ライターの仕事術

締め切りを守れない人の特徴と対策【クリエーター・作家病】

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  • どうしても締め切りが守れない……。
  • 仕事相手が締め切りを守ってくれなくて……。
  • なにか効果的な対策はないの?

今回は、こんな疑問に答えてみたいと思います。

特に、

  • 仕事のクオリティを上げるためには、多少締め切りが守れなくても仕方ない

こんな風に考えている方は要注意。はっきりいってプロ・社会人失格です。

前回、ライターに最も大切なスキルは「締め切りを守ること」という内容の記事を書きましたが、仕事をする上でごく基本的なことにもかかわらず、これを守れていない人が非常に多いのが現実です。

Webライターの仕事に必要なスキルは1つだけ【◯◯を守る】

では、どうして多くの人が締め切りを守れないのでしょうか?

締め切りを守れない人の特徴

メールの返信が遅い

前回の記事でも書きましたが、締め切りを守れない人は時間にルーズな人が多く、メールのレスポンスも遅かったりまちまちだったりするケースが多いように感じます。

こういったタイプは自分が遅れることで相手の時間を奪ってしまっているという意識が低いのかもしれません。頻繁に遅刻する人にも同じことが言えますね。

とにかくすぐに手を動かそうとする

おおまかなプランも立てずに、いきあたりばったりで仕事を始めてしまうのがこちらのタイプ。

小説家で例えると、プロットやアウトラインを一切考えずに真っ白な原稿にいきなり文章を書き始める、といったケースですね。

これはこれでメリットもあるのですが、このやり方が上手くいくのは、「木を見ながら、同時に森も見れる」稀有な人だけです。僕も含め、多くの凡人はある程度の計画を立ててから作業に移るべきです。

また、こういったタイプは、すぐに取りかかれる簡単なことばかりに手を付け、面倒なことを後回しにしてしまう傾向にあります。それが良くない結果を招くことは、誰でも想像できますよね?

なかなか手を動かそうとしない

↑とは逆に、計画ばかり念入りに立ててなかなか行動に移せないというタイプもいます。

小説家で例えると、詳細な設定やプロットに凝りすぎてなかなか原稿が書き始められないケースなどですね。

確かに、手を動かす前にしっかりとした計画や戦略を練ることは大切なのですが、それに時間をかけすぎるあまり原稿執筆や推敲の時間がなくなってしまっては元も子もありません。

また、このタイプはイレギュラーな事態への対応が下手な傾向もあります。本来、計画とはそういった突発的な事態に対応できるために作成するものなんですけれどねぇ……。

徹夜を自慢する

「自分は追い込まれてから出ないと力を発揮できない」などと言って、ギリギリまでやる気を起こさないタイプがこちら。

火事場の馬鹿力のような効果を期待しているのかもしれませんが、はっきり言ってそれは錯覚です。

寝不足は注意力や集中力を低下させ、仕事のクオリティや作業効率を大幅にダウンさせることは、多くの研究から明白です。徹夜仕事は非効率極まりない愚行なのです。

何でも自分でやらないと気がすまない・完璧主義

一番厄介なのがこのタイプです。

特にライターという職業は一匹狼的な印象があるので(実際はそんなことないのですが)、何でも自分でやろうとする人が多いように感じます。

これに完璧主義が加わってしまうと、目も当てられません。クオリティアップの名目で締め切りを破ることすら厭わない厄介者ができあがりというわけです。

そもそも締め切りを守れていない時点で、完璧主義もなにもないんですけれどねぇ……。

締め切りを守れない原因

プロジェクト全体が俯瞰して見えていない

仕事というのは、多く人が連携・協力して成り立っているものであるにもかかわらず、自分の作業しか見えていないために、「ちょっとくらい遅れても……」といった甘えが生まれてしまいます。

その「ちょっと」が、どれだけ他の人に影響し、迷惑をかけるのか、想像すらしていないのでしょうねぇ……。

見積もりが甘い

時間の見積もり、作業量の見積もり、自分のスキルに対する見積もり、etc……。

あらゆる見積もりが甘すぎるため、あれよあれよという間に時間だけが過ぎていき、期限内に仕事が終わらないという事態を招きます。

心理学的にも、人は自身に対する見積もりを甘く見る傾向があるそうなので、常に注意しなければいけません。

真面目・慎重・責任感が強すぎる

締め切りを守れない人=不真面目、とは一概に言えないのも悩ましいところです。

真面目で責任感が強い人ほど、すべて一人で抱え込んでしまいがちであり、慎重さは自分の仕事に対する不安・不満につながってしまう傾向があります。

結果、自分でなんとかしようとして報告が遅れてしまったり、慎重すぎてなかなか作業が進まなかったり、GOサインが出せずに提出が遅れるといった事態に陥ってしまいます。

締め切りを守れない人への対策

自分が締め切りを守れない場合

人に締め切りを決めてもらう

↑で説明した通り、人間は自身に対する見積もりを甘く見る傾向があります。

そこで、完全なおまかせ仕事でも、締め切りを仕事相手に決めてもらうようにすると、自分で設定するよりも正確な見積もりを出してもらえます。

まったく無関係の第三者(家族や友人など)に決めてもらうというのも一つの手です。

具体的なToDoに落とし込む

目標までの計画を立て、細かなToDoに落とし込むのも、締め切り管理の王道テクニックです。

やることが具体的にタスク化されていれば、後は手を動かすだけでOK。やる気が出るのを待つ必要すらありません。

タスクを細分化すると、一つ一つの作業に対するハードルが下がる効果もあります。

プランニングに時間をかけすぎるのも問題ではありますが、何も計画を立てずに作業をはじめるよりも、結果として上手くいくケースが多いですよ。

標石やタスクをスケジュールに入れる

よく締め切りだけをスケジュールに書き込んでいるケースを見かけますが、具体的に「この日までに◯◯を終わらせる」といったマイルストーン(標石)もあわせて設定したほうが、進捗管理が容易になります。

さらに↑で作成したToDoもスケジュールに書き込んで「今日は◯◯をする」とすれば、作業の遅れが一目瞭然です。

専用のToDoアプリでなくても普段使っているスマホのカレンダーでOK。僕はこれにアウトラインプロセッサで作成したチェックリストを併用しています。

無料で使えるおすすめのアウトラインプロセッサー11選【小説家・ライター向け】

完成させることを最優先する

一つ一つの作業を完璧にしてから次に進むよりも、まずはひと通り完成させてから細かなブラッシュアップに移ったほうが、締め切りを守りやすいですし、成果物のクオリティも高くなるように実感しています。

そもそも、全容が把握できないうちから細部を最適化できるはずもなく、作業が無駄になってしまうことが多いんですよね。

仕事相手が締め切りを守れない場合

プランやスケジュールを共有する

相手にお願いする作業や締め切りだけでなく、プロジェクト全体の概要や関わっている他メンバーのスケジュールなども伝えられる限り伝えておいたほうが、仕事相手も自分の作業を俯瞰して捉えられ、結果として締め切りを守ってくれやすくなります。

ただし、本当に時間にルーズなタイプは、プロジェクト全体のバッファ(予備日など)も「自分のためのもの」と考えてしまうので、そういった相手には↓の施策も合わせて行ったほうがいいでしょう。

締め切りが守られなかった場合の影響を伝える

締め切りを破るとプロジェクトやメンバーにどういった影響が出るかをあらかじめ説明して「くれぐれもよろしくお願いします」と念押ししておくのも効果的です。

嫌味に聞こえたり、妙なプレッシャーをかけすぎたりしないように注意する必要がありますが、一言添えておくだけでも、相手の責任感に訴えることができますよ。

要望をなるべく具体的にする

こちらが相手の仕事(成果物)に求めているものを具体的に伝えておくのも大切です。

  • プロジェクトの目的・目標
  • この作業を自分(相手)にお願いする理由
  • 仕事(成果物)のルール・規定条件

ライターの仕事でいうと、

  • テーマ
  • 文字数
  • 必須要素・キーワード
  • 禁止事項

などでしょうか。なるべくあいまいな表現ではなく、具体的に書くのがコツです。

進捗確認をする

何度も一緒に仕事をしている気心の知れた相手ならまだしも、締め切りまでまったく連絡のやり取りをしないのは非常に危険です。

できれば定期的に進捗状況を尋ね、「なにかご不明な点などありませんか?」と添えてみましょう。

こういったやり取りがウザく感じてしまうと、相手のモチベーションにも悪影響を与えてしまうので、↑で書いたような「マイルストーン(標石)」を共有して、そのタイミングで確認するようにするといいかもしれませんね。

まとめ:クリエーター病・作家病に要注意

ライターのような仕事は、明確な正解というものがあるわけではありませんし、(適切な)時間をかければかけるほど、成果物のクオリティが上がる傾向にあります。

そのためか、「ブラッシュアップのためなら、多少は締め切りを破っても仕方がないんじゃないか……」と考えてしまう人が非常に多いように感じています。

いわゆるクリエーター病・作家病と呼ばれるもので、下手に指摘するとへそを曲げてしまい、さらに締め切りが遅れるという悪循環にもなりがちです。

しかし、プロとして仕事をする以上、成果物のクオリティ以外にもしっかりと責任をもつ必要があります。

締め切り以内に100%満足のいく仕事ができなかったのなら、それは自身のスキル不足や仕事のやり方が間違っていたという意味です。

あくまで定められたルール内でできる最大限の仕事する、それがプロというものです。

  • 自分の仕事以外に意識が向かない
  • 何でも自分でやらないと気がすまない
  • 完璧主義

クリエーター病・作家病を患っている人は、上記のような傾向があります。

これらは上手に使えば、良い仕事をするのに活かすこともできるのですが、それができる人はなかなか少ないのが現状です。

理想としては、自分の中に「クリエーター」「マネージャー(プロデューサー)」の2つの人格を持つこと。ライターでいうと「作家」と「編集者」を一人二役でやる感じですね。

ツールやアプリをマネージャー(編集者)代わりにして、機械的に管理・指摘してもらうというのも賢いやり方の一つです。

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というわけで、前回同様、自戒を込めたエントリーでした。

  • この記事を書いた人
orikasse

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書く人。広告コピー・コラム・小説など、いろいろ書いてます。 ※noteで即興ショートショート執筆中。

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