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「間違えやすい日本語」はどれだけヤバイのか?【漢字・言葉100例+覚え方】

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  • メールやビジネス文書などで、知らずしらずのうちに間違った日本語を使っていないか不安で……。
  • 何回確認しても、ついつい読み方や使い方を間違えてしまう……。
  • 正しい日本語が身につく方法はないの?

今回は、こういった悩みに答える記事を書いてみました。

偉そうにこんな記事を書いていますが、僕自身もうっかり間違った言葉を使って恥ずかしい思いをすることが今でもままあります。

ということで、この記事は管理人が特に間違えやすい漢字や言い回しを中心に、備忘録がわりにまとめた記事になります。何度確認してもつい間違えてしまう僕のような方のために、分かりやすい覚え方も載せてみました。

日本語の表現や漢字が間違っていると、文章全体の説得力も台無しになってしまいますので、くれぐれもご注意を。

間違えやすい日本語クイズに挑戦!

手始めに、簡単なクイズをやってみましょう。

以下の10個の例文のうち、間違った日本語が使われているのはいくつあるでしょうか?

  1. 何卒、よろしくお願い致します。
  2. 時間がないので割愛して説明します。
  3. 枯れ木も山のにぎわいですので、ぜひお越しください。
  4. ここはシェフのこだわりの店なんだよ。
  5. 極めつけの料理が登場した。
  6. アイツは捻くれているから、いつもうがった見方をしてくる。
  7. 彼が部屋に乱入してきた。
  8. 今月はソシャゲに課金しすぎてお金がない。
  9. 現金の過不足(かぶそく)があると大変だから気をつけよう。
  10. 「こちらの商品はいかがですか?」「大丈夫です」

正解は、10問すべて間違いです。

「どこが間違っているの?」と疑問に思った方は、↓で解説していますので、ぜひ確認してみてください。

これは致命的?間違えやすいけれど絶対に間違っちゃいけない言葉10選

汚名挽回

よく見てみると「汚名」を「挽回(取り返す)」となっており、意味が通りません。

正しくは「汚名返上」もしくは「名誉挽回」となります。

覚え方:汚名は取り返す(挽回する)ものではなく、返す(返上する)もの

他山の石

人の良いところを見習うといったニュアンスで使いがちですが、本来は「人の失敗から学ぶ」という意味です。

「◯◯さんを他山の石にして精進します」などと言おうものなら、超失礼です。

覚え方:石=つまらないこと、失敗

生き様

感銘を受けた人の生き方を称えるときなどに使ってしまいがちですが、本来の意味には「ぶざまな(自分の)生き方」というニュアンスが含まれています。

覚え方:様=このザマ、ざまあみろ

枯れ木も山のにぎわい

人が集まるとが賑やかでいいくらいの表現で使いがちですが、本来の意味は「つまらない人でも、いないよりはまし」という身も蓋もないものです。「枯れ木も山のにぎわいですので、ぜひお越しください」なんて招待状を送ったら失礼極まりありません。

「枯れ木も花のにぎわい」といった間違え方もあるのでご注意を。

覚え方:枯れ木=つまらない、役に立たない人

馬子にも衣装

語感から「孫(小さい子、可愛らしい子)は何を着てもかわいい・似合う」といった意味で用いられてしまいますが、「身なりが良ければ誰でも立派に見える」というのが正しい意味合いです。褒めるときは注意を。

覚え方:馬子=身分の低い人、下働き

よろしくお願い致します

言葉自体は間違っていませんが、問題は「致す」の部分。ここを漢字で書いてしまうと「良くない結果を引き起こす」という意味が含まれてしまいます。

パソコンやスマホなどの変換機能のせいで、ついつい漢字を多用しがちな方は要注意を。

覚え方:致す=オイタをする

了解しました

「了解」は対等もしくは目下の者へ使う言葉です。

目上の人に使う際は「承知しました」としましょう。

覚え方:了解←「です」「しました」のような敬語と一緒に使わない

ご苦労さまです

こちらも目上から目下へかけるねぎらいの言葉です。

目上の人に使う際は「お疲れさまです」としましょう。

覚え方:ご苦労←偉そうなニュアンス

どうぞお座りください

一見、問題ないように思えますが、「お座り」はしつけをする者がされる者へ使う言葉であり、目上の人に使うには失礼にあたります。

この場合は、「どうぞお掛けください」とするといいでしょう。

覚え方:おすわり←犬にかける言葉

お名前を頂戴してもよろしいでしょうか

「お名前」も「頂戴する」もそれぞれ敬語としては合っているのですが、組み合わせると「名前をもらう」という意味になり、失礼どころかちんぷんかんぷんになってしまいます。

この場合は、「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」が正しい使い方になります。

覚え方:「頂戴する」は物理的に何かをもらうときだけ使う

間違っている人のほうが多い?定番の誤用表現40選

役不足

こういった話題ではかならず出る定番中の定番。

役不足は本来「実力よりも役が軽いこと」を示す言葉です。

誤用である「実力よりも過大評価されている」状態を示す正しい言葉は「力不足」となります。

覚え方:役不足=役が足りていない=実力が上

確信犯

こちらも誤用の定番ですね。

確信犯は「結果がわかっていて起こす行動」ではなく、「自身の信念に基づいて起こす行動」が正しい意味です。

覚え方:確信犯=自分の価値観において正しいと「確信」している

情けは人の為ならず

これも超定番。字面からも「人のためにならない」といった意味に捉えがちですが、本来は「自分のためになる(巡り巡って返ってくる)」という意味です。

覚え方:人の為ならず=人のために行うのではない

敷居が高い

「気軽に入りにくい場所」の意味でよく使われるこの表現ですが、本来の意味は「不義理があって行きにくい人の家」です。

覚え方:二度と敷居をまたがせない=不義理があった人、から連想する

青田刈り

青田刈りは、まだ実っていない稲を刈り取って相手の食料を減らす兵法です。

よく「青田買い」の意味で使っている例を見かけますのでご注意を。

覚え方:青田(育っていない田んぼ)を刈る=食料を減らす

破天荒

「破天荒な性格」というと、豪快な気風を意味すると考えている方がいるかもしれませんが、本来の意味は「これまで誰もなし得なかったことを行うこと」を意味します。

類語としては「未曾有」や「前代未聞」が近いですね。

覚え方:天荒(未開の地)を破る=初めての行い

こだわり

「こだわりがある」というと良い意味で使ってしまいがちですが(このブログでも使っているかも……)、本来は「細かいことや気にしなくていいことばかり気にする=心がとらわれていて、自由に考えられない」のように視野狭窄な状態を表す言葉だったりします。

覚え方:こだわり(拘り)=拘泥する=どうでもいいことに固執する

失笑する

あきれた様子を表す言葉として使われがちですが、本来の意味は「こらえきれずに吹き出してしまう」が正解です。

覚え方:失笑=思わず(うっかり、つい)笑ってしまう

にやける

「ニヤニヤする」と同じ意味で使いがちですが、こちらは「男性のなよなよした仕草」を意味します。

「にやけ」は「笑み」ではなく「若気=男色」が本来の語源です。

覚え方:にやける=若気る=ナヨナヨ

潮時

「そろそろ潮時だな」というと、終わりを意味する言葉としてとらえがちですが、本来の意味は「物事を行うのに最適なタイミング」を指します。

覚え方:潮時=潮が満ちた=好機

姑息な手段

卑怯な行いを表すときに使いがちな表現ですが、こちらの本来の意味は「その場限りの一時しのぎの行動」です。

覚え方:姑(しばらく)+息(やすむ)

なし崩し的に

「うやむや」や「勢い任せ」の意味として使われがちですが、「物事を少しずつ進めて(片付けて)いく」というポジティブなニュアンスで用いるのが本来の正しい使い方です。

覚え方:なし崩し=済しくずし=借金を少しずつ返済していく

うがった見方

物事を斜めから見たり、疑ってかかる意味で使いがちですが、「本質を捉えた見方」が正しい意味です。

覚え方:穿つ=穴を掘る=深く掘り下げて本質を見抜く

考えが煮詰まる

「話し合いが煮詰まってきた」というと、結論が出ずに行き詰まった状態を示していると誤解されがちですが、本来は「意見が出尽くして結論が出せる状態」を表します。

覚え方:煮詰まる=水分がすべて出る=必要な議論・検討事項がすべて出尽くす

すべからく

すべて(全部、皆)という意味でつい使ってしまいますが、「すべからく〜すべし」で「当然〜するべき」というのが本来の用法・意味です。

覚え方:すべからく=すべくあらく=すべきである

檄を飛ばす

激励や発破をかける意味で使ってしまうこの言葉ですが、「自分の考えを広く知らせて同意を求める」が本来の意味です。

覚え方:檄=木偏=木札(昔はふれぶみを木札に記していた)

やぶさかではない

悪くないくらいのニュアンスで使ってしまいますが、もっと積極的な「喜んでする」状態が正しい意味です。

覚え方:やぶさか=吝か(物惜しむ)ではない=努力を惜しまない

いそいそ

語感から忙しい、せわしないといった様子を表すと勘違いしてしまいますが、本来は「喜びが動きに表れ、弾んでいる様」を表現する言葉です。

覚え方:いそいそ=嬉々、欣々

浮き足立つ

浮かれている様子(ウキウキする)を表す意味で用いられがちですが、「不安で逃げ腰の状態」が本来の意味。※「浮き立つ」ならOKです。

覚え方:浮き足=つま先立ち=不安定

さわりの部分

「物語のさわり」というと冒頭部分を意味するように捉えがちですが、「メインの見どころ・要点」が正しい意味です。

覚え方:さわり=触れるべき部分

おもむろに・やおら

いきなり、突然にといった意味で使いがちですが、どちらも「落ち着いて、静かに、ゆっくりと」というのが本来の意味です。

覚え方:おもむろに(徐に)やおら(徐ら)=徐々に、ゆっくりと

憮然とする

怒っている様子を表すときに使いがちですが、「落胆している」「驚き、茫然とする」が本来の使い方です。

覚え方:憮=心が無い=失望・茫然

逆鱗に触れる

「怒りを買う」という意味自体は合っているのですが、これは対象が「目上の人」に限った表現なので注意が必要です。

覚え方:逆鱗=龍(=天子)の顎の下にあるウロコ

悲喜こもごも

大勢の中に喜んでいる人も悲しんでいる人もいる、といったときに使ってしまう表現ですが、本来の意味は「一人の人間が喜びと悲しみを同時に(交互に)味わう様」を表しています。

覚え方:悲喜こもごも(悲喜交交):悲しみと喜びの感情が交わっている

まんじりともせず

じっと動かない様を表しているように思ってしまいますが、「一睡もしない」が正しい意味です。

覚え方:まんじり=一眠り

悪運が強い

不運なことに遭っても被害を受けなかった人や、かすかな救いがあった人などのことを「悪運が強い人」と言いがちですが、悪運が強いとは「悪行を行っても報いを受けない人」を指します。

覚え方:悪運=運がいい悪人

鳴かず飛ばず

大した活躍もできないぱっとしない芸能人などのたとえに使いがちですが、本来は「能力はあるのにやる気がないか機会に恵まれない(窺っている)ために活躍していない状態」を指します。※充分な能力があることが前提

覚え方:鳴かず飛ばず←自分の意志でそうしている(自分の意志でなければ「鳴けず飛べず」になるはず)

外向的

コミュニケーション力が高い社交的な人を指しがちですが、本来は「興味や関心が自分の外にある人」を意味します。

内向的に関しても、引っ込み思案というより「自分や目先のことにしか関心がない人」が正しい意味となります。

覚え方:外向的=意識が外側に向いている

割愛

不要な部分を切り捨てる、いわゆる「省略」と同じ意味で使う人が多い言葉ですが、本来は「大切なものを思い切って手放すこと」を意味しています。

覚え方:割愛=愛するものを割く

見切れる

撮影などで対象がフレームから外れてしまったり、一部しか映っていないときに使ってしまいがちですが、本来は「映すべきでないものが映りこんでしまう」とまったく逆の意味の言葉です。

覚え方:見切れる=見切り(目隠し)が不十分で見えてしまっている

乱入

誰かが乱暴に押し入るといったときに使いがちな言葉ですが、本来の意味は「大勢の人がなだれこむ様」を表す言葉です。

同様の誤用として「爆笑」があり、こちらも一人ではなく大勢の人が笑う様子を表しています。

覚え方:乱入=人が入り乱れている

辛党

甘党の対義語として、辛い物好きの異称として用いられがちですが、本来の意味は「酒好き」を表す言葉です。

覚え方:アルコール度数の高い(糖分が少ない)お酒=辛口

雨模様

雨が降っている様、ではなく「いまにも雨が降りそうな天気」を指す言葉です。

似た誤用に「小春日和(春ではない)」があります。

覚え方:模様=催い(もよい)=きざし

弱冠

弱冠15歳←こんな感じで使ってしまいがちですが、「男子の数え年20歳」だけを表す言葉です。

覚え方:冠=元服のときにかぶるかんむり

初老

年齢表現と言えばこちらも定番です。

60歳くらいのニュアンスで使っている方がほとんどかもしれませんが、こちらも本来の意味は「40歳」を表す言葉です。

昔と今とでは寿命の捉え方が大きく異なるので、一概に間違いとは言えませんけれどね。

覚え方:初老=本厄(大厄)あたりの年齢

課金

ソシャゲなどでよく使われる用語ですが、本来の意味は「料金を徴収する側」を指しています。

同様に「募金」もお金を募る側を意味する言葉です。

覚え方:課金=料金を課す

ユニーク

単に面白いものを表す言葉として多用しがちですが、本来の英語(Unique)の意味は「独創性(独特)」を表し、面白いかどうかとは別軸の価値判断となっています。

覚え方:ユニーク(Unique)←「uni」が付く単語はラテン語で「1」を意味するunusに由来する=オンリーワン

リベンジ

こちらも「再挑戦」のニュアンスで使いがちですが、本来の英語(Revenge)の意味は「復讐・報復」を表します。

覚え方:リベンジと似た言葉=アベンジ(Avenge:復讐)※アベンジャー=復讐者

放射能

ニュースなどでも盛んに話題なるキーワードですが、本来、放射能とは「放射線を出す能力」のことを指し、放射線そのものを表す言葉ではありません。

覚え方:放射能=放射線を出す能力

大丈夫です

辞退(拒否)の意を伝えるときに使いがちですが、「大丈夫」にその意味はありません。

この場合は「結構です」が正しい使い方になりますが、「結構」を了承の意味にとる詐欺の手法などもあるので、難しいところですね。

覚え方:大丈夫=大(立派な)丈夫(男性)=あぶなげないしっかりした様

言葉自体が存在しない慣用句・表現20選

 

的を得た

正しくは「的を射た」です。これは本当に間違えることが多いですよね。

覚え方:的は「得る」のではなく「射る」もの

眉をしかめる

正しくは「顔をしかめる」です。

不快・不満な様を示す言葉として「眉をひそめる」という言葉がありますので、それと混同してしまうようですね。

覚え方:しかめっ面=しかめるのは「顔」

間が持たない

正しくは「間が持てない」です。間を持つのはあくまであなた自身です。

覚え方:間を持つ=時間をつなぐ

押しも押されぬ

正しくは「押しも押されもせぬ」「押すに押されぬ」ならOKです。

覚え方:「押し」も「押され」もしない

耳障りのいい

正しくは「耳触りのいい」です。

覚え方:癪に障る=「障」は不快感を表す

一同に会する

正しくは「一堂に会する」です。

覚え方:一堂(ひとつのところ)に会する ※一同「に」ではなく、一同「が」会する

愛想をふりまく

正しくは「愛嬌をふりまく」です。「愛想良く振る舞う」ならOKなので混合してしまうようですね。

覚え方:愛想は態度、愛嬌は表情・仕草(ふりまけるのは愛嬌)

取り付く暇がない

正しくは「取り付く島がない」です。

覚え方:取り付く島=立ち寄る島がなく途方に暮れる船

上へ下への大騒ぎ

正しくは「上を下への大騒ぎ」です。「上や下への大騒ぎ」などとも書いてしまいがちですね。

覚え方:上を下へ=上へ置くべきものを下へ、下へ置くべきものを上に置いてしまうほど混乱した状態

乗るか反るか

正しくは「伸るか反るか」です。

語感から「賛成か、反対か」といった意味で使うのもNGです。

覚え方:伸るか反るか=伸びるか反る(曲がる)か=一か八か

合いの手を打つ

正しくは「合いの手を入れる」です。合いの手はいわゆる「間奏」のことを言うので、「入れる」が正しい使い方になります。

覚え方:合いの手=間の手=間に入れるもの

風の噂で聞く

正しくは「風の便りに聞く」です。

覚え方:風の便り←「うわさ」という意味が含まれている(※風の噂=重複表現っぽい)

目鼻が利く

正しくは「目端が利く」です。「機転が利く」といった意味で使います。※目端=機転の意

覚え方:「目」や「鼻」が良くても、機転は利かせられるとは限らない

極めつけ

正しくは「極めつき」です。意味としても「最上の、究極の」といったニュアンスで使いがちですが、本来は「鑑定書付きの」が正しい意味です。

覚え方:極めつき=極め(極書=鑑定書)が付いている

しいては

正しくは「ひいては」です。「結果的に、さらに」など物事の延長線上に起こることを表すときに使います。

強制するという意味で「しいて(強いて)」という言葉はありますが、「しいては」という使い方はしません。

覚え方:ひいては(延いては・引いては)=延長線上

〜した矢先に

正しくは「〜しようした矢先に」です。

覚え方:矢先=「直前」であり「直後」の意味は含んでいません。

悪どい

正しくは「灰汁どい」です。漢字表記はほぼ使われないため「あくどい」が正確な用法となります。

意味も「悪い」ではなく「しつこい、どぎつい」といったものになります。

覚え方:灰汁=渋い、クセがある=きつい、しつこい

危機一発

正しくは「危機一髪」です。有名なおもちゃ「黒ひげ危機一発」があるので、混同してしまいがちかもしれませんね。

覚え方:危機一髪=髪の毛ほどのわずかな差で危険な状態

絶対絶命

正しくは「絶体絶命」です。「絶体」と「絶命」はどちらも九星術でいうところの「凶星」にあたります。

楽曲やアルバム名などにもたまに使われていますが、あれはあえてなのでしょうか……。

覚え方:絶体絶命=体、ひいては命が尽きるような危機

飛ぶ鳥跡を濁さず

正しくは「立つ鳥跡を濁さず」です。「飛ぶ鳥を落とす勢い」と混同してしまったようですね。

覚え方:立つ=立ち去る

読み方を間違えやすい漢字30選

代替

「だいたい」が正解です。

「だいがえ」は、いわゆる「重箱読み」というやつで、これらは大抵正式な読み方ではありません。

覚え方:代替案(だいたいあん)代替機(だいたいき)※関連語を想像してみる

独擅場

「どくせんじょう」が正解です。最近では「独壇場(どくだんじょう)」でもいいようですが。

覚え方:擅(せん)=ひとりじめする、やりたいようにする

あり得る

「ありうる」が正解です。「ありえる」ではありません。

否定形が「ありえない」なので余計に間違えやすいのかもしれませんね。

覚え方:ありうる=ありう+る

手繰る

「たぐる」が正解です。「てさぐる」ではありません。

覚え方:繰(くる・くり)←「さぐる・さぐり」という読み方はない

重複

「ちょうふく」が正解です。「じゅうふく」でも意味は通じますが、特にビジネスの場などだと指摘されることが多いようです。

覚え方:貴重、重畳、慎重など「ちょう」と読む単語と一緒に覚える

廉価

「れんか」が正解です。「けんか」ではありません。

覚え方:清廉潔白(せいれんけっぱく)と一緒に覚える

施行

「しこう」が正解です。「せこう」ではありません。

覚え方:施行(しこう)と施工(せこう)

約定

「やくじょう」が正解です。「やくてい」ではありません。

覚え方:定規(じょうぎ)や案の定(あんのじょう)と一緒に覚える

所謂

「いわゆる」が正解です。「しょせん」ではありません。※所詮(しょせん)

覚え方:所謂=謂(い)う所(ところ)の

貼付

「ちょうふ」が正解です。「はりつけ」ではありません。

「てんぷ」は本来誤読ですが、最近では許容されている(慣用読み)ようです。

覚え方:貼付剤(ちょうふざい)←「はりつけざい」とは言わない

相殺

「そうさい」が正解です。「そうさつ」「あいさつ」ではありません。

覚え方:殺←「ころす」ではなく「へらす、そぐ」の意味では「さい」と読む ※例:減殺(げんさい)

原因

「げんいん」が正解です。「げいいん」ではありません。

覚え方:原←「げい」とは読まない

他人事

「ひとごと」が正解です。「たにんごと」ではありません。

覚え方:そもそも正しくは「人事(ひとごと)」

御用達

「ごようたし」が(現代では)正解です。「ごようたつ」「ごようだち」は昔の読み方になります。

覚え方:用達=用を足す

一段落

「いちだんらく」が正解です。「ひとだんらく」は話し言葉ならOKです。

覚え方:二段落を「ふただんらく」とは読まない

過不足

「かふそく」が正解です。「かぶそく」ではありません。

覚え方:食糧不足(しょくりょうぶそく)=食料+不足(◯◯が不足しているという意味)。
過不足(かふそく)=過+不足(過ぎた不足という意味)

大地震

「おおじしん」が正解です。「だいじしん」でも通じますが間違いです。

一般的には「大」の後に音読みがくると「だい」と読むのですが、一部の例外がこれです。

覚え方:大地震=おおきな地震

素読

「そどく」が正解です。「すどく」ではありません。

文章力を鍛える方法の一つでもあるので、特にライターは間違えることのなきよう。

覚え方:素描(そびょう)と一緒に覚える

礼賛

「らいさん」が正解です。「れいさん」ではありません。

覚え方:陰翳礼讃(いんえいらいさん)←谷崎潤一郎の名随筆の書名で覚える

読本

「とくほん」が正解です。「どくほん」ではありません。

覚え方:読本=読み解く(わかりやすく書かれた)本

逝去

「せいきょ」が正解です。「いきょ」ではありません。

覚え方:急逝(きゅうせい)とセットで覚える

暫時

「ざんじ」が正解です。「ぜんじ」ではありません。

覚え方:暫時=斬(ざん)+日

漸次

こちらが「ぜんじ」です。意味としては暫時が「少しの間」、漸次が「次第に」といった感じです。

覚え方:漸←「進む」の意味がある=前進(ぜんしん)

漸く

「ようやく」が正解です。こちらも「暫く(しばらく)」と混同しがちです。

覚え方:漸←「進む」の意味がある=時間の変化を表す(※暫は時間そのものを表す)

既存

「きそん」が正解です。「きぞん」でも間違いではありませんが、本来は「きそん」です。

覚え方:どちらでもOK

依存

こちらは「いそん」が本来正しかったのですが、現代では「いぞん」のほうが放送などでも一般的に用いられています。

同様の言葉に「共存」「残存」などがあります。

覚え方:どちらでもOK

雰囲気

「ふんいき」が正解です。「ふいんき」ではありません。

覚え方:雰=雨+分(ふん)

既出

「きしゅつ」が正解です。「がいしゅつ」ではありません。

↑と一緒で、ネットスラングとしてわざと使っているケースもあるので混同しないように。

覚え方:既←そもそも「がい」という読みがない(※「概」とは別)

巣窟

「そうくつ」が正解です。「すくつ」ではありません。

こちらもネットでわざと使っていることが多い単語ですね。

覚え方:悪の巣窟(あくのそうくつ)←この言葉ごと覚えてしまう

茨城県

「いばらきけん」が正解です。「いばらぎけん」ではありません。県民に怒られます。

ちなみに大阪の茨木市も「いばらき」です。

覚え方:いばらぎ←訛った言い方

日本語力・漢字力を鍛える方法

なるべく忘れないようにと具体的な覚え方のテクニックも紹介してみましたが、これまで染み付いてきたものはなかなか払拭できないのが現実です。

正しい日本語を、正しい場面で使いこなせるようになるためには、以下のようなトレーニングを積み重ねる必要があります。

  • 普段から多くの文章を書き、読む
  • しっかり身につくまで、あえて間違えやすい言葉を意識的に使っていく
  • たまには校正(編集)目線でじっくり文章を読んでみる
  • 日本語力がテストできるアプリで遊ぶ

特に有効なのが、校正目線で文章を読むこと。自分で書いた文章せよ人の書いた文章にせよ、「直す」ことを前提とした意識で読むと、これまでとは違って世界が見えますよ。

アプリは難読漢字クイズなどのほかにも、外国人向けの日本語勉強アプリなども意外に役立ちます。ぜひお試しを。

結論:ツールを頼ってもいいよね……?

というわけで、今回はここまで。

ちなみに記事タイトルの「間違えやすい日本語」も、厳密な意味では「間違いやすい日本語」が正しいようです。

間違う? 間違える? | ことば(放送用語) - 最近気になる放送用語 | NHK放送文化研究所

※検索ボリューム的に「間違えやすい」のほうが多いようなので、あえてこのタイトルにしています。

今回紹介した誤用表現の中には、時代の変化によって正式な意味になってしまった(辞書にも載っている)ものもいくつかありますし、誤用がメジャーになってしまった言葉をあえて正しい用法で使ってしまうと、逆に混乱を招いてしまう恐れがあるので注意が必要です。

とはいっても、正しい日本語を理解している人は、読むたびにひっかかりをおぼえてしまうでしょうから、読者像を考えたうえでどちらの意味で用いるのか(もしくは他の表現を使うか)を判断するといいでしょう。

最近では、パソコンやスマホの日本語入力アプリが優秀すぎて、間違った読み方や表現でもしっかり変換できてしまうのが悩みどころですよねぇ……。

いまは文章の間違いをコンピュータが指摘してくれるツールなども(有料・無料問わず)増えていますので、こういったツールも上手く活用しながら少しずつ正しい日本語を身につけていきたいものですね。

【無料/有料】日本語の文章校正ソフト・ツール28種【Win/mac】

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書く人。広告コピー・コラム・小説など、いろいろ書いてます。 ※noteで即興ショートショート執筆中。

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