔をしている。よく見るとうっすらと(自分にしか見えない)棘のようなものが椅子から生えている。
  3. 子供と目が合ったので、おそるおそる座ってみることに。するとなぜか自分には棘が生えてこない。
  4. 実は、自分は火事で亡くなったその子供の生まれ変わりだった。

「棘が生える椅子」という同じようなテーマですが、ずいぶんと趣の違う話になりましたね。

しっかりと「オチ」をつける

終わりよければすべてよし、なんて申しますが、物語のキモはやはり「オチ」にあります。特に、短編やショートショートにとって「オチ」は必須と言っても過言ではありません。

文章を書き出す前に数行プロットを考えるのも、この「オチ」をしっかりとつけるため。オチにふさわしい「フリ」を含め、物語の流れを常に意識しながら文章を書き進めましょう。

僕が作ったプロットも、この時点で一応オチは付いていますが、もうひとひねり欲しいという時は、

  • 椅子を落札したのは、職人とまったく同じ体型をした彼の息子だった。
  • 数年後、同じ椅子がふたたびそのリサイクルショップに並んでいて・・・。

みたいな結びを付け加えてみてもいいかもしれませんね。

あとは書くだけ

しっかりとしたストーリーの骨格ができていれば、後の作業は非常に簡単です。

すでに頭の中で動き始めている物語を思い浮かぶままに書き出していくもよし。数行プロットに肉付けするようにアイデアを書き足していき、最後に文章として整えるのでもよし。やりやすい方法を選べばOKです。

下手に凝った美文を書く必要はありません。特に筆記試験の作文の場合、採点する側は前述の構成力や即興力=物語そのものを見ているのであって、文章自体は一般的な作文力さえあれば充分です。

時間があれば、気になる言い回しや表現は後からでも直せます。まずは物語をしっかり完結させることを最優先しましょう。

お題を配布してくれるサイト・アプリ

ライトレ(Web/iPhone/Android)

三題噺アプリとして最も有名なのがこのアプリ。

3つのお題をランダムで出題してくれる機能はもちろんのこと、文字制限や時間制限なども設定することができるので、作文の訓練に最適です。

アプリからSNS(Twitter、Facebookなど)に投稿することもできるので、面白い話が書けたらどんどん公開してみましょう。

ライトレ

三題噺スイッチ(Web)

↑で紹介した例文を作成するときに使ったのがこちらのWebアプリ。

特徴は3つのお題が「自然のもの」「概念的なもの・人物など・修飾語」「人間の作ったもの」という順番で出されること。必ずコンセプトが異なるキーワードが出題されるので、ミスマッチの妙がより楽しめます。

さらにもう一題追加した「四題選びスイッチ」もあるもよう。

三題噺スイッチ改訂版 | どこまでも、まよいみち

診断メーカー[三題噺](Web)

様々なWebアプリを無料で手軽に作成できる「診断メーカー」にも、三題噺を利用したツールがいくつか配布されています。

「乙女っぽい言葉」や「エッチなお題」など、特定のテーマに限定したお題を出してくれるものもあり。上記の2つも含め、色々と並行して使ってみると楽しいかもしれませんね。

[三題噺]がテーマの診断 | 診断メーカー

いますぐ、書きはじめよう。

上記のアプリを使わなくても、辞書などを無作為に開いて目についた単語を組み合わせるだけで、三題噺のお題はいくらでも作成できます。

↑でも書きましたが、書いた物語は積極的に公開するのがおすすめ。他者の評価が気になって躊躇してまう・・・そんな人こそ良い訓練になります。文章は読まれてナンボですからね。

文章力を向上させるコツは、なによりもまずは「書く」こと。あなたもどんどん面白い物語を考えて、ぜひSNS等で発信してください。珠玉の物語に巡り会えるのを心待ちにしています。

orikasse
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書く人。広告コピー・コラム・小説など、いろいろ書いてます。 ※noteで即興ショートショート執筆中。

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