文章がぐっと読みやすくなる「段落」の付け方・改行ルール【1段落1主題】

2019年10月20日

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文章がぐっと読みやすくなる「段落」の付け方・改行ルール【1段落1主題】

ブログなどでたまに改行がまったくない文章を見かけますが、あれって読みにくいですよねぇ。中には句読点すらほとんどない文章なんかもありまるでお経か暗号文かと疑ってしまいたくなります。

また、その逆もあります。

それは、改行や行間をたっぷり取っている文章です。

一昔前のケータイ小説でもよく見かけましたよね。

これはこれで、

かなり、

読みづらいですよね。

というわけで、この記事では文章を読みやすくする上で欠かせない「段落」の付け方について解説してみたいと思います。

凝った表現や、上手い言い回しをあれこれ考えるよりも、段落の付け方をマスターするほうがずっと簡単で、効果も高いですよ?

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段落とは?

段落と改行の違い

段落とは「改行された部分から次の改行までの文章のかたまり」のことを言うので、段落と改行に意味的な違いはありません。

ただし、段落は単なる改行だけ行うほかにも、行間を設けることで前後の段落の関係性に多少のバリエーションを付けることができます。

段落と節の違い

複数の段落をひとまとめにしたものを「節」と呼びます。通常は「見出し」を付けるのが一般的ですね。

文⇢段落⇢節

こういった順にかたまりが大きくなり、一つの文章を形作っていくというイメージですね。

意味段落と形式段落

厳密に言うと、段落は、

  • 形式段落:改行や段落記号などによって設けられたもの
  • 意味段落:一つの意味を持ったかたまり

上記の2種類に分けられます。

これらは学校教育等で昔から用いられている概念で、横書きが主流になったウェブ文化ではほとんど意識されていません。

ただし、「意味を持ったひとかたまり」という考え方は、可読性を意識した段落づくりにおいて非常に有用です。

段落記号って何?

「¶」←これのことです。「❡」なんて書き方もあります。

段落の区切りを表すために、ワープロソフトなどが段落の冒頭や末尾に自動で付ける記号なので、意識して書くことはまずありません。

日本語では「↵」を末尾に表示するのが一般的ですね。

文章が読みやすくなる段落の付け方

段落の基本ルール

通常、話題の転換部や視点の切り替わりなどで、あまり意識せずに付けている段落ですが、明確なルールが存在します。

それは、

  • 段落の中には必ず「主題」がある。
  • 同じ段落の中の文章は、主題が統一されている。

以上の2つです。

段落は一つの主題(結論・主張)によって構成されており、主題と異なる文章・関係のない文章が入ってしまうと、論理構造が破綻し、可読性も著しく低下してしまいます。

また、段落同士にも何かしらのつながりを持たせる必要があります。

まったく別の話題に飛んで前の段落とのつながりがなくなってしまうときは、前後の段落をつなぐための段落を挿入したほうがいいでしょう。

段落番号(項目番号)の付け方

公用文では段落番号(項目番号)のルールがしっかりと定められています。

第1、第2、第3……
1、2、3……
(1)、(2)、(3)……
ア、イ、ウ……
(ア)、(イ)、(ウ)……

といった感じで、上から順番に用います。

htmlで言うと、上からh1、h2、h3、h4、h5というわけですね。

また、理系論文などでは、

1
1.1
1.2
1.2.1
2
2.1
……

といったように、ピリオドで数字を重ねていくのが一般的のようです。

字下げは行うべき?

段落はあくまで「読みやすさ」を重視して付けられるべきなので、字下げ(行頭を一文字空けること)は必須ではありません。

ブログの文章はpタグで自然に行間が空くので、字下げを行わないのが一般的ですね。

ただし、仕事の書類など形式を重視する文書の場合は、横書きの文章でも字下げを行っておいたほうがいいでしょう。

ルールを破ってもいい。

あれこれと書きましたが、今回紹介した段落のルールは、必ずしもすべて従う必要はありません。

公的な文書や論文などは、しっかりルールを遵守する必要あり。

記事の冒頭で否定的に書いてしまいましたが、改行がまったくない文章や改行や行間が多い文章にも、それぞれに独特の味わいがあり、上手く使いこなせば文章をより個性的・印象的なものにすることができます。

大切なのは、意識的に行っているかそうでないか。この違いだけです。

「1段落1主題」というルールは、読みやすさ・伝わりやすさを重視していますが、言葉にできないもどかしさや自分の中でも正解がわかっていない考えなどを表現するために、あえて段落を一切つけずに滾々と湧き出るように言葉を連ねたり、改行や行間を多用して散文的な情緒を表すというのも一つの手です。

自分はどんなことを書き、読者にどんな反応を期待しているのか。

常に考えながら、最適な文章スタイルを選んでいってくださいね。

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