文章の書き方

「〜することができる」は冗長表現?おすすめの言い換えルール4種

「〜することができる」という表現は間違っているから直せ、と言われてしまった……。

今回は、この問題について取り上げてみます。

ライターも編集者・校正者によく指摘される「〜することができる」という言い回し。

※このブログでも、かなり使ってしまっています……。

しかし、指摘されて直してみたらどうもしっくりこない……というか、意図しない表現になってしまったなんてことはありませんか?

本当に、この表現って間違っているの?

結論から言うと、「〜することができる」という表現は、文法的に間違っているわけではありません。

それどころか、文章によっては「〜することができる」が推奨されるケースもあります。

というわけで、この記事では文章力アップに避けて通れない「〜することができる」という言い回しについて、

  • 使ったほうがいい場合
  • 使わないほうがいい場合

それぞれの詳しい例をまとめてみました。

「〜することができる」は間違いではない。

〜する(連体形)こと(主語)が(助詞)できる(述語)

↑こんな感じで、文法的には間違っていません。よく指摘されるような「二重表現(重複表現)」にもあたりません。

「言い回しが回りくどい」という指摘もありますが、文法上「回りくどい」という誤りは存在しません。

「〜することができる」のメリット・デメリット

文法的には間違っていないとはいっても、回りくどい表現は適切でないのでは?という疑問はもっともです。

実際、「〜することができる」という表現には、以下の否定的な意見をよく耳にします。

  • 翻訳文っぽい
  • 冗長

もともと、「〜することができる」という言い回しは、英語の「be able to」や「can do」の定訳から生まれたとも言われていますので、至極まっとうな指摘と言えます。

それではなぜ、わざわざ回りくどい言い方をするのか。それにはしっかりとした理由があります。

  • 行為を強調できる
  • 意味を誤解されにくい

短絡的に、すべての「〜することができる」を直すと、上記のような意図が消えてしまう恐れがあります。

そこで、「〜することができる」の活用について、シンプルなルールをまとめてみました。

言い換えたほうがいい「〜することができる」

動作・行為の主体(人)を強調したい場合

明日、私は会社に行くことができる。

上記の文章の場合、「会社に行く」という行為の主体である「私」を強調したい場合(私だけが会社に行けるようなケース)は、

明日、私は会社に行ける。

と直して、主語をはっきりと示したほうがいいです。

なぜなら「〜することができる」という文章の主語は「〜すること」であり、動作の主体は限定されない表現になってしまうからです。

「〜することができる」が頻出する場合

明確な理由があったとしても、「〜することができる」という言い回しが読者に冗長な印象を与えてしまうのは、避けて通れません。

単純に「〜できる」と直すと意味が変わってしまう場合は、「〜することができる」以外の言い回し(「私ができるのは〜だけだ」など)を考えましょう。

言い換えないほうがいい「〜することができる」

動作・行為自体(できること)を強調したい場合

他にできることがない状態で、唯一可能なことを強調したいときなどは、あえて「〜すること(だけ)ができる」といった言い回しにして動詞を主語にしたほうが効果的です。

受動態や尊敬語と混同してしまう場合

見ることができる ⇢ 見られる
食べることができる ⇢ 食べられる

上記のように、単純な「できる」の形に直すと、受け身尊敬の表現と同じになってしまう言葉は、混同しないように「〜することができる」としておいたほうがいいケースが多いようです。

ちなみに「食べれる」のようなら抜き言葉は、文法的に誤った表現なので、ごくプライベートなやりとり以外では使わないほうがいいでしょう。

【反省】結局は、力不足。

このブログは、日ごろ文章を書いている人が新しいツールやノウハウの情報を得ながら、できることを増やしていく目的で書いているので、どうしても文中に「〜することができる」という言い回しが多くなってしまいがちです。

誰でもできる、がブログのテーマであり、実現可能になること自体が主体であるケースがほとんどなので、「〜することができる」が間違っているわけではないのですが、それを理由に安易に同じ表現ばかり使うのもどうかなぁ……と思ったり。

※「〜することが可能」といった言い回しでごまかしたりも……。

実は、校正ソフトでチェックするときに、これまで何度も指摘されていたんですよねぇ。

今回、記事を書くにあたって改めて文法的な意味や役割などを再確認したことで、他にも表現のしようがいくらでもあることに気づきました。要するに、僕の能力(推敲)不足ですね。

まあ、もともとこのブログは公開した後でどんどんリライトしていく予定ではあったので、情報更新時などにあわせて再度校正ツールにかけつつ、コツコツ直していきたいと思います。

  • この記事を書いた人
orikasse

orikasse

書く人。広告コピー・コラム・小説など、いろいろ書いてます。 ※noteで即興ショートショート執筆中。

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