- マインドマップって本当に役に立つの?
- 仕事や勉強でマインドマップを効果的に活用するコツは?
- おすすめのマインドマップツールを教えて!
今回は、こんな質問に答える記事を書いてみました。
僕も本などを購入して自分なりにマインドマップを勉強してみたのですが、どうも上手く活用できずにいた時期がありました。
その後、詳しい知人にコツを教わるなどして、ようやくある程度効果的に使う方法を身につけることができたのですが、あらためて過去の自分を省みてみると、どうして上手くいかなかったのか原因が見えてきました。
ということで、この記事では、
- マインドマップを効果的に使えない理由
- マインドマップを生活に活かすコツ
- おすすめのマインドマップツール(アプリ)
こういった情報を紹介しています。
マインドマップは効果的に使えば、仕事や勉強だけでなく生活の様々なシーンで活用することができますよ。
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マインドマップはなぜ廃れた?
一昔前は、ライフハック界隈を中心に爆発的なブームとなっていたマインドマップ。
正確に言えば廃れたわけではなく、いまでも日常的に使っている人は多いようですが、その高い効果の割には普及率が低いように感じています。
なぜマインドマップは日本であまり浸透しなかったのか?
その理由は、本当のマインドマップがあまり知られていないからではないかと僕は思います。
以下で詳しく解説します。
本当のマインドマップとは?【12のルール】
マインドマップの提唱者であるトニー・ブザンは、マインドマップを作成する上で明確なルールを定めています。
以下はWikipediaに載っていた12のルールです。書籍などでは項目数が多少異なりますが、中身自体はどれも同じです。
- 無地の紙を使う
- 用紙は横長で使う
- 用紙の中心から描く
- テーマはイメージで描く
- 1つのブランチには1ワードだけ
- ワードは単語で書く
- ブランチは曲線で
- 強調する
- 関連づける
- 独自のスタイルで
- 創造的に
- 楽しむ!
現在マインドマップを使っているという人でも、このルールをすべてしっかりと守っている方は、ほとんどいないのではないでしょうか。
様々な色を使ったりイメージ(イラスト)を描いたりと、マインドマップをルール通り作成するためのコツをつかむのには少々時間がかかります。
特に、「イメージで描く」「ワードは単語で」「ブランチは曲線で」などは、なぜこれが重要なのか感覚的に理解できない人が多いのでは?
失敗する人は「なんちゃってマインドマップ」を作っている
面倒くさがりな人がやってしまいがちなミスとして、いくつかの要素を真似しただけで出来た気になるというものがあります。
マインドマップで失敗する人の多くは、上記の12要素のいくつかを取り出して「マインドマップ風」の何かを作っているだけである場合が多いようです。
マインドマップを使いこなせるようになって初めてわかることですが、これらのルールにはそれぞれしっかりとした意味と役割があり、どれか一つでも守れていないとマインドマップ本来の効果が発揮できません。
僕が嵌っていた落とし穴もこれですね。
こういった失敗に陥ってしまうのは、パソコンやスマホで数多く出ているマインドマップツール(アプリ)にも原因があるのではないかと。
ほとんどのマインドマップツールは、本来のルールに則って作られていないんですよね。
マインドマップは「脳の地図」
マインドマップとは、その名の通りMind(心=脳)のMap(地図)です。
特定のテーマについて、脳内で行われる思考のあれこれをそのままビジュアルで表現したものが、あの不思議なマップなのです。
それぞれの色はキーワードに感じたイメージであり、曲線の長さや太さ・形は単語同士のつながりの深さや距離なども反映しています。
イラストを描くのも脳内をビジュアル化するための大切な手段です。言語そのものよりも、そのワードから連想したイメージこそが重要だからです。
ビジュアル(イメージ)というのがポイントであり、ここを間違えてしまうと単なるキーワードの整理作業になってしまいます。まあ、それはそれで多少は役に立つのですが。
マインドマップ効果を100%発揮する方法
しっかりと手法を学ぶ
聞きかじりの情報だけでなんとなく真似をするのではなく、しっかりとルールを身につけることが先決です。
最低でもテキスト購入は必須ですね。
僕は↑の旧版で勉強しました。いまならKindle版も出ている↓もおすすめです。
独学が難しい場合は、プロに教えてもらうのも手です(僕も詳しい人にコツを教わりました)。
考える力と創造する力を楽しく分かりやすく学ぶ - マインドマップの学校
検索すればいろいろと講座や動画などが出てくるので、自分に合った師匠を見つけましょう。
なんでもマインドマップにしてみる
基本的なルールを身につけたら、あとは実践あるのみです。
記憶力や発想力を鍛えるのに効果があるとされているマインドマップですが、ほかにも日常の様々なシーンでマインドマップを作ってみるのがおすすめです。
「◯◯をもっと楽しく(便利に)するには?」
こんな風に、自分への問いかけはどんなときでもできますからね。
はじめは手描きする(ツールを使わない)
マインドマップの手法がしっかりと身につけば、下記で紹介するような「なんちゃってマインドマップツール」も、また違ったアプローチのツールとして使いこなせるようになります。
しかし、はじめのうちは変なクセが身につかないように手描きでマインドマップを作成するようにしましょう。
タップ一つで吹き出しが飛び出すアプリよりも、自分の手でゆっくりとブランチを伸ばしていくほうが、脳をビジュアル化するイメージを感じやすいですよ。
おすすめのマインドマップツール・アプリ
コンセプト
「まずは手描きで」と書きましたが、タブレット+スケッチアプリならOKです。
僕のおすすめは、iPad Proのプロモーションでも使われたこちらのアプリです。
Ayoa(iMindMap)
トニー・ブザンが監修したiMindMapは、マインドマップアプリとしては唯一のルール通りに使えるツールでした(僕も昔使っていました)。
現在は「Ayoa」というツールの一部になっています。
※久しぶりに少し触ってみたのですが、新しいバージョンだとルール通りに描くのは難しいかも・・・?
EdrawMind
いわゆる「なんちゃってマインドマップツール」です。
僕はこういったツールで描くマインドマップと、ルール通りの手描きマインドマップはまったくの別物と考えているので、これはこれで重宝しています。
手描きマインドマップとアウトラインプロセッサの中間くらいの位置づけでしょうかね。
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coggle
オンラインで共同作業などができるマインドマップツールです。
本家のマインドマップはあくまで個人の脳内を描き写すものなので、グループで思考のすり合わせを行っていくならこういったツールのほうが便利かもしれませんね。
iThoughts
iPhoneならこのアプリが一番使いやすいですね。手描きツールも付いているので本家っぽい使い方もできます。
Android版がないのが唯一の悩みどころ。早く出ないかなぁ……。
Tree
こちらはマークダウンエディタ+マインドマップという非常に変わったツールです。
本家マインドマップとはまったくの別物ですが、文章の構造化ツールとしてはかなり便利そうなので、最後に紹介してみました。
マインドマップにこだわらなくてもいい。
人には向き不向きというものがあるので、しっかりとルールを身につけてもマインドマップ独特の思考法が馴染まないという人も、きっといるはずです。
小説家でも、書いているときにシーンが具体的な映像として思い浮かぶ人と、純粋に言葉だけを書き連ねていく人とに分かれますが、それと一緒ですね。
前者はマインドマップと相性が良さそうですが、後者はアウトラインプロセッサのようなエディタ寄りのツールのほうがいいかもしれません。
無料で使えるおすすめのアウトラインプロセッサー11選【小説家・ライター向け】
僕も、普段はアウトラインプロセッサやEdrawMindのような「なんちゃって」をあえて使いつつ、たまに頭の体操ついでに手描きマインドマップを作るといったスタイルに落ち着きました。
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みなさんも色々とツールや手法を試しながら、自分に合ったやり方を模索してみてくださいね!