前回、文章デザインに関する情報を色々と調べ直していたところ、面白そうな資格がいくつかあることを発見しました。
読みやすい文章に仕上げる「文字組み(デザイン)」7つのポイント
というわけで、この記事ではその代表格とも言える『文書デザイン検定』について、詳しい情報や関連資格などをまとめてみました。
もはや現代社会人に必須スキルとも言える、ワード(Microsoft Word)。みなさんはしっかり使いこなせていますか?
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文書デザイン検定とは?
文書デザイン検定は、日本情報処理検定協会が運営するドキュメント作成能力を測るための資格です。
現代情報社会におけるコンピュータ活用能力の向上を目的に実施されており、パソコンソフト(Microsoft Word)の基本的な操作が一通り身についているかを試す検定となっています。
難易度
難易度はそれほど高くないもよう。試験時間も20〜30分と非常に短いため、気軽に挑むことができます。
1級
- 2級基準を含む
- 画像の加工(サイズ、レイアウトなど)
- 特殊文字
- ドロップキャップ
- その他応用
2級
- 3級基準を含む
- フォントの変更(行書、楷書など)
- 文字の加工(ルビ、文字色など)
- 図形内の文字入力(縦書き)
- 図形の加工(線種、塗りつぶし、影、立体など)
- 図形の書式設定(レイアウト、順序など)
- 表の加工(線種、セルの結合、網かけなど)
3級
- 4級基準を含む
- 文字の拡大・縮小
- 均等割り付け
- 画像の挿入(貼り付け)
- 画像の配置(左揃え、中央揃え、右揃え)
- 図形描画(楕円、吹き出し、ブロック矢印、額縁など)
- 表の挿入と配置
4級
- 文字・記号の入力
- フォントの変更(明朝、ゴシックなど)
- フォントサイズの変更(ポイントの変更)
- 英数字の全半角
- 文字書体(太字、斜体など)
- 下線(一重線、二重線、点線、波線など)
- 文字の配置(左揃え、中央揃え、右揃え)
- 文字飾り(取り消し線、影付きなど)
- 囲み線
- 網かけ
- 図形描画(四角形、角丸四角形)
- 図形の配置(左揃え、中央揃え、右揃え)
- 図形内の文字入力(横書き)
- 書式設定
- 印刷処理
合格率
合格率は非公開(おそらくそれほど低くなはないかと)。
日程
第72回:2020年2月16日(日)
年4回ほど実施されているようです。
受験料
2級:2,500円
3級:2,000円
4級:1,500円
実施会場
団体受験が基本のようですが、最寄りの対応校で個人受験に応じてくれるところもあるようです(要連絡)。
対応校の一覧は以下。
勉強方法・過去問
以下のページで過去問がダウンロードできるほか、公式の問題集もサイトから購入可能です。
パソコン自体に不慣れな方はパソコン教室などで基本的なスキルを身につけつつ、↑の過去問や問題集で復習すれば合格はそれほど難しくないかと思います。
ただ、試験時間が非常に短いため、タイピングに手間取ると合格が困難になってしまいますので、そちらも合わせてトレーニングしておきましょう。
就職に役立つ?(履歴書に書ける?)
過去問や↑の試験基準を見てもお分かりのように、ごくごく基本的なWordの操作スキルが試される検定のため、この資格単体で就職が目に見えて優位になるといったことはないかと。
しかし、最近はスマホの普及によりパソコンの操作に慣れていない若者も多く、ワードやエクセルの初歩的な機能さえ使いこなせないケースも少なくないと聞きます。そういった人たちとの差別化には役立つのかもしれません。
なにより必要になったスキルをしっかり自主的に学習できる姿勢を見せることができますので、そういったアプローチで訴求するのもいいかも。
Office関連の資格には、より実践的なMOS(Microsoft Office Specialist)がありますので、そちらに挑むきっかけづくりやはずみをつける感覚で、気軽に受けるのもおすすめです。
他にもある!文章デザイン関連の資格
プレゼンテーション作成検定試験
同じく日本情報処理検定協会が運営する資格。
こちらはMicrosoft PowerPoint(パワポ)の基礎知識やスキルを測ります。
全商ビジネス文書実務検定
公益財団法人・全国商業高等学校協会が運営する資格試験。
ビジネス文書部門(筆記・実技)と速度部門(実技)に分かれており、文字入力から表作成、図の挿入といった基本的な文書デザインスキルを測ります。
ビジネス文書実務検定試験 | 公益財団法人全国商業高等学校協会
ビジネス文書検定
公益財団法人・実務技能検定協会が運営する資格試験。
ビジネス文書の文章作成能力や書式に関する知識だけでなく、社会人に不可欠な文書の取り扱いについての基礎知識も試されます。
文書デザインコンテストに参加しよう!
日本情報処理検定協会では『文書デザインコンテスト』を毎年実施しています。
文部科学省後援 文書デザインコンテスト|日本情報処理検定協会
文科省後援ということで、最優秀賞は「文部科学大臣賞」が授与されるというのもポイント。
今年の応募期限は過ぎてしまいましたが、来年のコンテンスト参加を目指して、いまからWordスキルを磨いておくとよいモチベーションアップになりそうです。
応募は個人・グループ問いませんが、学校やパソコン教室ごとの応募が必須となりますので、パソコン初心者の方はこちらを目標にお近くのパソコン教室を覗いてみては?
文章デザインは脳トレになる?
今回、情報をまとめる中で、過去問を眺めながら「自分だったらどうやってこの文書を作成するかな……?」と考えてみたりもしたのですが、なかなかおもしろい経験でした。
普段、プレーンなテキストばかり打っており、文章デザインをあまり意識していないため、いつもの違った脳を使っている感覚でしたね。
大量の文章作成作業に疲れたライターの方は、頭の体操代わりにぜひお試しあれ。