オールインワン(万能パソコン)に憧れる・・・。
きっかけは、 Amazonアウトレット でMagic Keyboardが安く手に入ったことでした。
常日頃から、
なるべく持ち物を少なくしたい(ミニマリストに憧れる・・・)。デスク周りをスッキリさせたい。
といった野望を胸に秘めていた僕は、
日常生活や仕事をすべてiPad一台でまかない、
部屋をスッキリと断捨離する!
こんな計画を実行に移すことに。
一念発起し、思い切ってMacを処分。いろいろと試行錯誤をしつつ半年間iPad一台だけで過ごしてみました。
その結果、
- iPadをパソコン代わりにすることは可能
- ただし、ほとんどの人はMacbookのほうがいい
- できる限り安く済ませたい(学生など)なら、最安構成のiPadを「なんちゃってパソコン」にする運用はアリ
こういった結論に達しました。
この記事では、そんな僕がiPadをパソコン化すべく行った作業の解説や、上記の結論に至った理由などをまとめています。
- iPadとパソコン(Mac)のどちらを買おうか迷っている。
- iPadもハードウェアやOSのアップデートなどでずいぶん使いやすくなったようなので、そろそろパソコンを代替できるのでは・・・?
- 両方買う予算はないので、なんとかiPadだけでやりくりできないものか・・・。
こんなふうに考えている方は、iPadをパソコン化するテクニックやMacとiPadのどちらを買うべきか?がハッキリとわかるはず。ぜひ最後までご覧ください。
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iPadをパソコン代わりにする方法【具体的な手順解説】
管理人がiPadでやりたい9つのこと
僕がiPadを使ってやりたいこと(もともとMacメインで行っていた作業)は、主に以下の9つ。
- ブログ更新
- ライター仕事
- 小説執筆
- オンライン会議
- 読書
- アイデアメモ(手書き)
- 動画視聴
- ピアノ練習
- ゲーム
後先考えずにMacを処分してしまったため、否応なくこれらの作業をすべてiPadでまかなわなければならなくなりました。
iPadをパソコン代わりにするために必要なもの7つ
iPad
iPad Pro 11インチを持っていたので、そちらを流用しました。
新たにiPadを買う必要があったとしても、同じものを選ぶはず。その理由は以下。
- 12インチ iPad Pro:持ち運びが大変
- iPad Air 4:FaceIDのほうがロック解除が楽(Magic Keyboardでスペースキーを2回押すだけ)
- iPad mini 6:画面が小さすぎる。Magic Keyboardが使えない
- 無印iPad:Lightning端子は拡張性が弱い。Magic Keyboardが使えない
実質、ほぼ一択ですね。
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Magic Keyboard
最初に書いたように、Amazonアウトレットでコレを安く手に入れたのが「パソコン化」を目指すそもそものきっかけです。
実際に触ってみて、サードパーティの類似商品や外付けキーボードと一線を画す圧倒的な使いやすさに、驚きの一言でした。
iPadの手軽さを生かしつつ打鍵感なども重視するなら、これ一択でしょうね。
11インチ用だと右側のキーなどが少し小さく感じますが、使っているうちに慣れてしまいました。
Apple Pencil
個人的には、コレを使いこなせないとiPadを持つ意味がないとさえ感じている神アイテム。
iOS15でクイックメモ機能が追加され、さらに便利になりました。
とはいえ、ぶっちゃけ高すぎますよねぇ・・・。
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マウス
必須ではないですが、たまにマウス操作のほうが便利なシーンがあるので念のため。
僕はトラックボール好きなので、Logicoolの『M575』がコスパが良くておすすめですね。
モニターディスプレイ
長時間作業していると首や肩が疲れるので、なるべく目線の高さに画面を配置するように。
iPadを接続するだけなら、解像度もそれほどこだわらなくてOKです。
僕は、Nintendo Switchと兼用になるバッテリー内蔵のモバイルモニターを壁掛けにしました。
USBハブ
Magic Keyboardを装着すればUSB-C端子が2つになりますが、パソコン代わりにするにはちょっと物足りない。
というわけで、USBハブの出番です。
- SDカードリーダ
- HDMIモニター出力(USB-Cで直接でもいい)
- USB-C(給電)
- USB-A(マウスレシーバー用)
- USB-A(MIDIケーブル用)
これらを満たし、LANコネクタまで付いているAnkerの『PowerExpand+ 7-in-1』が特におすすめですね。
プリンター
僕の場合、ペーパーレス化を徹底するためにあえてプリンターは購入せず、コンビニ印刷で済ませることに。
プリントする機会が多い人は、無線で直接iPadから印刷できる「AirPrint」対応のプリンターを選ぶようにしましょう。
インストールしたアプリ11種
仕事の作業用にインストールしたのは次のアプリ。
- GoodNotes 5
- Workflowy
- Notion
- Ulysses/iA Writer
- Scrivener
- XMind
- Pixelmator
- Skitch
- SERPROBOT(Web)
- Microsoft Word
- Microsoft Excel
GoogleスプレッドシートはWeb版のほうが使いやすいので非インストール推奨。アプリが入っているとこちらでファイルを開いてしまって不便です。
-
無料あり:iPadテキストエディタ(文章作成アプリ)おすすめ12選【小説執筆など】
続きを見る
さらに娯楽・趣味用途として、以下のアプリも入れておきます。
- YouTube/Amazon Prime Video
- Skoove Piano
- GeForce NOW(Web)
GeForce NOWはSteamやEpic Storeで購入したゲームが遊べるクラウドゲームサービス。Epicの無料配布ゲームも対応していますし、Windows版のみのものも遊べるのでイチオシです。
便利な設定(フルキーボードアクセス)
Magic Keyboardを使うなら「フルキーボードアクセス」の設定は必須です。
設定 → アクセシビリティ → キーボード → フルキーボードアクセス:ON
これでさまざまな操作がキーボードでできるようになります(コマンドでショートカットキーのカスタマイズも可能)。
さらに、Siriショートカットと連動させることで、MacのAlfedのように独自のショートカットコマンドも設定できちゃいます。
- Safariクイック検索
- 特定サイト内(自分のブログやAmazon、Ubersuggestなど)検索
- クイックメモ
僕は上記を独自に設定しました。
具体的なiPadでの作業のやり方
ブログ更新
- Workflowyでアイデア出し
- Notionにコピペして下書き(データベース兼用)
- Markdown形式で保存し、Ulysses/iA Writerで推敲
- WordPressに書き出し、ブラウザで装飾
- Instant Imagesでアイキャッチ画像を取得、EWWW Image Optimizerで軽量化
- Skitchでキャプチャ画像などの編集
- SERPROBOTで順位チェックし、リライト
ライティング(仕事)
- 1〜3まではブログ更新と一緒
- Word形式で書き出す
- GoogleドキュメントかMicrosoft Wordで仕上げ(クライアントに合わせる)
小説執筆
- 1〜3まではブログ更新と一緒
- Scrivenerで資料と一緒に管理し、仕上げる
- GoodNotes 5でPDFの手書き校正
iPadをパソコン代わりにするのはオススメしない3つの理由
半年間iPadをパソコン代わりにしてみた結論として、僕はほとんどの人に「iPadパソコン一本化」をおすすめしません。
その理由は大きく分けて以下の3つ。
- Macの神アプリが使えない
- iPadのメリットは「Apple Pencil」だけ
- 実は、Macと価格差がほとんどない(むしろ高い)
それぞれ詳しく解説していきますね。
Macの神アプリが使えない
なんとか他のアプリや機能カスタマイズなどで対応しましたが、やはり下記の5種が使えないのは致命的でした。
- Alfred
- Better Touch Tool
- PopClip
- Google Chrome拡張
- Rank Tracker
他にも、
- 画面(表示領域)が狭い
- ファイル管理が面倒
- 日本語入力がときどきバグる
などなど、普段の作業の細かな点で違和感や不便さが積み重なってきて、気づかないうちに生産性が低下していました。
iPadのメリットは「Apple Pencil」だけ
ぶっちゃけ、作業性の面でiPadがMacに勝っているのはApple Pencilによる手書きメモ・ノートのみです。
他はMacと同程度か、多少(もしくは過度に)効率が悪い機能しか使えません。
しかも、パソコン的な作業をメインにしているとApple Pencilを使う機会は思ったよりもずっと少ないことに気づくはず。
特に僕は、ずいぶん前からペーパーレス化を進めていたこともあり、PDFの校正作業以外で手書きメモを取る機会は、本当に数えるほどしかありませんでした。
実は、Macと価格差がほとんどない(むしろ高い)
- M1 Macbook Air:115,280円
- iPad Pro 11+Magic Keyboard:129,780円
前項で発覚した現実と、それぞれの価格差を冷静に見ると、この二択であえてiPad側を選ぶ必然性がないんですよねぇ・・・。
どうしてもApple Pencilが使いたいなら、無印iPadの型落ちモデルあたりを整備済製品で安く手に入れ、Macbook Airと二台持ちしたほうがずっと良かったり。
Apple Pencil第一世代と第二世代の描き心地の違いは、実際に直接比べてみないとほぼわかりません。
【10万円以下】「パソコン風iPad」を安く用意するコツ(学生向け)
そもそも予算的に10万円以上も出せないし・・・。
何かと物入りな学生などにとって、先ほどの二択は酷な選択と言えるでしょう。
そんな方におすすめの「なんちゃってiPadパソコン」な組み合わせがこちら。
- iPad 第9世代(64GB):39,800円
- Logicool Combo Touch Keyboard Case with Trackpad for iPad:20,460円
- KINGONEスタイラスペン:2,599円
計62,859円なり。
これなら、iPad Pro+Magic Keyboard+Apple Pencilという組み合わせの半額以下で済みます。
拡張性はちょっと悪いですが、iPhoneとのデータのやり取りなら無線で直接できるので、さほど問題なし。
ロジクールのトラックパッド付きキーボードケースやKINGONEのスタイラスペンは、Apple純正のものと比べれば若干見劣りしますが、充分に使えます。
講義ノートをデジタル化したい方などに、特におすすめですね。
まとめ:パソコンやめてiPadだけで生活してみた結果。
というわけで、半年間iPadオンリーで生活してみた僕の結論をまとめておきます。
- iPadはパソコン代わりになるが、わざわざする必要がない
- iPad+Magic KeyboardよりもMacbook一台のほうが、安くてずっと生産性が高い
- 最小構成の「なんちゃってiPadパソコン」は、手書きノート重視の学生にオススメ
要するに、iPadはパソコン代わりではなく、あくまで「iPad」として使うのが正解ということですね。
最終的に、僕はiPad ProとMagic Keyboardを売却。Macbook AirとiPadを買い直すことにしました。
作業生産性を犠牲にするのは、ミニマリズムじゃない。
あなたは僕のように「本当にやりたいこと」や「重視すべきこと」といった本質を見失わず、最適なガジェットを選んでくださいね。
M1 Macbook Air、最強。