もはや必須レベル。文章校正資格を獲る方法【校正士/校正技能検定】

2020年6月2日

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  • 文章校正の仕事に就きたい!(校正者になりたい!)
  • 未経験なので資格の取得を考えているけれど、何から手をつけたらいいのかわからない・・・。
  • おすすめの校正資格や確実に取得する方法を教えて!

こういった悩みに答える記事を書いてみました。

テクノロジーの進化により、自動で文章を直してくれる「文章校正ツール」と呼ばれるものが登場したことは記憶に新しいですよね。

完全網羅(?)文章校正ツール全32種を比較してみた【無料あり】

これによって立場が危ぶまれるかと思われた校正者ですが、逆に人間にしかできないプロ校正者ならではのスキルが浮き彫りとなり、近年のネットメディアの隆盛も相まって、ますます重宝されてるようになっています。

というわけで、そんな密かな人気職業である「校正者」を目指す人のために、

  • 校正の仕事に資格は必要?
  • どんな資格があるの?
  • 未経験者が資格取得して稼げるようになるまでの手順は?

こんな感じの情報をまとめてみました。

実際に校正者として仕事をしている人の話を聞いても、今回紹介するようなコースを辿っている人が多い印象ですね。

校正について右も左もわからないような方でも、この記事を参考にすれば具体的な資格取得→就職までの道筋が見えてくるはず。ぜひご一読あれ。

※校正以外の文章系資格については、↓の記事にまとめていますのでよろしければ合わせてどうぞ。

ライター仕事に有利な資格10選+おすすめ勉強法【必要ないが超重要】

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校正の資格は取得すべき?

校正資格の必要性

結論から言うと、必須レベルです。

自宅にいながらでもリモートで仕事ができることから、会社員の副業や主婦・学生がアルバイト感覚で興味を持つケースも多い文章校正の仕事ですが、そんなに甘い世界ではありません。

なぜなら、文章校正というのは極めて専門的な知識・スキルを必要とする仕事だからです。

しっかりと信頼関係が築けているクライアントならまだしも、実務経験に乏しい人がすぐに校正の仕事をゲットできるケースなどごくごく稀なこと。あっても雀の涙程度の報酬しかもらえないような仕事ばかりです。

文章校正を仕事にするためには、ちゃんとしたスキルの保証が必要不可欠。その証拠となるものが「資格」なのです。

文章校正の資格は2つある。

校正資格の選択肢は2つ

校正の資格は、下記の2つが存在します。

  • 校正技能検定
  • 校正士

それぞれ簡単に解説しますね。

校正技能検定

校正・編集の専門学校である日本エディタースクールが主催する資格試験です。

校正技能検定試験 | 日本エディタースクール

1966年開始と意外に歴史が古く、現在活躍するプロ校正者の取得率も非常に数多い資格です。

初級〜上級まで三段階のレベルがあり、中級・上級は実技試験と学科試験で合否を測ります。※初級は指定科目を修得すれば自動認定。

校正士

一般財団法人実務教育研究所が主催する認定試験です。

資格認定・表彰制度 - 内閣府移行認可-一般財団法人 実務教育研究所

同研究所が運営する講座の修了生を対象に行われ、実務(在宅校正)を想定した実技試験が行われるようです。

資格とは別に、優秀な修了生には文部科学大臣賞が授与されるというのもポイントです。

どちらを選ぶべき?

ぶっちゃけ就職活動に使うという想定であれば、どちらでも大差ありません。

どちらの資格も指定の校正講座を受講しないと受験資格が得られない仕組みになっているので、講座の内容で決めると良いかもしれません。

  • 校正講座(校正技能検定):通学・通信講座あり。料金は37,740円〜
  • 校正実務講座(校正士):通信講座のみ。料金は45,740円

個人的には学習スタイルがいろいろ選べる日本エディタースクールの講座のほうがおすすめでしょうかね。

資格取得〜校正者として稼ぐまでの具体的なステップ

校正の勉強・資格取得・就職までのフロー

プロの校正者として稼げるようになるための手順は、こんな感じです。

  1. 校正講座を受講する
  2. 資格を取得する
  3. 就職する
  4. 独立する

それぞれ具体的に解説していきますね。

1:校正講座を受講する

まずは校正の仕事に必要な知識はスキルを身につけるため、校正講座を受講しましょう。

資格を取得するためにはどちらにせよ何らかの校正講座は受講しなければいけませんので、独学にこだわる必要はありません。

日本エディタースクールの場合、全日通学制の超本格的なコースも用意されていますが、認定試験の合格率自体は大差ないようなので通信講座でOKだと思います。

毎日少しずつコツコツと進めるか、まとまった時間を作って一気に学習してしまうかは、個人個人の性格や生活スタイルに合わせて選ぶようにしましょう。

失敗しない校正講座・セミナーの選び方&おすすめ比較【通信/通学】

2:資格を取得する

校正講座を修了すれば、認定試験の案内が届きますので、それに従って受験を行います。

日本エディタースクールの場合、校正技能検定の初級は講座修了と同時に取得できるので、中級・上級を目指さずにそのまま就職活動に移ってしまっても良いかもしれません。

もちろん就職活動と並行して腕試しに上級試験に挑むのも良いですね。

3:就職する

クラウドソーシングサイトなどを使えば、いきなりフリー校正者として働くことも可能ですが、しっかりと校正の仕事で稼いでいきたいならどこかの会社に就職するほうが確実です。

実務の流れやマナー、業界知識やネットワークなど、企業の一員として働くことで享受できるメリットは魅力的ですからね。

校正講座は修了生に対する就職サポートなども行なってくれるので、そちらをうまく活用しつつ自分でも求人サイトなどを組み合わせるなどして、条件に合った会社を探してみましょう。

【ライター・校正向け】「未経験OK」の求人情報を探すコツ3選

4:独立する

そのまま会社で働き続けるのもいいですが、働き方を変えたり(在宅勤務など)、様々な仕事相手とのつながりを作ってリスクヘッジしたいなら、フリー校正者として独立するのも手です。

会社員であるうちにしっかりと実務経験を積み、独自にネットワークを作っておけば、独立してもそれほど困るケースは少ないかと。

スケジュール調整なども自由にできるので、校正の仕事だけでなく編集や書き手側の仕事をやってみながら自分の可能性を広げていくというのもおすすめです。

資格は「試金石」であり「標石」。

マイルストーン

職業によってはほとんど意味をなさないこともある資格ですが、専門的な知識・スキルを必要とする業界では、実務経験の代わりになる唯一の試金石として、確実に評価材料の一つとなります。

まったくの未経験からプロの校正者になるまでの道のりの中で、一つの標石(マイルストーン)にもなるので、まずは勉強、そして資格取得というのを目標に行動するとモチベーションを高く保ち続けることが可能です。

「資格商法」と馬鹿にされがちな各種講座も、上手に活用すれば効率的に必要な知識・スキルを学ぶ大きな助けとなります。

途中で諦めさえしなければ、講座・資格取得のコストくらいすぐに回収できるはず。興味がある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

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