Web制作やDTPの現場で、デザインやレイアウトを確認するために適当な文章があったほうがいい、という場面は結構多いですよね。
そんなときに役立つのがダミーテキストです。
海外では「Lorem ipsum(ロレム・イプサム)」として知られるダミーテキストは、元となる文章を無作為に並び替えたり、完全ランダムで文字列を生成することで作られる文章。中身に意味を持たせない文章などは、内容に引っ張られず汎用性の高いデザインに注力できるなんてメリットもあります。
というわけで、この記事ではダミーテキストを手軽にコピペできるサイトやジェネレーターをまとめてみました。
「ああああ」や「◯◯◯◯」のような見るからにダミーとわかるテキストよりも、ぱっと見普通の文章に見えるもののほうが、よりリアルにデザイシミュレーションができますよ。
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日本語のダミーテキストが生成できるサイト・ジェネレーター
すぐ使えるダミーテキスト(日本語 Lorem ipsum)
『私の個人主義(夏目漱石)』や『セロ弾きのゴーシュ(宮沢賢治)』などのサンプル文章を用いて、ダミーテキストを生成してくれるジェネレーター。
htmlタグ(br、p)を付けたり、行頭に全角スペースを設けることも可能。数字やアルファベットを半角/全角で統一できるのは、デザイン用途にぴったりですね。
すぐ使えるダミーテキスト - 日本語 Lorem ipsum
ダミーテキスト作成ツール
『不思議の国のアリス』などを元にダミーテキストを生成してくれるジェネレーター。
こちらも行頭に全角スペースを入れたり、htmlタグを付けたりすることができます。
ダミーテキスト作成ツール|ちょっと便利なツール・ジェネレーター置き場
日本語ダミーテキスト生成器
『吾輩は猫である』や日本国憲法などからダミーテキストを生成できるジェネレーター。
適当な箇所で改行を挿入できたり、最後は必ず句点(。)で終わるようにできるなど、ダミーっぽくない文章にするためのオプションも備えています。
ダミーテキストジェネレータ(Web制作小物ツール)
『坊っちゃん』や『徒然草』をサンプルにダミーテキストを作れるジェネレーター。
オプションは少ないのですが、こちらは文字数をぴったり指定することができます。
ダミーテキストジェネレータ(雑文集積所)
行数のみを指定してダミーテキストを自動生成する非常にシンプルなジェネレーター。
出力される文章は「これはダミーテキストである」という説明や使用上の注意事項などがまとめられたもののなので、外部デザイナーやクライアントに送るサンプルに良さそうですね。
Microsoft Word
実は、ワードにもダミーテキストを生成する機能が付いているのを知っていましたか?
https://twitter.com/MSHelpsJP/status/1107408770626478082
↑を入力するだけでダミーテキストが出力されます。
↑は英文のダミーテキストを出力するコマンド。
↑のように括弧内に数字を入力すると、段落数を指定することもできます。
↑は「1段落の文章数10で30段落ぶん」の文章を出力してくれます。
WEB制作時に役立つ!ダミーテキストに使える定型文まとめ
最後に紹介するのはジェネレーターではありませんが、Web制作の現場でよく使われる「定型文」のサンプルがまとめられた記事です。
まったくの意味がない文章よりも、ページの目的に沿った内容のダミーテキストのほうが重宝するときもありますからね。
WEB制作時に役立つ!ダミーテキストに使える定型文まとめ | 東京上野のWeb制作会社LIG
英語のダミーテキストが生成できるサイト・ジェネレーター
BLINDTEXTGENERATOR - HTML Snipets
Lorem ipsumとKafka(カフカの『変身』)から元となる文章を選べるダミーテキストジェネレーター。
注目すべきは豊富なhtmlタグ機能。なんと左側に並んだスニペットをドラッグするだけで、好きなようにタグレイアウトができます。
h1〜h6やpタグのほか、blockquoteやformタグにも対応。これの日本語版がほしい……っ!
Dummy HTML snippets for webdesigners
Lorem Ipsum HTML Generator
こちらもタグの種類が豊富なテキストサンプルサイト。
ジェネレーターというより、好きな項目(タグ)のテキストを選んで適宜コピーするという使い方になります。
Lipsum generator
パラグラフや文字数を指定すると、「Lorem ipsum dolor sit amet,」から始まる文章を出力してくれるゲネレーター。
英語以外にもスペイン語や中国語など様々な言語のダミテキストを生成することができます。
ダミー画像や偽プロフィールが生成できるサイト・ジェネレーター
Lorem Picsum
当ブログもお世話になっている「Unsplash」の画像を活用したイメージジェネレーター。
imgタグに画像サイズを指定したURLを入力しておくだけで、自動でサンプル画像を挿入してくれます(ブラーの設定なども可能)。
Placehold.jp
テーマテンプレートなどでよく見かける「無地+サイズ」というシンプルなサンプル画像が生成できるジェネレーター。
こちらもURLで直接呼び出しが可能。色を変えたり中のテキストを変更することもできます。
UI Faces
アバター画像をランダム生成してくれるサイト。
年齢や性別、髪の色や表情まで指定できるのが便利ですね。
なんちゃって個人情報
以前、↓の記事でも紹介したダミーのプロフィール情報を生成してくれるツール。
キャラのネーミングに困ったら?キャラクター名作成ツール10選+名前付けのコツ
基本的な必須データのほか、「カレーの食べ方」なんて変わった情報も考えてくれたりします。
疑似個人情報データ生成サービス
こちらは複数の個人情報を一気にランダム生成できるサービス。
男女比率や住所範囲なども設定可能。結果はエクセルデータでダウンロードできます。
サンプルにも気配りを。
著作権や個人情報の取り扱いなどに何かと厳しい昨今。
他人の文章や自分の名前などをサンプルとして使うのがご法度なのはもちろんのこと、テキトーに入力したつもりでも無意識のうちにどこかの文章や知人の個人情報などを入れてしまっているなんて可能性もゼロではありません。
そういった万が一の事態を避けるためにも、今回紹介したようなサイト・ジェネレーターを上手に活用したいものです。
たかがサンプルと侮るなかれ。クライアントや仕事相手は意外とそういった細かな気配りも見ていますよ。