【保存版】漢字・ひらがな使い分けルール200+ツール3選【超便利】

2020年6月10日

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kanji-hiragana-rules
  • 漢字で書いたほうがいいのか、ひらがなに開いたほうがいいのか、使い分け方に迷うことが多い。
  • 文章チェックのたびに、漢字/ひらがなのルールを統一するのも面倒くさくて・・・。
  • おすすめの表記ルールや簡単に漢字・ひらがなに変換できる便利なツールがあれば教えて!

こういった悩み・疑問に答える記事を書いてみました。

  • 管理人が実際に使っている漢字/ひらがなの使い分けルール
  • 漢字・ひらがなの修正作業に役立つ便利ツール
  • 効率的に漢字→ひらがなに修正していく手順

記事の内容はこんな感じ。

今回ご紹介する表記ルールは、ライター・編集者必携の『記者ハンドブック』などを参考に、僕が独自に改良を加えたものです。

漢字とひらがなの適切なバランスは、文章の完読率や理解度を大きく左右します。

表記ゆれをなおすことは、文章の質やコンテンツの信頼性にも影響してきますので、手を抜かずしっかりチェックしましょう。

今回の記事のポイントは「漢字含有率」「可読性」「自動化」の3つです。

katakana-hiragana-rules
【6–3-1の法則】ひらがな・カタカナの使い分けルール+変換ツール3選

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漢字とひらがなの割合は「3:7」

漢字/ひらがなの最適バランスは?

文章の漢字含有率は、30%あたりがもっとも読みやすいと言われています。

新聞記事なども、この基準をもとに表記を統一しています。

ネットメディアではもう少しひらがな多め(漢字含有率25%くらい)が目安になっている様ですので、実際に自分で読んでみながら最適なバランスをいろいろと模索してみましょう。

ひらがなに直したほうがいい漢字とは?

閉じるべきでない漢字の選び方

実際に文章チェックする際には、漢字からひらがなに「開く」ケースがほとんどです。

パソコンで文字入力をしていると、普段使わなかったり知らないような漢字でも手軽に変換できてしまうため、ついつい漢字の利用率が多めになってしまいがちですよね。

しかし、漢字はひらがな・カタカナに比べると可読性が落ちてしまうのも事実。

読み方がわからない人の多い難読漢字だけでなく、少しでも引っ掛かりを覚えてしまうような漢字は、なるべくひらがなに「開く」のがオススメです。

もちろん、漢字をまったく使わない「ひらがなばかりの文章」も漢字ばかりの文章と同じくらい読みづらいので、↑で紹介した漢字含有率を目安に、漢字とひらがなをうまく使い分けるようにしましょう。

hiragana-kanji-rules
閉じるべき漢字・閉じたほうがいい漢字の見分け方【ひらがな→漢字】

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漢字・ひらがなの使い分けルール【一覧表】

漢字/ひらがなの開き・閉じルール

管理人が使っている表記ルール

僕が実際に使用している「ひらがなに開いたほうがいい漢字」の一覧表を載せておきますので、よろしければ参考にどうぞ。

漢字ひらがな
挨拶あいさつ
敢えてあえて
胡座あぐら
斡旋あっせん
後であとで
貴方あなた
貴女あなた
余りあまり
余りにあまりに
予めあらかじめ
改めあらため
表すあらわす
現すあらわす
有りあり
あり得るありうる
有難いありがたい
有り難いありがたい
有るある
或いはあるいは
併せてあわせて
言ういう
如何にいかに
幾ついくつ
何れいずれ
致しますいたします
致すいたす
頂くいただく
頂きいただき
戴くいただく
戴きいただき
至っていたって
何時かいつか
一層いっそう
一旦いったん
一杯いっぱい
一遍いっぺん
今更いまさら
未だいまだ
居るいる
色々いろいろ
言わばいわば
所謂いわゆる
上でうえで
上手くうまく
羨ましいうらやましい
嬉しいうれしい
概ねおおむね
可笑しいおかしい
恐らくおそらく
各々おのおの
面白いおもしろい
凡そおよそ
及びおよび
居りおり
関わらずかかわらず
係わらずかかわらず
且つかつ
可也かなり
可愛いかわいい
極めてきわめて
下さいください
此処ここ
殊更ことさら
子供子ども
此のこの
細かいこまかい
細かくこまかく
此れこれ
先程さきほど
流石さすが
早速さっそく
様々さまざま
更にさらに
然ししかし
し難いしがたい
直にじかに
然もしかも
次第にしだいに
従ってしたがって
して置くしておく
暫くしばらく
過ぎるすぎる
直ぐすぐ
凄いすごい
素敵すてき
既にすでに
即ちすなわち
素晴らしいすばらしい
全てすべて
精精せいぜい
折角せっかく
是非ぜひ
そう言うそういう
其処そこ
其のその
そんな風そんなふう
大分だいぶ
大変たいへん
沢山たくさん
確かにたしかに
ただ
但しただし
例えばたとえば
度々たびたび
ため
段々だんだん
丁度ちょうど
一寸ちょっと
次いでついで
遂についに
使うつかう
遣うつかう
作るつくる
付けるつける
続きつづき
続くつづく
続けつづけ
繋がりつながり
繋がるつながる
繋げるつなげる
詰まらないつまらない
出来るできる
という事ということ
到底とうてい
通りとおり
兎角とかく
時々ときどき
特にとくに
何処どこ
何方どなた
伴いともない
共にともに
捉えるとらえる
無いない
尚更なおさら
直すなおす
中々なかなか
無くなく
何故なぜ
何卒なにとぞ
成るなる
何となんと
何らなんら
何等なんら
温いぬるい
後ほどのちほど
捗るはかどる
挟んではさんで
はず
果たしてはたして
甚だはなはだ
久しぶりひさしぶり
久々ひさびさ
一つひとつ
1つひとつ
一人ひとり
1人ひとり
二つふたつ
程々ほどほど
殆どほとんど
紛らわしいまぎらわしい
真面目まじめ
先ずまず
益々ますます
又はまたは
全くまったく
まで
難しいむずかしい
滅多めった
滅法めっぽう
若しもし
勿論もちろん
以ってもって
以てもって
尤ももっとも
最ももっとも
専らもっぱら
基づもとづ
下でもとで
元にもとに
基にもとに
最早もはや
易しいやさしい
易いやすい
柔らかいやわらかい
故にゆえに
行く行くゆくゆく
由々しゆゆし
良いよい
善いよい
様だようだ
様なような
様にように
因ってよって
依ってよって
拠ってよって
余程よほど
我がわが
分からないわからない
分かりわかり
分かるわかる
判るわかる
解るわかる
僅かわずか
私達私たち
割とわりと
我々われわれ
腕白わんぱく

自動変換できない漢字・ひらがな

上記のほかにも、ツールで一括検索・変換ができない漢字というのも、いくつか存在します。

漢字ひらがな
うち
くらい
ごと
こと・ごと
ころ・ごろ
さま
そば
そば
たち
とき
ところ
なか
など
なに
初めはじめ
始めはじめ
ほう
ほか
ほど
もの
もの
わけ
わたし

これらは日本語入力システム(IME)に変換癖(ぐせ)を覚えさせてしまうのがいいですね。

おすすめの漢字・ひらがなチェック&修正ツール

文賢

文賢

こちらはいわゆる「文章校正ツール」と呼ばれるものです。

完全網羅(?)文章校正ツール全32種を比較してみた【無料あり】

中でもこの『文賢』は、文章をフォームに貼りつけるだけで、ひらがなに直したほうがいい漢字を自動でチェックしてくれるという超便利機能を備えたツールです。

独自ルールも設定できるため、僕は↑で紹介した一覧表をインポートして使っています。

ほかにも漢字含有率のチェックや画面サイズ・フォントによる見え方の確認など、文章を読みやすくするための機能が数多く詰まっているので、興味がある方はぜひ試してみてくださいね。

漢字使用率チェッカー

漢字使用率チェッカー

コピペした文章の漢字使用率を算出してくれるツール。

修正した文章を再チェックするために、いちいち貼りつけなおすのが面倒ですが、無料で使える手軽さは何ものにも変えがたいですよね。

漢字使用率チェッカー

文字列自動置換え

文字列自動置換え

あらかじめ表記ルールを打ち込んでおけば、文章を丸ごと一括で漢字→ひらがな変換してくれるというツール。

ルールは20個までしか登録できませんが、一括置換は有料ツールでもなかなか搭載されていない機能なので、無料で試せるのはありがいですよね。

文字列置換え

効率的に漢字/ひらがな(表記ルール)を統一する手順

漢字→ひらがなの修正フロー

実際に『文賢』を使って、僕がやっている方法を紹介します。

  1. 表記ルールの登録
  2. 文章を文賢にコピペ
  3. 漢字→ひらがなに変換

フローとしてはこんな感じ。それぞれ簡単に解説していきますね。

1:表記ルールを登録する

文賢には「開いたほうがいいひらがな」の基準も標準で登録されていますが、僕は↑で紹介した独自ルールを使っています。

エクセルやGoogleスプレッドシートなどでCSVに変換した一覧表を、文賢のインポート機能で取り込みます。

文賢:表記ルールをCSVでインポート

登録は一つひとつ行うことも可能です。

2:文章を『文賢』にコピペする

文章を作成したら、文賢の入力フォームに丸ごと貼り付けます。

文賢:文章をフォームに貼り付け

数秒も待てば1で設定した基準に合わせて、文賢が自動的にチェック箇所を抽出してくれます。

3:漢字→ひらがなに修正する

漢字の開きは「推敲支援」タブに表示されます。

文賢:推敲支援タブで編集作業

あとは指摘にあわせて一つひとつ手作業で修正していきます。誤字脱字やタイプミス、表現の誤りなども一緒にチェックされるので修正していきましょう。

まとめ

今回の記事のまとめ

今回紹介した3つのポイントをおさらいします。

  • 漢字含有率:漢字/ひらがなの割合目安は「3:7」
  • 可読性:少しでも読みづらい漢字は、なるべく開く
  • 自動化:ツールを使ってチェックを自動化する

前述した『記者ハンドブック』のような基準はありますが、文章の内容や書き手のキャラクター、想定読者層などによって、どの程度漢字を開いていくのか?は微妙に変わってきます。

同じ漢字でも、印象を変えるためにあえて同じ文章の中で漢字/ひらがなを使い分ける、なんて手も。

読みやすさは当然のごとく大切ですが、文章の目的を果たすため時にはルールから逸脱することも、選択肢から外さないようにしましょう。

ルールを守るのが目的化してしまっては、本末転倒ですよね。

僕が漢字→ひらがなの変換作業まで完全に自動化していないのも、「本当に漢字を開くべきか?」と、もう一度自分の目で確認したいからです。

面倒な作業はなるべく効率化したいですが、やっぱり大切なところは丁寧にやっていきたいですね。

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なんやかんやあって請負ライター→ふと思い立ち小説家→クライアントワークに疲れて専業ブロガー→現在広告コピーやセールスレター、コラムなど色々書いて生きてます。

※趣味でnoteにショートショート執筆中。

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