文章が上手くなりたい、でも何から手を付けたらいいのかわからない。
そんな人におすすめなのが、いわゆる「問題集」というヤツです。
テスト勉強は嫌いだと常々口にしつつも、やはり子供の頃から染み付いた「問題を解く」習性は拭えるわけもなく。どうせなら慣れ親しんだこの習慣を徹底活用してしまいましょう。
あれこれ考えず目の前に用意された問題に取り組むだけ、というのは、ある意味ラクでもあります。クエストが全く用意されない完全オープンワールドの世界は、僕ら日本人にはハードルが高すぎますからね。
というわけで、この記事では文章上達のためのトレーニングができる「練習問題」を配布しているサイトやおすすめの問題集(本)をまとめてみました。
※お手本となる文章を書き写す「名文模写」については、↓の記事で詳しく解説していますのであわせてどうぞ。
名文模写って文章上達に効果あるの?おすすめの書き写し法+手本5種【無料あり】
文章の練習問題がまとめられた本8選
ライターになるための練習問題100
ライター入門書としてはじめて手にするのに最適な定番本。
文章の基本ルールやライターに必要とされるあれこれのスキルについて、練習問題を交えながら丁寧に解説されています。
編集者・ライターのための練習問題101
↑の姉妹本というか新バージョンといった感じの本。
文章作成能力・編集能力の基礎知識を一問一答形式で学ぶことができます。
文章力の基本100題
ベストセラー『文章力の基本』の著者による実践編。
計100問の課題文を1つずつ問いていくことで、文章作成能力の基本をしっかりと身につけることが可能です。
削るほど良くなる文章の練習帳
文章を短く削ることに特化した練習本。
不要な言葉・文章の見分け方が学べるため、要約のトレーニングにもなります。
校正練習帳〈1〉校正記号を使ってみよう タテ組編
校正記号の使い方が1つずつ丁寧に解説されており、最後には原稿引合せ作業を行うことで総合復習まで行える本。
タテ組編のほか、最近需要が増えてきた『ヨコ組編』もあります。
文字起こし&テープ起こし即戦力ドリル
文字起こし・テープ起こしに特化した実践的なスキルが学習できる本。
在宅ワークの定番である仕事ですが、最近では動画の文字起こしなど新しい需要も増えてきているみたいですね。
文章検 公式テキスト 2級
文章作成スキルを測る資格である『文章読解・作成能力検定(文章検)』の公式テキスト。
文章能力検定(文章検定)とは?試験に向けた勉強法や資格活用のコツ
資格取得を目指していない方も、文章スキルのトレーニング本として役立たさせることができます。
642文章練習帳: TINY THINGS TO WRITE ABOUT
「おとぎ話の家(ヘンゼル・グレーテルのお菓子の家など)の不動産広告を書け」「辞表の『追伸』を書け」など、ユニークすぎるお題が特徴の文章練習ノート。
書くことが好きな人へのプレゼントとしても面白そうですね。
文章の練習問題を配布しているサイト4選
文章教室(hyuki.com)
結城浩氏のサイトで公開されている文章の練習問題。
プログラマ兼作家でもある氏らしく、様々な文章スキルについて理路整然とした解説がまとめられています。
文章作成練習問題(tomi0730.com)
ライティングインストラクター・冨永敦子氏のサイトでダウンロードできる文章練習問題。
簡単な文書の作成から本格的なテクニカルライティングまで、様々な難易度の問題がPDFで手に入ります。
ビジネスメール実務検定試験【3級】サンプル問題
一般社団法人日本ビジネスメール協会のサイトで公開されているビジネスメールの練習問題。
同協会が運営する『ビジネスメール実務検定』で使用されているものでもあり、3級と2級の問題が参照できます。
【3級】サンプル問題 | 一般社団法人日本ビジネスメール協会
文章要約練習シート
こちらは練習問題(お題)ではなく、要約文を作成するためのテンプレートがWord形式でダウンロードできるMicrosoftのページです。
元になる文章は新聞やウェブ、書籍などから好きなものを選びましょう。
文章要約練習シート(国語) - 無料テンプレート公開中 - 楽しもう Office
問題集はベストな学習ツール?
よくできた問題集は、適度な難易度設定と巧みなテキストによってまるでゲームをしているような感覚で、勉強していることすら忘れて集中して取り組むことができます。これらは学習のモチベーションを維持する上で非常に重要なポイントです。
振り返ってみると、学校での勉強もテストや問題集などの存在がなければ、あれほど長く続けることはできなかったように感じます。
そんな偉大な学習ツールである問題集、活用しない手はありませんよね。
ゆくゆくはお題を自分で設定できるようなるのが理想ではありますが、まずは偉大な先人が残してくれたものの恩恵を最大限享受しつつ、基本的なスキルを身につけていきましょう。