必読!ポリティカルコレクトネス(ポリコレ)が勉強できる本5選

2020年7月12日

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  • SNSやブログで炎上なんて、絶対にしたくない!
  • 知らずしらずのうちに、自分でも差別的な発言や考え方をしてしまっていないか心配・・・。
  • ポリティカルコレクトネス(ポリコレ)についてしっかり勉強できる本を教えて!

そういった悩み・問題をお持ちの方のために、ポリティカルコレクトネス(ポリコレ)の知識が身につけられる本をまとめてみました。

うっかり差別的発言をしてしまわないためのコツなども紹介していますので、興味がある方はぜひチェックをば。

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ポリティカルコレクトネス(ポリコレ)とは?

人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない、中立的な表現や用語を用いること。1980年代ごろから米国で、偏見・差別のない表現は政治的に妥当であるという考えのもとに使われるようになった。言葉の問題にとどまらず、社会から偏見・差別をなくすことを意味する場合もある。
引用:ポリティカルコレクトネスとは - コトバンク

政治というとちょっと語弊がありそうですが、要するに「社会的にふさわしい言葉を用いよう」ということです。

近年では偏見や差別だけでなくもっと大きな枠組みで、自分と異なる立場や意見を持つ人を尊重しようという公正さを象徴する言葉にもなりつつあるようです。

ポリティカルコレクトネス(ポリコレ)の日本語言い換え事例

実は、僕らが気づかないうちに、これまで日常的に使用されていたさまざまな用語が、ポリティカルコレクトネスの考え方によって変更されています。

  • 看護師
  • 保育士
  • キャビンアテンダント(CA)

上記が代表的ですが、他にも調べてみるとたくさんあるので、興味を持った方は自分で調べてみると面白いですよ。

ちなみに、元の言葉が何だったか覚えてますか?

ポリティカルコレクトネスが学べるおすすめ本5冊

偏見や差別はなぜ起こる?

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偏見・差別が起こる仕組みを、心理学的アプローチから分析・解説した本。

人間の習性として偏見・差別の問題が避けられないことを明らかにしつつも、そこで諦めたり思考停止するのではなく、なんとか解決への道筋を見出そうとする姿勢には、こちらも背筋が正される思いです。

誰の心の中にも偏見や差別の種は眠っているのだということをまずは自覚するためにも、ぜひ読むべき一冊ですね。

差別感情の哲学

先ほどの著者が心理学者なら、こちらは哲学者が差別の問題に挑んだ一冊。

感情をむき出しにしながら、己の中に潜む差別的・否定的感情に対して自己批判の心で立ち向かっていこうとする決意が、本からひしひしと伝わってきます。

心の中のブラインド・スポット

自分というものが、いかに自分のことを知らないのか。まざまざと気付かされる一冊。

公正でありたいと願う人間の無意識(非意識)には、多くのバイアスや差別が蠢いています。

そんな「マインド・バグ」に気付き、自覚的になることがポリティカルコレクトネスと向き合う第一歩です。

「正義」がゆがめられる時代

前の三冊が、差別・偏見が起こるメカニズムについて掘り下げた本であるなら、こちらはいわゆる「ポリコレ棒」を振りかざす人に焦点を当てた一冊。

ポリティカルコレクトネスに限らず、行き過ぎた正義は本来守るべきはずの人たちにも向けられ、取り返しのつかない悲劇を生んでしまいます。

正義は一つではなく、それぞれの人に自分なりの正義があるからこそ、無闇に人に振るうべきではないのでしょうね。

政治的に正しい警察小説

前四冊とは毛色が異なり、こちらは「短編小説集」です。

表題の作品は、なんと「ポリティカルコレクトネスをコンセプトにした警察小説の依頼を受けた」という作家の物語です。(かなり好みが分かれそうですが・・・)

表題作以外も、著者のスパイスが効いた傑作揃いでおすすめですよ。

差別的発言をしないための3つのポイント

差別や偏見が自分の中にもあると認める。

「僕は差別なんてしない(していない)」と断言する人こそ危険です。

今回紹介した本を読めば、人間には誰しも差別・偏見の感情が潜んでいることがわかります。

まずはそこをしっかりと自覚しなければ、無意識のうちに差別や偏見によって他人を傷つけてしまうでしょう。

相手が「自分の親しい人」だと仮定してみる。

何かの言葉を発するとき、その言葉を投げかける相手がもし自分の家族や恋人、親しい友人だったとしても、あなたは同じような言い方をするでしょうか?

しっかりと首を縦に振ることができなければ、その言葉はふさわしいものではないのでしょう。

どれだけ毛嫌いする相手だったとしても、それは相手のほんの一面でしかなく、自分の親しい人の中にも(もちろん自分にも)そういった嫌な面は存在します。

そう考えれば、一方的に相手を傷つけたり貶したりする言葉が不適切であることは自然と理解できます。

文章は必ず投稿前に読み返す。

基本中の基本ですが、意外としっかりできていない人が多いですよね。

Twitterなどで、ついつい何かの投稿に脊髄反射的に反応してつぶやいてしまい、振り返って後悔した経験がある方も多いのでは?

文章はできれば一晩寝かせるのがベストですが、無理ならせめて投稿前にもう一度「読む側」の視点に立って客観的に文章を見直してみましょう。

『文賢』という文章校正ツールには、校正チェック項目として「ポリティカルコレクトネス」が存在します。

「文賢は使えない」評判は本当? 損をしない『文賢』の使い方7選

こういった校正ツールを使うと、普段何気なく書いている文章に思いもよらない誤り(ポリコレに限らず)がたくさんあること気付けて、文章力を高める良いトレーニングになりますよ。

ポリティカルコレクトネスは「言葉狩り」か?

個人的には、両者は別物だと考えています。

ポリティカルコレクトネスの本質は、言葉を「狩る」ことではなく、よりふさわしいものに「言い換える」ことにこそあるからです。

無数の言い換え表現を考えることで、言葉は減るどころか、むしろどんどん増えていくはず。

ポリティカルコレクトネスの指摘を「言葉狩りだ!」と反発することは、表現者としての敗北宣言に等しいのではないでしょうか。

・・・とはいっても、指摘の中には言いがかりとしか思えないものもあるので、難しい問題ですよねぇ。

言葉(文章)って、難しいよね・・・。

実はこの記事、最初は「ポリティカルコレクトネス的に使用すべきでない言葉まとめ」みたいなことを書こうと思っていました。

しかし、それだと「機械的に直すだけで思考停止してしまう人が多くなってしまうのでは?」と懸念し、筆を止めました。

最終的には、正しいポリティカルコレクトネスについて日頃から意識を高めていけるようにと、参考になりそうな本をまとめる形にしたというわけです。

校正・校閲のコツにもつながることですが、絶対的な法則に当てはめて機械的に文章を直していくだけでなく、それぞれの意味をしっかりと考えて、より良い表現を模索していく姿勢が何よりも大切です。

文章校正ツールは確かに便利ですが、これらが得意なのはあくまで推敲の「きっかけづくり」のみ。ツールに使役されるのではなく、ツールをしっかり使いこなせるようにならなければいけません。

最後は必ず自分のアタマで考え、よりふさわしい表現になるよう文章を磨いていきたいですね。

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書く人

なんやかんやあって請負ライター→ふと思い立ち小説家→クライアントワークに疲れて専業ブロガー→現在広告コピーやセールスレター、コラムなど色々書いて生きてます。

※趣味でnoteにショートショート執筆中。

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