脱・設定厨!小説(一次創作)設定の作り方+おすすめアプリ・本15選

2019年9月26日

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読者

  • 小説(一次創作)の世界観やキャラクター設定を考えたい。
  • いつも設定を考える作業に凝りすぎて、なかなか原稿を書き始められない。書きたい情報が多すぎて、やたらと説明的な文章が目立ってしまうし・・・。
  • 頭でっかちにならない物語設定の作り方やおすすめのアプリ・書籍を教えて!

こんな悩みをお持ちのあなたのために、現役作家でもある筆者が創作設定を考えるコツ便利アプリ・本などを紹介します。

世界観やキャラクターって、こだわるとキリがないですよね・・・。

  • 設定にこだわりすぎて、いつまで経っても原稿を書き始められない。
  • 肝心の物語が設定内容の説明文のようになってしまう。

「自分のことかも・・・」という方も多いのでは?

かくいう僕も、以前はエクセルなどに膨大な設定を書き込むのが三度の飯より大好物で、ちっとも書きもしない物語設定ばかりがどんどん溜まっていく一方・・・なんてことも少なくありませんでした。

orikasse
この設定で、誰か書いてくれないかな・・・。

なんて本末転倒なことが頭をよぎることもあったり。

さすがにこれはイカンと考え方を改めたところ、いまでは最小限の設定で物語を書き始められるようになりました。

というわけで、この記事では僕の実体験をもとに、

  • 「設定厨」になってしまう理由
  • 設定厨にならないための創作のコツ(設定の作り方)
  • おすすめの小説設定づくりアプリ・参考書籍

などの情報をまとめています。

この記事を読めば、いわゆる「設定厨」の落とし穴にハマっていた人も、そこから脱却するためのヒントがきっと見つかるはず。

物語における「設定」本来の役割を再認識し、作り方のコツさえつかめるようになれば、素早く作品が書き始められるようになるだけでなく、執筆作業自体もより楽しくなります。ぜひ最後までご覧ください。

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「設定厨」とは?

設定厨とはオリジナルの世界観やオリキャラの設定をひたすら練ることに取り憑かれてしまった人のことを(侮辱的に)表す、あるいは自分がそうであると自虐的に名乗る呼称である。中二病と併発することも多い。

設定厨 (せっていちゅう)とは【ピクシブ百科事典】

設定厨になってしまうと、いつまでも原稿が書き始められないだけでなく、書き上げた原稿も膨大な設定をただ説明するだけの文章ばかりになってしまうなど、様々な弊害が発生します。

物語は設定を語るためにあるのではありません。

読者が読みたいのは単なる「設定資料集」ではなく、設定を元にしたキャラクターたちの行動や感情のやり取りが生み出すドラマです。

物語のために設定があるのであって、設定のために物語を書くようでは本末転倒ですよね。

なぜ「設定厨」になってしまうのか?

そもそも物語の設定を考える作業には際限がありません。

現実世界のすべての事象を説明できないのと同様、物語世界のすべてを語り尽くすことはどんな長編大作でも不可能です。

にもかかわらず設定に凝りすぎてしまうと、物語に活かすべき設定あえて語る必要のない設定の区別がつかなくなり、結果としてなるべく多くの設定を文章に盛り込もうとしてしまったり・・・。

これが設定厨の正体です。

読者
せっかく考えたアイデアを使わないのはもったいないし・・・。

なんてことは誰もが考えてしまいますが、この「もったいない精神」こそが設定厨の落とし穴でもあるのです。

設定厨を防ぐたった一つのコツ

では、設定厨はどうやって防げばいいのでしょうか?

僕がおすすめする方法は、

設定をワンアイデア(一行)で書く。

というものです。

優れた物語は、コアとなる設定がたったひとつのアイデアから始まっており、ほかの設定はそのアイデアを活かすために存在していることが多いようです。

さまざまなアイデアの中で優先順位を決め、「これだけは外せない」という軸さえ定まっていれば、細かな設定を考えなくても自然とキャラクターが動き出し、物語を書き出せるはずです。

それでは、実際にどうやって「ワンアイデア」から設定を作っていけばいいのでしょうか?

【3STEP】小説(一次創作)の物語設定の作り方

小説(一次創作)の物語設定の作り方

破綻せず、凝りすぎない物語設定は、以下の3つのステップで作成します。

  1. 核となる「ワンアイデア」を考える。
  2. 派生するアイデアを書き出す。
  3. 重要なものだけピックアップして設定シートを仕上げる。

以下、それぞれを詳しく解説していきますね。

【STEP1】核となる「ワンアイデア」を考える

まずは物語の核(軸)となるたったひとつのアイデアを考える作業から始めましょう。

ワンアイデアとは、たとえば以下のようなものです。

  • 物語世界の特殊なルール
  • 主人公の特徴・生い立ち
  • マクガフィン(序盤のキーアイテム)

ポイントは一言で説明できるくらい簡潔にすること。

優れたワンアイデアは、それだけで無数の物語を生み出す力があります。まずは自分の好きな作品のワンアイデアを見つけるところからやってみては?

【STEP2】派生するアイデアを書き出す

ベースとなるワンアイデアが思いついたら、そこから連想するアイデアを書き出していきます。

派生アイデアとは、たとえば以下のようなもの。

  • 印象的なシーン
  • 個性的なキャラクター
  • どんでん返しの展開

ポイントは発想に制限をつけず思いついたものはすべて書き出すこと。

次項で紹介する『マインドマップアプリ』は、この作業にぴったりの便利ツールですよ。

無料あり:Macのマインドマップアプリおすすめ5選【28種比較】
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【STEP3】重要なものだけピックアップして設定シートを仕上げる

頭の中が空っぽになるまですべて吐き出してしまったら、それらを整理し設定シートを作っていきましょう。

設定シートは主に以下の3つに分けられます。

  • 世界観設定
  • キャラクター設定
  • ストーリー設定(プロット)

ポイントはどうしても使いたいアイデア以外は容赦なく捨てること。

もともとのワンアイデアを最大限活かせる珠玉のアイデアだけを厳選しなければ、どれだけ面白い設定でも物語の邪魔になるだけです。

アイデアの整理整頓には、これまた次項で紹介する『アウトラインプロセッサ』が便利です。

free-outline-editor
無料で使えるおすすめのアウトラインプロセッサー13選【小説家・ライター向け】

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キャラクター設定やプロットの書き方に関しては、別記事に詳しくまとめてありますので、よろしければあわせてどうぞ。

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【無料】小説のキャラクター設定シートを配布しているサイト6つ+作り方のコツ

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【小説】誰でもできるプロットの書き方(7つの手順)【脚本】

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おまけ:設定シートは使わなくてもいい。

せっかく作成した設定シートですが、いざ物語を書き始めたら無視してもかまいません。

何度も設定シートを確認しながら執筆作業を進めていると、知らぬ間に書いているものが「設定説明文」になってしまうからです。

設定シートはあくまでネタ帳のようなもの。核となるワンアイデアさえ覚えていればすべての設定を物語に活かす必要はありません。

物語づくりの公式とは?

物語とは、世界観とキャラクターの掛け合わせによって生まれます。

世界観設定 × キャラクター = ストーリー

こんなイメージですね。

コアとなるワンアイデアと、書きたい物語の断片があれば、自ずとそれにふさわしいキャラクター像が浮かび上がってきますし、新たに書きたいエピソードが思い浮かべば、キャラクターから逆算することで新たな追加設定が出てきます。

こういったことを繰り返すことで、自然と設定は練り込まれ、キャラクターは深まり、物語は作り上げられていくものですよ。

注意点:設定考証はしっかりと行う

せっかく考えた設定も、リアリティのない(とってつけた)ものでは、物語の説得力が皆無になってしまいます。

ファンタジーなら中世ヨーロッパや『指輪物語』のような原典の、時代小説ならそれぞれの歴史の、SFなら専門的なテクノロジーのしっかりとした知識を前提に設定を考えないと、物語世界が薄っぺらいものになってしまいます。

原稿を書き終えたら本格的な推敲を始める前に、まず物語全体の設定に齟齬があったり破綻していないかをじっくりと確認し、足りない知識や情報はすべて調べて、しっかりと血肉にしましょう。

執筆中でも、新しい設定を追加したらその都度情報収集を行い、なるべくリアリティのある設定になるようにどんどん知識をつけていきましょう。

ただし、身につけた知識はすべて物語に盛り込もうとしないようご注意を。それはそれで薄っぺらくなってしまいますよ。

【おすすめ】創作・小説設定ツール(アプリ)9選

Catchy

Catchy

自分の頭だけで考えていると、どうしても似たようなアイデアばかりになってしまったり、なかなか斬新な発想がしづらいですよね。

AIがライティング【Catchy】 は、そんなときにおすすめなAI自動アイデア生成ツールです。

  • 王道少年漫画の主人公の設定
  • 王道少年漫画の悪役の設定
  • 小説のアウトライン・導入文

こういった小説向けのアイデア生成ツールのほか、キャッチコピーやブログ記事など100種類以上の個性的な機能が手軽に利用できます。

毎月10クレジットまでは無料で使えるので、マンネリ化にお悩みの方は一度お試しあれ。

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EdrawMind

EdrawMind(エドラマインド)

アイデアを自由に書き出し、俯瞰して整理するのに最適なのがマインドマップアプリです。

物語の設定だけでなく、仕事や生活におけるありとあらゆるアイデアを生み出すのにこれほど最適なツールはありません。

EdrawMindは数あるマインドマップアプリの中でも、豊富なテンプレートと使い勝手の良い操作感が大きな特徴。マインドマップ初心者でも、まるで10年来の愛用ソフトのように直感的に使えますよ。

月492円で高機能マインドマップが使い放題!EdrawMind(エドラマインド)の評判・使い方・レビュー【無料版あり】
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Dynalist

マインドマップアプリでも書き出したアイデアの並べ替えはできますが、小説のように最終的に一連の文章にまとめるなら『アウトラインプロセッサ』のほうが便利です。

WorkFlowy でもいいのですが、こういった用途には作品ごとにフォルダ分けができるDynalistのほうが向いているかもしれません。

Dynalist

Evernote

新たな設定を考えるときに、前提となる知識や情報を集めるのに役立つスクラップツール。

ウェブの記事や論文、紙の資料をスキャンしたものやアイデアメモなど、なんでもスクラップして一箇所にまとめておきましょう。

Evernote

Scrapbox

こちらも情報の管理・整理に活用できるアプリ。

プロット(箱書き)の作成に使ったり、そのまま原稿を書いたりもできます。

Scrapbox

Scrivener

作成した設定シートや関連資料をまとめつつ、そのまま原稿を書き進めるのにぴったりな総合小説エディタがこちら。

原稿フォルダ以外にも、設定メモや資料スクラップ用に専用フォルダを作成できるのが大きな特徴。書いた原稿を電子書籍データに変換する機能まで付いています。

orikasse
コルクボード(アイデアツール)もあるので、これひとつですべての作業を完結させることもできちゃったり。

アイデアばかり書き溜めて一向に原稿が書けない人は、こういったエディタとセットになったプロ向けアプリがおすすめですね。

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Scrivener3徹底レビュー:小説・論文作成のベストアプリ【使い方も解説】

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Nola

「世界観」という設定専用のタブが用意されているWebアプリ。

あらかじめ設定項目がテンプレ化されているので、基本的な設定のみ押さえておきたい方に最適です。

Nola

WorldType

こちらはかなり細かな項目が設定できる小説アプリ。

自由項目テンプレートも作成可能なので、慣れてきたら自分が書きやすい項目だけの設定テンプレートを作るといいかもしれませんね。

WorldType

Inkarnate

Inkarnate

ファンタジー小説や軍記物を書くときなどは、創作世界の「地図」も重要になります。

こちらはそういった架空の地図を手軽に作成できるツール。山や町などのスタンプをレイアウトしていくだけで手軽にオリジナルの地図が完成します。

Inkarnate

【オススメ】参考書籍(創作設定本)6選

物語を作る人のための世界観設定ノート

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サンプルを参考にしながらシートに書き込んでいくだけで、ポイントをしっかり押さえた設定シートが作成できる一冊。

設定を考えるのが苦手という人だけでなく、ついつい凝りすぎてしまう設定好きの方も、最低限押さえておくべきポイントを確認するのに便利ですよ。

シナリオのためのファンタジー事典

ファンタジーを書くときに必須となる中世・古代・近代ヨーロッパの基礎知識やお約束事がまとめられた本。

あくまで基礎知識なので、これをベースに適宜深堀りしていくのがおすすめです。

シナリオのためのSF事典

プロのSF作家も協力して作られているSF基礎知識本。

SFを書くなら最低限押さえておかなければいけない情報が、非常にわかりやすくまとめられています。

ファンタジー資料集成 幻獣&武装事典

ファンタジー知識の中でも、モンスターや装備品といったものに特化した情報がまとめられた本。

KindleUnlimitedの会員なら無料で読めます(※記事投稿時点)。

中世実在職業解説本 十三世紀のハローワーク

中世ヨーロッパに存在した職業をゲームのジョブっぽく紹介した本。

設定資料というよりも、単純に読み物として楽しめます。

現代知識チートマニュアル

意外と見落としがちなのが、僕らが生活している現代の知識。

いわゆる「現代知識チートもの」を書くシーンでなくても、最低限の知識は身につけておいたほうがいいでしょう。

設定は「あとから足す」くらいがちょうどいい?

ワンアイデアさえあれば、物語は書き出せます。

派生する設定などは、実際にストーリーを書き進めながら適宜追加していってもOKです。

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長期連載漫画などでも、ワンアイデアから物語がはじまって様々な設定は後付けになっているケースが多いですよね。

いくら作者であろうとも、すべての設定が明らかになっている物語世界なんてつまらないでしょうし、そもそもそんな世界はありえません。

そもそも設定は、書いていく中で徐々に明らかにしていくものですし、そこに説得力をいかに持たせられるかが書き手の腕の見せどころなのではないでしょうか。

後付けの設定でも破綻なく、まるではじめから考えてあったかのように語れる

そんなテクニックを、ぜひとも身につけたいものですね。

みなさんも今回紹介したような便利アプリや本を最大限活用して、物語が自然と溢れ出てくるような創作設定を考えていきましょう!

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  • この記事を書いた人
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orikasse

書く人

なんやかんやあって請負ライター→ふと思い立ち小説家→クライアントワークに疲れて専業ブロガー→現在広告コピーやセールスレター、コラムなど色々書いて生きてます。

※趣味でnoteにショートショート執筆中。

-小説の書き方
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