つい先日、印刷会社大手の凸版印刷がAIを活用した文章校閲・校正ツールを発表しましたね。
凸版印刷、金融向けAI校閲・校正サービス|凸版印刷株式会社のプレスリリース
当ブログでも、以前から文章校正を自動で行ってくれるツールをいろいろと紹介してきました。
【無料/有料】日本語の文章校正ソフト・ツール28種【Win/mac】
AIといっても、元となるアルゴリズム(ルール)を手入力で設定するものと、ディープラーニング等を活用してルール作成から自動で行ってしまうものがありますが、今回は後者に特化して情報を集めてみようかと。
というわけで、この記事では以前紹介していなかったツールも含め、ディープラーニング技術を活用したAI(人工知能)文章校閲・校正ツールをまとめています。
これらを上手に活用すれば、生産性の向上だけでなく文章のクオリティのアップを期待でき、一石二鳥ですよ。
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AI校閲・校正支援システム(凸版印刷)
冒頭でも紹介した凸版印刷による校閲・校正ツール。
特定の業界や企業特有の表記や専門用語の学習を得意としており、誤字脱字やレギュレーションチェックなどを自動で行ってくれるというもの。
2019年10月から、まずは金融業界でサービス提供を開始するとのこと。
コストは初期費用500万円〜+月額50万円〜とことで、完全に業務用のサービスですね。
文賢
単なる校閲・校正支援ソフトではなく、総合的な「文章作成アドバイスツール」を目指し、積極的にバージョンアップを繰り返しているツール。
2018年のアップデートにより、誤字脱字チェックにディープラーニングを採用。これにより従来の8.7倍という検出数を実現しました。
JTB、KDDIといった有名企業だけでなく、個人でも利用できるのがポイント。
コストも初期費用10,800円+月額1,980円と比較的手頃。書くことを仕事にしている人なら、充分以上に元が取れるはずです。
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DATUM STUDIO AI文章自動校正ツール
Microsoft Azure(Microsoft Cloud Everywhere)上で提供されている文章校正ツール。
ディープラーニング(LSTM)を使ったAIシステムを独自開発しており、証券業界に強みを持っているとのこと。
凸版のシステムもそうですが、金融系の文章は専門用語が多かったりルールが明確だったりして、AIと相性がいいのかもしれませんね。
Proofreading API(リクルート)
リクルートが自社ウェブサイトで活用しているAIシステム。
APIとして無料公開されており、プログラムが読める方なら誰でも高性能ツールを試すことができます(※デモ版あり)。
Proofreading API(文章校閲・校正ツール)のほかにも、Text Classification API(文章分類ツール)やText Suggest API(文章自動作成ツール)など、様々な機能を無料で使うことが可能です。
Publish MakerX AI校正オプション
構造化ドキュメントに強みを持つサイバーテックによる文章校正支援ツール。
「Publish MakerX」というCMSのオプション機能として提供されています。
WordPress等にもこういった校正ツールがいずれ実装されていくのかもしれませんね。
サイバーテック、AI(人工知能)による校正サービスの提供を開始 ~「Publish MakerX」のオプションとして提供開始~
LegalForce
こちらは「契約書」に特化した文章チェックツール。
数万単位の契約書を解析して得たデータを元に、契約書に潜むリスクなどを判定してくれます。
Wordのアドインもあるので、編集画面から直接チェックすることもできます。
AI校正支援システム(方正・アスコン)
こちらは「チラシ」に特化したAI校正ツール。
デザインレイアウトされたチラシを画像認識AIによって自動解析、元データの文章と比較してミスや漏れなどをチェックすることができます。
AIによる校正支援でチラシ制作コストを大幅削減 | 方正株式会社
AIが作成した文章を、AIが校正する……?
今回紹介した他にも、大日本印刷(DNP)がAI Insideと組んでAI校閲・校正ツールの開発を進めていたりと、様々な業界で文章校正にAIを活用しようという動きが活発化してきています。
以前、↓の記事で紹介したように、元となる文章自体もAIで自動作成するツールなんてものも出てきています。
文章生成ツールはライターの仕事を奪えるか?文章自動生成アプリ9選【フリーソフトあり】
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そんな未来も夢物語とは言えないのかもしれません。
とはいっても、文章というものは筆者によっても作品・記事によっても校閲・校正のルールが微妙に異なりますし、そのあたりの人間すら言葉にできないニュアンスや感覚をAIが理解するには、まだまだ時間がかかりそうです。
文章に対する理解が深まれば深まるほど、校閲・校正の世界の奥深さに気付かされるばかり。
なんでもすべて機械やツールで行おうとするのではなく、それぞれの得意分野を上手に活かしながら、最適な組み合わせを模索してきたいものですね。
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