「まるで人間が書いているかのよう」と評価されることもある、ChatGPTの文章。
しかし、よくよく見るとやはりAIっぽいというか、良い意味でも悪い意味でも平易な文章なんですよね・・・。
ちょっとした用途ならこれでもOKなのかもしれませんが、「しっかりと読者の心に刺さる文章か?」となると、首を傾げざるをえません。
そこで今回は、ChatGPTを使って人間らしいクリエイティブな文章作成を行うためのテクニックを集めてみました。
ChatGPTに文章を書いてもらうだけでなく、自分で文章を書くためのサポートツールとして活用するコツも紹介していますので、この記事を読めばあなたの文章をワンランク上にアップさせることも決して不可能ではないはず。ぜひチェックしてみてください。
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「人間らしい文章」とは?
具体的なテクニックに入る前に、そもそも「人間らしい文章」とは何か?について、ちょっと掘り下げてみたいと思います。
自然な文法と語彙で書かれている
- 文法的に正しい文を構成するだけでなく、読み手が聞き慣れた言葉や表現を使っている。
- テキストによっては、文法的に正しくない文を使用することで、よりリアルな感覚を表現することがある。
読み手に対する配慮がある
- 読み手に向けた説明や情報提供を行うだけでなく、読み手の関心や感情を引き起こすような表現を使っている。
クリエイティブな表現がある
- 単なる情報提供以上に、読み手にインスピレーションを与えたり、感情を刺激するような表現を用いることがある。
- 比喩やメタファー、詩的な表現などが使われ、より鮮やかでイメージしやすい文章になる。
話し言葉に近い表現で書かれている
- 会話のような口語表現を使用することがある。
- 話し言葉に近い表現を使うことで、より親しみやすく、身近な印象を与えることができる。
パーソナルな表現がある
- 著者の個性や感性が反映されている。
- 著者自身が感じた思考や感情を文章で表すことで、読み手にも共感を呼び起こすことができる。
「クリエイティブ」な文章とは?
次に、「クリエイティブな文章」についても考えてみましょう。
想像力に富んでいる
- 独創的なアイデアやイメージ、物語を生み出す。
- 作者が豊かな想像力を持っていることが大切。
独自のスタイルを持っている
- 作者独自のスタイルが表れている。
- 文章の構成や表現方法、語彙などが他の作品とは異なるものがある。
意外性がある
- 予想外の展開や転換点がある。
- 読者を驚かせたり、新しい視点を与えてくれる。
豊かな表現がある
- 単語の選択や表現方法に工夫があり、読者に強い印象を与える。
- 作者が豊かな語彙力を持っていることが重要。
言葉の響きが美しい
- 音韻やリズムに配慮している。
- 音の響きが美しいことで、文章全体の印象を高められる。
複数の解釈ができる
- 一つの答えがあるわけではなく、複数の解釈が可能。
- 読者によって異なる解釈ができるような表現をあえて使う。
ChatGPTを使って人間らしいクリエイティブな文章作成を行うプロンプト13選
お待たせしましました。ここからは実際にプロンプトを使って、人間らしいクリエイティブな文章を作成していく例を紹介していきます。
「あなたは○○です」
有名な方法ですが、あらかじめ特定の役割を指定することで、ChatGPTにロールプレイを行ってもらうことが可能です。
- プロの編集者
- プロの校正士
- ○○の専門家(研究者)
ほかにも、さまざまな肩書きを与えてアイデアや意見を出してもらったり、別の視点から文章を書き直してもらったりできます。
「もっと意外性のあるアイデアを出してください」
ChatGPTが出したアイデアが平凡なものでも、さらに深掘りすることでよりクリエイティブな発想を促すことができます。
- 意外性
- 独創的
- 物語のテーマになるような
こういったキーワードを使って、ChatGPTの創造性を刺激してみましょう。
「これまでに出たキーワードを組み合わせて、新しいアイデアを考えてください」
特定のテーマに関連するキーワードや、逆に関連性が低そうなキーワードをChatGPTに書き出してもらい、それらを組み合わせて新しいアイデアを作ってもらうこともできます。
「○○に関する物語を書いてください」
ブログ記事のような文章であっても、あえてストーリー調で考えてもらって発想の種にするのもアリです。
上記のロールプレイ(小説家・ミステリー作家・SF作家など)と組み合わせ、物語の方向性なども指示すると、より期待通りのアウトプットが得られます。
「アクティブな文体で書き直してください」
文章は説明的な文体よりも、よりアクティブな文体のほうが読者に刺さります。
同様に、視点を一人称にするのも有効的です。
「夢で見た○○について説明してください」
ロールプレイと似ていますが、ある特定のシチュエーションで夢を見たと仮定して、ChatGPTにその様子を説明してもらうというアプローチもあります。
「しかし、それだと○○ではありませんか?」
ChatGPTが出したアイデアに別の視点を加えることで、アイデアの拡張や深掘りが可能です。
「○○したとき、どんな感情を抱きましたか?」
客観的な文章ではなく、その場にいる当事者の一人として感じたことを語ってもらう方法をも有効的です。
「五感を使った表現で書いてください」
五感表現を促すと、より人間らしい文章になります。
「比喩やメタファーを使った表現で書き直してください」
適切な比喩・メタファーを考えるのは非常に難しいですが、ChatGPTにそのヒントとなるたとえを出してもらうこともできます。
「○○でたとえてください」
かなり無茶振りになりますが、テーマを指定してたとえてもらうことも可能です。
「○○と同じ意味を持つ表現を挙げてください」
専門用語をわかりやすく説明する際には、同義語を出してもらうと便利です。
「中学生でもわかる」「子供でもわかる」といった条件を足すと、より簡単で具体的な説明に言い換えてもらえます。
「もっと魅力的な表現で書き直してください」
漠然と文章をざっくり直してもらいたいときに便利です。
「読者を惹きつける」「キャッチーな」といった文言を加えると、より魅力的な文章にしてもらえる可能性が高まります。
「○○風の文体で書き直してください」
良くも悪くも平易な文章になりがちなChatGPTですが、文体を指定すると頑張って近づけようと努力してくれます。
忠実に模倣できているかどうかはさておき、人間味は少し出てくるのではないかと。
まだまだある!ChatGPTを文章作成に活用する方法
壁打ち
こちらが考えた企画や仮説をレビューしてもらったり、逆にChatGPTにアイデアを出してもらってそれに意見を加えるといったやり取りを行うことで、考えをまとめていくことができます。
通常、こういったものは仕事仲間や知人・友人などと行うか、自問自答していくしかないのですが、ChatGPTを使えば手軽に相方を確保できます。
要約
自分が書いた文章を文字数指定して要約してもらうと、
- 伝えたいことがしっかり説明できているか?
- 余計なこと・不要なことは書いていないか?
といったことがわかりやすくなります。
また、要点を箇条書きにしてもらうと文章構成を考え直すのに役立ちます。
形態素解析
文章をざっくり形態素解析することで、
- 形容詞・副詞の言い換え・削除
- 固有名詞・用語等の誤りの修正
こういった作業がしやすくなります。
感情分析
ChatGPTに文章から感じる書き手の感情を客観的に分析してもらうことで、知らず知らずのうちに出ている自身の感情やバイアスに気付けます。
文体変更
常体(である調)と敬体(ですます調)を切り替えることでも、文章の読みやすさや表現のチェックが行えます。
ChatGPTと組み合わせて使いたいおすすめツール5選
マインドマップ
ChatGPTが出したアイデアを整理したり、自分が出したアイデアと組み合わせたりするときに便利です。
そのまま文章構成を考えたり、複数人での編集作業やプレゼンテーション資料の作成なども行えます。
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辞書・類語辞典
より適切な言葉を探したり、別の表現に言い換えたりするのに便利です。
いつも辞書を傍に置いて、頻繁に開く習慣をつけると、自然と語彙も増えて一石二鳥ですよ。
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文章校正ツール
文章を自分の言葉で書き直したり、修正作業中に出てしまった誤字脱字などをチェックしてもらうのに便利です。
独自の表現データベースを持っているものもあり、言い換えツールとして活用することも可能です。
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スニペットアプリ
ChatGPTに頻繁に入力するプロンプトは、スニペットアプリに登録して簡単に呼び出せるようにしておくと便利です。
僕はAlfredを使っていますが、OS付属のユーザー辞書登録やクリップボード管理ツールなどでも似たようなことができます。
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AIライター
文章の用途によっては、より専門性に特化したAIライターを使ったほうが便利です。
GPT-3以外のシステムを使っているAIライターなら、また違った文章が出てくることもあって面白いですよ。
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まとめ
今回は、ChatGPTをうまく活用して人間らしいクリエイティブな文章を作成する方法について解説しました。
ChatGPTを使って文章作成やアイデア出しを行う際に、押さえておくべきポイントは以下。
- 細かな条件設定(目的、ターゲット、ポジション・視点、文体など)をする
- プロンプトを質問・対話形式にする
- フィードバック(追加質問・評価・反論・対案など)で深掘りする
ChatGPTを使っていると、自分の頭がしっかり働いているときと、まるで自分がAIの一部になってしまったかのように、機械的に作業をしているときがあることに気づきます。
せっかくならこの新しいツールを上手に活用して、今までにない脳の使い方を楽しみたいですね。
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