ファイルが「読み取り専用」になっていて、編集できない……。
ライターの仕事をしていると、たまに先方から送られてきたファイルが「読み取り専用」になっていて編集ができないというケースに出くわします。
こういったとき、「編集できるように保存して送り直してください」と相手に言ってしまう人がいるかもしれませんが、その必要はありません。
なぜなら、これらは(相手が意図したものでない限り)ほぼすべてこちらで解決できる問題だからです。
というわけで、この記事ではワードやエクセルなどでファイルが意図せず「読み取り専用」になってしまう原因と対策をまとめてみました。
先方がパソコンにあまり詳しくなくて、こちらが送った原稿を「読み取り専用になっているんですけど……」と問い合わせてくるケースなども少なくありませんので、しっかりと解説できるようにしておくと仕事がスムーズに進みますよ。
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読み取り専用を解除する一般的な方法
ワード(Word)・エクセル(Excel)
エクセルの場合はシートに保護がかけられているケースもあるので、その際は以下の方法で解除します。
Mac(Finder)
Windows10(エクスプローラー)
勝手に読み取り専用になってしまう(解除できない)ときは?
上記の方法が行えなかったり、やってみても読み取り専用設定が解除されず編集ができない場合、主な原因としては以下が考えられます。
- 書き込み不可のメディア内ファイルを開いている
- プレビューウィンドウ機能が有効になっている
- ウイルス対策ソフトが作用している
- ストレージの容量が限界
- 共有ファイルを他の人が開いている
- Officeのライセンスが切れている
- その他
それぞれについて、詳しい解除方法をまとめてみました。
1.書き込み不可のメディア内ファイルを開いている場合
DVDやCD、ロックが掛けられたUSBメモリなど、ファイルが保存してあるメディア自体が書き込みができない状態だと、読み取り専用でしか開くことができません。
この場合は、ファイルを別のフォルダにコピーするなどしてから改めて開き直しましょう。
2.プレビューウィンドウ機能が有効になっている場合
Windowsのプレビューウィンドウ機能が働いていると、ファイルを読み取り専用から変更できなくなるようです。
上記の方法で機能をオフにしましょう。
3.ウイルス対策ソフトが作用している場合
ウイルス対策ソフトによっては、悪意のあるファイルからユーザーを守る目的で強制的に「読み取り専用」で開くケースがあります。
その際は、ウイルス対策ソフトのほうで読み取り専用で開かないように設定するか、ファイルを編集する時だけオフにしておきましょう。
4.ストレージの容量が限界な場合
パソコンやクラウドストレージの容量がいっぱい(ギリギリ)の場合も、ファイルが読み取り専用でしか開けなくなることがあるようです。
その際は、不要なファイルを削除したりバックアップするなどして、容量を空けましょう。
5.共有ファイルを他の人が開いている場合
オフィス内の共用サーバーなどに置いてあるファイルを開いている場合、他の人が同じファイルを開いていると、後から開いた人が編集できません。
そういった場合は、相手にファイルを一旦閉じてもらうか「読み取り専用」で開いてもらうようにすれば、こちらで編集できるようになります。
同時編集する機会が多いファイルは、以下の方法で「共有設定」を行うと便利です。
6.Officeのライセンスが切れている場合
ソフト自体の使用期限が切れている場合も、読み取り専用(機能制限版)でしか利用できません。
ライセンス認証手続きを忘れているケースなどもあるので、しっかりとチェックしましょう。
7.その他
上記のどれでも解決しない場合は、仕方がありませんのでファイルをコピーするか新規ファイルとして開き直して、別名で編集・保存しましょう。
「読み取り専用の設定/解除」ボタンを作ろう!
ワードやエクセルには、タイトルバーに特定のコマンドを設定する機能が付いています。
これでタイトルバーのボタンをクリックするだけで、手軽に読み取り専用設定のON/OFFを切り替えることが可能になります。
オフィス内の共用サーバーを通して作業をしていると、他の人がファイルを開いていない(閉じた)のに、上書き保存ができないといったこともしばしば起こるのですが、このボタンで大抵は強制解除できるみたいですよ。