失敗しない校正講座の選び方&おすすめ5選【通信講座/オンライン可】

2020年2月22日

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・校正者として出版社や編プロで働きたい!
・副業として自宅で校正の仕事をしたい!
・文章スキルを磨くために校正の知識を身につけたい!

こんな目的で校正スキルを磨くために、専門の校正講座やセミナーを検討している方も多いのでは?

しかし、一見同じように思える校正講座も、受講スタイルや期間・料金などにさまざまな違いがあります。講義の内容や講師陣もそれぞれに特徴があり、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね・・・。

そこで今回は、 講座・セミナー選びに失敗しないためのポイントおすすめ講座受講後の就職キャリアアップまで、校正者を目指す人に役立つ情報をまとめてみました。

校正や校閲の仕事に興味を持っている方は、ぜひご一読あれ。

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校正講座・セミナーの選び方

校正講座・セミナーの選び方

校正講座には大きく分けて以下の3種類が存在します。

  • 総合講座:一定の期間で校正の知識やスキルを総合的に学ぶ
  • 短期講座:1、2日間で集中的に最小限の知識・スキルを身につける
  • お試し講座・セミナー:プロ校正者の生の声や現場が体験できる

それぞれどんな人が向いているのか解説します。

プロ校正者を目指す人は?

校正の知識やスキルは専門的なものが多く、何より実践を繰り返すことでしかなかなか身につかないものです。

よって、プロの校正者を目指すなら実践(実習)に重きをおいた「総合講座」がおすすめです。

次項で紹介する本格的な校正講座は、単なる知識を身につける場というだけでなく、講座終了後に専門資格が取得できたり、就職支援なども行ってくれるものが多いので、プロとしてキャリアアップしていきたい方はぜひ検討してみてください。

文章がうまくなりたい人は?

あくまで文章上達のいち手段として校正のノウハウを身につけたいと考えているなら、本格的な総合講座に通う必要はないでしょう。

こういった方は「短期講座」「お試し講座・セミナー」等で、校正という仕事の全体像やポイントをつかんでから、自分で書いた文章を直しつつレベルアップを図るのがおすすめです。

場合によっては専用の校正ツールを活用したり、クラウドソーシングサイトなどを通してプロの校正士に文章の手直しを依頼し、返ってきた原稿をじっくりと観察することで、専門的な知見を深めるという方法もあります。

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校正資格は必要?

校正関連の専門資格(検定)は、2つ存在します。

  • 校正技能検定(日本エディタースクール)
  • 校正士認定試験(実務教育研究所)

どちらも主催する団体の専門講座を受講することで受験資格が得られます。

しかし、ぶっちゃけて言うと資格の有無は就職の際に少し参考になる程度で、実際に働き始めてからのキャリアアップ・報酬アップにはほとんど寄与しないのが現状です

もちろん未経験者の中では多少なりとも有利になりますし、外注案件では資格の有無を要項に入れている仕事も中には存在しますので、まったく役に立たないとは言いませんが、資格だけを目当てに高額な講座を受けるメリットはあまり多くないでしょう。

そういった本格的な講座は、資格以外の具体的な恩恵も数多くあるので、そちらを主目的とし、あくまで資格取得は勉強の成果を見るためのおまけ程度に考えておくほうが現実的と言えるかもしれませんね。

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おすすめ校正講座・セミナー5選【通信・オンライン対応あり】

日本エディタースクール 校正コース(通学・東京/通信)

日本エディタースクール 校正コース
©Japan Editors School

校正・編集の専門学校である日本エディタースクールが運営する校正講座がこちら。

通常の全日通学制のほか、夜間講座や土日講座などもあり、通信講座も用意されています。

講座終了時点で専門資格『校正技能検定(初級)』が認定されるコースは以下の6つ。

  • 全日制 総合コース
  • 夜間講座 総合コース
  • 夜間講座 校正コース
  • 土曜講座 校正教室
  • 通信講座 校正コース
  • 通信講座 校正フレックスコース

時間とお金に余裕があるなら校正と編集が総合的に学べる講座がおすすめですが、受講料が40万円以上してしまうのが人によっては悩みどころかも。

ほかの講座でも必要な知識はしっかりと学べ、資格も取得できるので、無理なく自分に合ったコースを選ぶのがおすすめです。

日本エディタースクール

実務教育研究所 校正実務講座(通信講座)

実務教育研究所 校正実務講座
©実務教育研究所

一般財団法人実務教育研究所が運営、文部科学省認定の通信講座がこちら。

教材内容は↓こんな感じ。

  • ガイドブック
  • テキスト(上下巻)
  • ワークブック
  • 報告課題
  • 校正ハンドブック
  • 質問用紙
  • 学習補助情報

講座修了者は『校正士認定試験』の受験資格が得られます。

通信講座ですが、添削指導や質問応答などが充実しており、終了後のキャリアサポートも行ってくれるとのこと。

詳しい内容は無料で資料請求ができるので、じっくり検討したい方は申し込んでみては?

校正実務講座 - 内閣府移行認可-一般財団法人 実務教育研究所

鴎来堂 校正学校(通学・東京/オンライン)

鴎来堂 校正学校
©鴎来堂

校正・校閲会社である鴎来堂が開催している校正講座がこちら。

校正の基本を学んだり実際の作業が体験できる1日講座のほか、本格的なスクーリング講座や法人向けクラスなども行っています。

運営会社自体が校正スタッフを随時募集(テストあり)しているので、講座終了後の一歩も踏み出しやすいかもしれませんね。

校正学校|校正・校閲の鴎来堂

宣伝会議 校正・校閲力養成講座(1日講座・東京/オンライン)

宣伝会議 校正・校閲力養成講座
©Sendenkaigi

文章講座やライター講座などにも定評のある宣伝会議主催の校正講座がこちら。

1日のみの短期集中講座なので、校正者を目指す人というよりも、仕事で文章に関わる人がスキルアップのために参加するといった意味合いが強いのかも。

もちろんプロの校正者を目指す人が、お試し(様子見)感覚で参加してみるのもおすすめです。

東京だけでなく、地方で同時中継講座も行っているので、地方在住者で通信講座しか選択肢がないだろうと諦めていた方はチェックしてみては?

校正・校閲力養成講座 | 宣伝会議

新潮社 校閲体験講座(1日講座・東京)

新潮社 校閲体験講座
©Shinchosha

新潮社が実施している校閲入門講座がこちら。

出版社の校閲部として働くプロから校正・校閲現場の声が聴けるだけでなく、実際の原稿を使った校閲の実技も体験できます。

特製の合本テキストも配布されるとのことなので、手軽さに反して非常に充実したコスパのいい講座と言えますね。

ヨム・カク・ミル・シル 新潮講座 SHINCHO CHAIR|新潮社

※ユーキャンの『速習校正講座』が終了してしまった・・・。

通信教育大手のユーキャンでも、以前は校正講座を実施してくれていたのですが、現在は休講状態であるもよう・・・。

価格も手頃で物書きのスキルアップにもぴったりの講座だったので、編集や校閲などの知識も加えたバージョンアップ版の再開を、ぜひとも期待したいところですね。

【資格は使えない?】ユーキャン通信講座の評判・口コミは?|資料請求のやり方も解説
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講座終了後の就職・キャリアアップ

講座終了後の就職・キャリアアップ

就職したい(正社員として働きたい)人は?

就職先の候補としては、以下のようなところが挙げられます。

  • 出版社
  • Webメディア
  • 編集プロダクション
  • ライター・校正プロダクション
  • 広告代理店
  • 印刷会社

前項で紹介した講座で言うと、日本エディタースクールは学校宛に直接求人情報が来るもよう。実務教育研究所でも就職サポートを行ってくれるようですね。

いきなり正社員として働くのが難しくても、派遣や外注として仕事をもらうこともできます。そこから信頼を積み上げてゆくゆくは正社員に・・・という感じでしょうか。

ほかにも下記の方法でフリーランスとして実績を重ねながら、ネット等の求人へコツコツと応募していくやり方もおすすめです。

フリーランスとして働きたい

講座を終了したばかりという初心者校正さんは、まずクラウドソーシングサイトなどで「未経験OK」を謳っている仕事に応募するのが王道でしょう。

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こういった案件は多くの場合、事前に簡単なテスト(お試し仕事)がありますが、しっかりと講座で学んだ人なら問題なく合格できるはずです。

着実に実績を積み重ねていけば、作業スピードも早くなり、より効率的に仕事ができるようになりますし、単価も徐々にアップしていきます。

今回紹介した講座の中だと、実務教育研究所は直接仕事の斡旋もしてくれる(ホーム校正)らしいのですが、それほど数は多くないようなので、あまり頼り切りにならず、自分から積極的に仕事を取っていくようにしましょう。

校正の将来性は・・・?

校正の将来性は・・・?

最近は、校正を自動で行ってくれるツール校正AIなども登場してきたため、校正者の仕事が奪われてしまうのでは・・・と危惧している方も多いかと思います。

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現時点で言えば、これらツールの制度はまだまだ実用(完全自動化)レベルには遠く、最終的には人の目(手)によるチェックが欠かせません。ネットメディアの隆盛により発信される文章の量は飛躍的に増加していることもあり、腕のいい校正者は引く手あまたの状況です

とは言っても、安心なのは数年先まで。

ツールは日進月歩で改良が続けられており、ゆくゆくはプロの現場に欠かせないものになっていくことは間違いありません。少なくとも単純な誤字脱字やタイプミスのチェックなどは早晩ツールに置き換わってしまうことでしょう。

そんな時代の校正者・校閲者に求められるのは、これらツールと敵対するのではなく、ツールを当たり前のように活用しつつ、さらに一歩も二歩も進んだ「人にしかできない」細やかな文章修正スキルを身につけること

校正講座やセミナーも時代に合わせて進化していくはず。一度の学習で満足せず、定期的に知識・スキルをアップデートする機会を設けていきましょうね。

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