【AI】文章解析ツールで小説を形態素解析してみた結果。【無料ツール】

2019年10月15日

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【AI】文章解析ツールで小説を形態素解析してみた結果。【無料ツール】
読者
  • 自分で文章を読み返してみても、書き癖や改善点が発見しにくい。
  • 人に読んでもらうのはちょっと恥ずかしいし・・・。
  • 無料の文章解析(診断)ツールって、どのくらい使えるの?

こんな悩みに応える記事を書いてみました。

かく言う僕も、こういったツールを触ってみるまでは、「機械に文章診断なんてできるわけない」と懐疑的だったのですが、使ってみるとあらびっくり。その精度の高さや容赦ない指摘に脱帽してしまいました。

というわけで、この記事では、実際に僕が過去に書いた小説を使って文章解析(診断)ツールがどの程度使えるのか?を試してみました。

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今回、文章解析をする小説は?

noteに以前投稿した即興ショートショートから、↓の作品を選んでみました。

がんばれボタンが欲しい。|オリカワハツセ|note

文字数は3517文字。即興小説という性質上、特に推敲などは加えていないので、プレーンな文章解析が行えるのではないかと。

利用した文章解析ツール(AIなど)3選

文章解析に使用したツールは、以前の記事でも紹介した3つの無料サービス。

writing-ability-test
自分の文章力が知りたい!文章診断ができるサイト・サービス【無料・有料】

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logoon
文体診断ロゴーンで「オールA」を獲得する方法【採点ハック】

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小説用のツールではないものも含まれていますが、けっこう面白い解析結果になりました。

文章解析(診断)してみた結果。

文体診断ロゴーン

誰の文章(文体)に似ているか?

一致指数ベスト3はこちら。

大宅壮一氏の著作は僕も読んだことがありますが、文体が似ているという印象はまったくありませんでしたね。自分ではわからないものなんでしょうか。

松たか子さんというのも意外な結果。文章を拝読したことがなかったので、思わず↓をポチってしまいました。

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ちなみに、一致指数ワースト3はこちら。

岡倉天心みたいな文章、書いてみたいなぁ……。

文章全体の評価は?

評価はこんな感じ。

「適切」とはいえど、読みやすさの評価がC止まりなのは結構ショックかも。もっと一文を短くしたほうがいいのかな……。

表現力や個性はそれほどあるとは思っていないのですが、そんなに個性的ですかね?

ちなみに詳細結果はこんな感じでした。※()内は偏差値

平均文長と名詞出現率の偏差値が低い感じですね。

小説形態素解析CGI(β)

分析結果はこちら。

形態素解析は「ロゴーン」でも行ってくれますが、こちらは地の文と台詞を分けて診断してくれます。

詳細な解説はこちら。

地の文中心の文体のようです。
かな:漢字の比率は読みやすい範囲だと思われます。
1つ1つの文章の長さは平均的です。読みやすいと思います。
地の文に少しだけ口語が混ぜてあるようです。
副詞の頻度は平均の範囲内です。文章が適度に修飾されています。
指示語によって文章がうまく流れています。
接続詞が多すぎず少なすぎず、うまく挿入されています。
ところどころに体言止めが使われています。
連用中止法が平均より多めに使われています。
自立語における名詞の比率は平均の範囲内です。名詞比率は文章が説明的・要約的かどうかに関係します。
動きの描写より、物事を形容する言葉が多いようです。

対象作品は地の文が主人公の一人称なので、口語が入るのはまあ仕方ないかと。

全体として気になったところは、

  • 体言止めや連用中止法が多め
  • 動きの描写が少ない

この2つでしょうか。一文が長いと指摘されるのは、連用中止法のせいかもしれません。以後気をつけてみたいと思います。

感情認識AI

このツールは上限が300文字なので、以下の部分を取り出して診断してみました。

仕事、その単語を聞いただけでわずかに震えが走るが、そんなことは気にしてられない。入院代がかさんだうえに、溜まったストレスや退屈な病院生活から散財を繰り返したせいで、俺の銀行口座はすっかり閑古鳥が鳴いていた。
しかし、いまの俺は以前の職場に戻ることはできない。体はだいぶマシになったが、医者からはまだ当分の間は無理はしないよう申しつけられているからだ。
目の前の怪しげな男は、そんな事情を承知とばかりに告げた。

「体をほとんど動かさなずとも、寝ながらでもできるお仕事です」
俺に選択の余地はなかった。

診断結果はこちら。

なかなか的を射ており、正直びっくりしました。

このツールは小説の文章を対象としていないようなのですが、地の文が一人称だと結構正確に解析してくれるようですね。

おまけ:僕は、高麗屋の一族だった……?

ちなみに、こちらの作品でも文章解析を行ってみたところ、驚きの結果が出ました。

大宅壮一氏がトップなのは変わらず。注目は2位の松本幸四郎氏。おそらくはお父さんのほうだと思いますが、親子で文体が似るとか……マジですか。

こんな風に、文章解析(診断)ツールを使うと、自分の文章に新たな発見があって非常に面白いですね。

人に読んでもらうのとはまた違って、機械的な文章解析・診断は純粋な文体を見てくれるので、いろいろとためになります。

みなさんもぜひ、自作やお気に入りの小説などを解析しつつ、文章力アップや新たな魅力を発見してみてくださいね。

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