- iPadを文章作成にもっと活用したい!
- 新型iPadはライターにとってどのくらい便利なの?
- おすすめのアプリ(テキストエディター)を教えて!
こんな疑問に応える記事を書いてみました。
これまでも、Macと同じアプリ(エディタ)を使って作業が行えたり、ファイルの同期が簡単だったりと、iPadはライターのサブ機として非常に便利なガジェットでしたが、今回登場した新型iPadは、もはや「ライター専用機」といっていいほどの驚くべき進化を遂げています。
というわけで、この記事では、
- 新型iPadが「ライター専用機」として最適な3つのポイント
- おすすめのiPad文章作成アプリ(テキストエディター)
- iPadで作成した文章を印刷する方法
などをまとめています。
サブ機としてノートパソコンやポメラを検討している方は、ぜひこの記事をチェックしてiPadもその候補の一つに入れてみてくださいね。
目次
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新型iPadがライターに最適な3つの理由

参照:Apple
Smart Keyboardに対応!
なんといっても特筆すべきは、待望のSmart Connector搭載。とうとうスタンダードiPadでSmart Keyboadが使えるようになりました。
これまでのiPadでもBluetoothキーボードは使えたのですが、ペアリングの設定や充電切れの心配などが必要ないApple純正のSmart Keyboard対応というのは、大きなメリットですね。
大画面化!
9.7インチから10.2インチへと画面サイズが拡大した新型iPad。
これによってフルスクリーンでの執筆だけでなく、アウトラインを確認しながらの文章作成や、Split ViewやSlide Over機能で資料を参照したり他のアプリと連携させながら作業を進めることができます。
安い!
新型iPadの価格は34,800円(税別)。Smart Keyboradとセットでも52,600円(税別)となっています。
ライターのみなさんはメインとなるマシンをすでに持っている方がほとんどでしょうから、高性能なサブ機がこの価格で手に入るのは非常に魅力的ですね。
コアが旧世代のA10 Fusionであることを心配する声もあるようですが、テキスト編集が主なライターにとっては充分すぎるスペックと言えるのでは?
ポメラと比べたメリット・デメリット

参照:KINGJIM
ライターのサブ機と言うとポメラ(DM200)なども人気ですが、新型iPadはそれに引けを取らないばかりか、様々な面でポメラを凌駕しています。
たとえば、DM200は無線LAN機能を搭載してはいますが、ファイル同期機能はOS標準のメモ帳としか行えませんし、Evernoteへアップロードはできても同期(ダウンロード)はできません。その点、iPadならさまざまなアプリがPCとのファイル同期に対応していますし、Dropboxも利用可能です。
ATOKや類語辞典などはiPadでも利用可能(※一部有料)ですし、使い慣れたエディタアプリがそのまま使えるというのも大きなメリットです。
携帯性はポメラのほうが優れていますが、大画面や広いキーボードサイズを求める方はiPadのほうが使いやすいかもしれません。
価格もポメラの49,800円(税別)に肉薄していますね。
唯一の弱点といえば、その多機能性が仇となってゲームや動画に浮気してしまいやすい……というところでしょうか。
おすすめのiPad文章作成アプリ12選
Microsof Word:必須エディタ
仕事で文章を書く人は、好む好まざるにかかわらずWordが使える環境を整えておくのが最低条件です。
原稿の提出をdocxファイルで求められるだけでなく、先方からの修正依頼や資料などもWordで作成されたものが多いため、ビューアー利用だけでもダウンロードしておきましょう。
文章作成アプリとしての使い勝手は一長一短なので、PagesやGoogleドキュメントといった類似アプリと比較して自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
SImplenote:メモアプリ
文章作成前のアイデアや備忘録などを手軽に残しておけるメモアプリも、ダウンロード必須です。
iOS標準のメモアプリでも、もちろんOKです。
Bear:スクラップアプリ
テキストだけでなく画像やWebクリップなどもどんどん保存して貯めておきたい場合は、もう少し高機能なスクラップアプリがおすすめです。
EvernoteやOneNoteもいいですが、個人的に最近はMarkdownも使えるBearを利用しています。
Workflowy:アウトラインプロセッサー
言葉やアイデアの断片の書き出して、並べ替えたりつなぎ合わせたりできるアウトラインプロセッサーは、構造的な文章を書く際にも非常に役立ちます。
競合アプリとしてDynalistがありますが、初心者はシンプルなWorkflowyからはじめるのがおすすめです。
iテキスト:長文ライティングエディタ
メモアプリやアウトラインプロセッサーは、長文を書くのにはあまり向いていませんので、これらで文章の枠組みを作ったら、専用のエディタで原稿執筆を行うのがおすすめです。
以前はTextforceを使っていましたが、最近は縦書き表示にも対応しているiテキストや有料版のiText Padを使っています。
Scrivener:小説執筆用エディタ
前回の記事でも紹介した、小説を書くための機能が充実した本格派エディタ。
スマホで小説が書きたい!小説を書くアプリおすすめ8選【無料/有料】
プロも使っているアプリだけあり、これさえあればもうパソコンはいらないんじゃないかと思ってしまうほど完成度の高いアプリです。
もっとシンプルなエディタが好みな方には、UlyssesやiA Writerもおすすめです。
【長文作成におすすめ】Scrivenerを本気レビューする【小説/論文】
TatePad:縦書きエディタ
縦書き用のエディタを別に用意してアプリを使い分けるという方法も、違った気分で文章を書きたいときなどに使えます。
縦式というアプリもあるので、お好みでどうぞ。
1Writer:Markdownエディタ
文章をMarkdownで書くのに慣れているという方は、対応するアプリで文章作成を行うのがおすすめです。
以前はDraftsを使っていましたが、最近はシンプルな1Writerを使っています。
↑でも少し紹介したiA Writerは、Markdownエディタとしても最適です。
LiquidLogic:ソースコード(html)編集
iPadでブログ更新も行いたいという方は、htmlが編集できるエディタも入れておきましょう。
TextasticやGoCoEditなど、このジャンルのアプリは他にも色々あるので、しっくりくるものを探してみてください。
MyScript Nebo:手書き(テキスト化)
iPadはApple Pencilにも対応しているので、メモやアイデアノートに手書き系アプリを使うのも一つの手です。
MyScript NeboやMetamojiNoteのような、手書きした文章をあとからテキスト変換できるタイプのアプリは、検索などもしやすくおすすめです。
Copied:クリップボード管理
クリップボードに保存されたテキストの履歴を参照し、手軽に貼り付けられるアプリも、文章書きが非常に重宝するツールです。
特にCopiedは、スワイプ操作だけで簡単にペーストが行えるため、慣れると恐ろしい早さで文章作成が行えるようにあります。
MemoFlowy:他アプリと連携
アプリの中には、一部の機能に特化した連携アプリが用意されているものもあり、上手に活用すればより素早く作業が進みます。
Workflowyへ手軽にテキストが送れるMemoFlowyや、Evernoteと連携したPostEverなど、探せばほかにも沢山あるので、そのうち別エントリーとしてまとめ直したいですね。
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iPadで作成した文章を印刷する方法
iPadには「AirPrint」という印刷機能が標準で搭載されているので、対応アプリならこの機能を使うだけで手軽に文章を紙にプリントアウトすることができます。
AirPrint対応プリンタは、↓で一覧できます。
AirPrint非対応のプリンタで印刷したい場合は、以下の3つの方法があります。
- Googleクラウドプリントを使う
- 各プリンタの専用アプリや、ほかの印刷アプリ(ePrintなど)を使う
- USB接続式のプリンタの場合は、別にプリントサーバーを用意する(パソコンでも可)
ほかにもコンビニの複合機で印刷したり、PDF化したものをパソコンへ送って印刷するという手もあります。
【ワード以外】どこでも文章作成ができる無料スマホアプリ15選【iPhone/iPad/Android】
AirPrint以外の方法だとキレイに印刷できない、という声もしばしば耳にするので、プリントアウトの機会が多い人は、思い切って対応プリンタを購入するのがいいかもしれませんね。
iPadはライターのメイン機になるかも……?

参照:Apple
今回紹介したほかにも、付箋アプリでアイデア出しを行なったり、PDFビューアーとApple Pencilを組み合わせてゲラ校正を行なったりと、ライターがiPadでできる仕事(作業)は実にバリエーション豊かで、もはやメイン機として使っても問題ないレベルと言えます。
僕も一昔前は仕事でiPadを使っていたのですが、使い勝手がいまほど良くなかったので、諦めてChromebookに切り替えてしまったんですよねぇ……。OSの保証期間が過ぎたらまたiPadに戻ろうかなぁ、なんて考えていたり。
MacOSとiOSが統合されるなんて話もありますし、いずれはMacbookとiPadの垣根もなくなってしまうかもしれませんね。