文章を読みやすくする「文字組み(デザイン)」7つのポイント

2019年11月7日

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少しでも読みやすい文章を作成したい!

そんなときに欠かせないのが、文章デザインですよね。

最近は、様々な文章作成ツールやデザインソフト、ブログエディタなどがデフォルトで読みやすい書式テンプレートを用意しており、さらに自動で最適化する機能なども付いているため、あまり意識しなくてもそれなりに整った文章デザインを作れるようになりました。

それでもやはり、基本的な知識が身についているのとそうでないのでは、細部に決定的な差が生まれてしまうものです。

というわけで、この記事では文章を読みやすくする「文字組み」のポイントについてまとめてみました。

文章の内容さえ良ければ、きっと読んでもらえる。

そんな考えは、甘いのかもしれませんよ?

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読みやすい文章デザインのポイント7つ

フォント

一般的によく使われるフォントは大きくわけて「明朝体」と「ゴシック体」に分けられます。

明朝体:可読性が高い。小説や新聞・雑誌などの文章によく用いられる
ゴシック体:視認性が高い。チラシやDMのコピー。ロゴなどによく用いられる

基本は「長文は明朝体」「短文はゴシック体」と覚えておけばOKです。

※Webサイトやブログの場合のみ、昔からゴシック体が用いられてきた関係から、現在もゴシック体が主流となっています。

また、よほどデザインセンスに自信がある場合を除いて、一つの文章内に複数のフォントを使用するのは控えたほうがいいようです。

※見出しと本文のフォントは分けてもかまいませんが、それぞれはしっかりと統一するようにしましょう。

本格的なDTPを行う際は、和文と英文でフォントを分けたり、括弧などの記号のみ細いフォントにするといった調整を行います。

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文字サイズ

媒体によって最適な文字サイズは異なりますので、読者との距離感などを考えて最適なサイズを模索する必要があります。

一般的に、印刷物の文字サイズは8〜9ptくらいが適当とされているようです(最小でも6pt)。

Webサイトやブログに関しては、GoogleやAppleが「推奨文字サイズ」というものを設定しています。

Google:16px
Apple:11pt(14.6px)

文章内で文字サイズを変える際も、これらを基準として「相対サイズ」で指定することが推奨されています。

文字数

一般的に一文の文字数は60文字くらいまでが可読性を損なわないギリギリとされています。

もちろんすべての文を60文字で統一してしまうと、かえって読みづらくなってしまうので、適度にリズム(長短)をつけて上げる必要があります。

また、一文の文字数や段落ごとの文字数だけでなく、レイアウトした時の1行の文字数(行長)にも気を配る必要があります。

1行は25〜40文字くらいの範囲(理想は30〜35文字)で設定すると、視線を左右に大きく動かすこともなく可読性も高いようです。

Googleの検索結果には、リンク先のタイトルが32文字で表示されますが、これもしっかり考えられた上での値なのでしょうね。

行間

一般的に文字サイズの50〜100%程度の行間をあけるのが適切とされています。

line-height: 1.5〜2.0

もちろんフォントや文量によっても最適な行間は異なりますので、しっかりと確認しながらより良い値を設定しましょう。

また、段落ごとに大きめの余白をあけてあげると、さらに可読性が上がります。

文字間隔

一般的には文字サイズの5〜10%くらいが適切な字間とされています。

※タイトルや見出しなどはもう少し字間をあけたほうが良いようです。

ほかにも、チラシや看板などでしっかりとしたDTPを行う際は、文字に合わせた文字間隔というものも意識する必要があります。

ひらがな・カタカナは漢字よりも文字間隔を詰め、記号(句読点など)はさらに調整してあげるとぐっと読みやすくなるようです。

文字装飾

エディタに搭載された豊富な文字装飾機能を見ると、ついついいろいろと使いたくなってしまいますが、多用は禁物です。

マーカーやアンダーライン、ドロップシャドウなど、使えば使うほど可読性が下がり、それぞれの強調効果も弱まってしまいます。

強調すべき箇所だけに、最低限の装飾を施す。

これが基本です。

フォントの色を変えたりするよりも、単に太字にしたほうが可読性は高いようです。

長文の場合、まったく装飾がなかったり、太字だけというのも読みづらく感じてしまうので、適度にバリエーションを増やしてあげましょう。

段組み・レイアウト

横書きの場合は、左揃えが基本です。

見出しのみセンタリング(中央揃え)しているブログなども見かけますが、デザイン的に格好良くても読者のスムーズな視線の動きを阻害してしまうため、あまりおすすめできません。

また一つの文書内で縦書きと横書きを混ぜるのも、可読性を損なうため非推奨とされています。

ライターも「デザイン」を意識しよう。

物書きを専門にやっていると、どうしても内容ばかりに注意がいってしまい「見せ方=デザイン」まで意識が及ばないことが多いですよね。

しかし、世に出ている文章のほとんどは、専門家の手によってしっかりと文章デザインが施されたものばかり。出版用のゲラ校正を行ったことがある方は、Wordで提出したテキストが目にも鮮やかな文字組みで印刷された様を見て、思わず感嘆の息を吐いた経験があるのでは?

便利なテンプレートをそのまま使うのもいいですが、時間があるときに少しでもいいので、色々な文章デザインを試してみると、ライターとしても一歩成長できるかもしれません。

中身だけでなく外側もしっかりと整える。

文章に限らず、あらゆることに言える基本中の基本ですからね。

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