- 広告・出版業界、ネットメディアに転職したい。
- 大手転職サイトを調べてみても、不況のせいかあまり求人数が多くないので、業界特化型の転職エージェントを利用してみたい。
- 『マスメディアン』は良い評判・悪い評判いろいろあるみたいだけど、本当のところはどうなの?
こんな悩みをお持ちのあなたのために、現役ライターでもある筆者が マスメディアン の悪い評判+良い評判を集め、分析してみました。
口コミというものは、良いものも悪いものも、書かれた言葉をそのまま鵜呑みにしてはいけません。個々の評価はあくまでその人自身の感じたもの。誤解や思い込みがあったり、評価対象そのものとは異なる原因で悪い評価(良い評価)が付いたりといったことが少なくないからです。
なるべく幅広いレビューを集めつつ、書き込んだ人の気持ちや立場になって分析してみる。そうすることではじめて正しい情報が得られます。
とはいっても、ネットに散らばる情報をかき集めるのは骨が折れる作業ですので、管理人が代わりにまとめてみた、というわけです。
この記事を読めば、マスメディアンが自分に向いているのか?(そうでないのか?)がはっきりとし、ミスマッチによる失敗を防ぐことができるはず。ぜひご一読あれ。
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マスメディアンとは、どんなサービス?
マスメディアン は、雑誌『宣伝会議』などで有名な、株式会社宣伝会議のグループ会社が運営する転職エージェントサービスです。
「転職サイト」ではなく「転職エージェント」というのがポイント。
- 転職サイト:企業の求人情報をウェブサイトに掲載し、広告料(掲載料)をとるサービス
- 転職エージェント:専門のコンサルタントが企業側の求人ニーズに合った応募者をマッチングし、就職までをサポートするサービス
登録しなくても、サイトで一部の求人情報を見ることはできますが、マスメディアンをはじめとした転職エージェントサービスの本質は、登録者の希望と企業の求人ニーズを「人」の手で個別マッチングさせる機能にあります。
その中でも、マスメディアンは広告やマスコミ、Webといったいわゆる「クリエイティブ系」の求人情報に強みを持っているのが大きな特徴です。
- グラフィックデザイナー
- コピーライター
- 営業・アカウントエグゼクティブ
- マーケティングプランナー
- Webディレクター
- 編集・ライター
- 宣伝広報
こういった業界の求人ニーズは「スキル依存」の部分が大きいため、応募者の能力をしっかりと見極めることができる特化型エージェントが企業側からもも求められています。
その点、この業界で確かな実績を持つ宣伝会議グループである同サービスの強みが生かされていますね。
ちなみに、転職エージェントの支援サービスは、あらゆるものがすべて無料で利用できます。
マスメディアンのデメリット(悪い評判)5つ
マスメディアンの特徴がわかったところで、さっそくネットで見かける悪い評判を、大きく5つに分けて分析してみます。
- 非公開求人情報が多い
- サイトが見づらい(使いづらい)
- エージェントの対応が悪い
- 紹介された会社がブラック企業だった
- 未経験だと仕事が見つからない
ざっと挙げてみるとこんな感じ。それぞれ詳しく解説していきますね。
非公開求人情報が多い
これは、マスメディアンが「転職サイト」ではなく「転職エージェント」であることが大きな理由です。
求人情報を出している会社側からすると、不特定多数に情報を公開し、応募を待つのであれば、一般的な転職サイトを利用すればいいはず。あえて転職エージェントに求人情報を載せるのは、より企業ニーズに合った人材との適切なマッチングを求めているはずだからです。
登録さえすれば非公開求人も提案してもらえるので、本気で転職を検討している方なら、とりあえず無料登録だけはやっておくのがおすすめです(やり方は最後に解説します)。
サイトが見づらい(使いづらい)
こちらは2年以上前の口コミに多いようです。
マスメディアンのサイトは一度大きなデザインリニューアルを行っているので、その後は「使い勝手が悪い」という評判は目立っていないもよう。
ただし、デザインを重視してちょっとシンプルすぎる(情報の一覧性に乏しい)きらいがあるので、一画面にこれでもかと情報を詰め込んだ従来型の転職サイトに慣れている方には、多少使いづらく感じるかもしれませんね。
エージェントの対応が悪い
サービス開始当初は、ぶっちゃけあまり対応がしっかりしていなかったもよう。
最近は改善しているみたいですが、エージェントによっては不満に思う対応も少なくないようです。
運悪くダメなエージェントさんに当たってしまった場合は、下手に粘らずにさっさと退会して他の転職エージェントに移ったほうがいいかも。
サイト側に申請してエージェントを変えてもらうこともできるみたいです。
何もせずに登録だけしてぼーっと待っているだけだと、連絡がまったく来ない・・・なんてこともあるようなので、こちらから積極的にアプローチする必要はありそうですね。
紹介された会社がブラック企業だった
そもそも広告・マスコミ、Webといったジャンル自体、ブラック体質が根強い業界だったりします。
採用枠も限られているので、無理に急いで仕事を決めようとすると、かなり厳しい会社に当たってしまう確率が上がるようですね。
もちろんマスメディアン側もしっかり企業や求人情報を精査していると思いますので、それでも「話が違う・・・」となった場合は、不満をネットに書き込むよりも、直接エージェントにクレームを入れたほうが建設的ではないかと。
未経験だと仕事が見つからない
クリエイティブ系(広告・マスコミ・Web)の求人は、景気に大きく左右されます。
企業側が出してくる条件も年々厳しくなっており、まったくの未経験だと成功率は(ゼロではありませんが)非常に低くなってしまうのは事実です。
「担当者の対応が悪い」といった評価をしている人も、よくよく調べてみると未経験で仕事を探してた方が多いようで、仕事がなかなか見つからないことに対するイライラも多分に含まれていたのではないかと思います。
以前は、エージェントが無理やりゴリ押しすることでマッチング率を上げるなんてことも行われていたようですが、最近ではそういったこともほとんどないようなので、結果としてマッチング率が下がる傾向にあるようです。
ただし、クリエイティブ系の職務経験がない人でも、営業スキルや特定業界の専門知識などがあれば、そちらのアプローチで転職できるケースがあるもよう。
なかなか仕事が見つからないという場合は、まずは現在の職場で確かな実績を作ることを検討したほうがいいかもしれませんね。
マスメディアンのメリット(良い評判)5つ
口コミやレビューはどうしても悪いものばかり目立ってしまいがちですが、当然、良い評判というのも存在します。
マスメディアンの好評価レビューとしては、以下の5つが多いもよう。
- クリエイティブ業界の求人情報が多い
- 正社員以外の求人も取り扱っている
- サイトが見やすい(使いやすい)
- エージェントの対応が丁寧
- セミナーや相談会が頻繁に開催されている
それぞれ詳しく解説しますね。
クリエイティブ業界の求人情報が多い
マスメディアン自身が強く謳っていることもあり、確かに広告・マスコミ、Webといったクリエイティブ系の求人情報の多さは、数ある転職エージェントの中でも最大クラスと言っていいでしょう。
こういった評判が、さらに企業側の信頼につながるので、ますます求人情報が集まりやすくなるという好循環が生まれているようですね。
正社員以外の求人も取り扱っている
未経験者はいきなり正社員ではなく、まずは派遣登録で実績を積んでいくというパターンも多いようです。
いわゆる「総合系」の転職エージェントでは、企業調査が甘くブラック派遣が見抜けないケースなどもありますが、マスメディアンのような特化型エージェントは、その業界における知見があるので、精査にも多少信頼がおけますね。
サイトが見やすい(使いやすい)
2年以上前にあったレビューとは対照的に、2018年にサイトリニューアルしてからは、使いやすくなったという評判も多いようです。
このあたりのデザインの洗練さは、さすがクリエイティブ系転職エージェントといったところでしょうか。
新規登録時の入力事項も非常にシンプルなので、手軽に登録ができるのもポイントですね。
エージェントの対応が丁寧
こちらも悪い評判と対照的に、「コンサルタントが非常に親身になって相談に乗ってくれた」といった良い口コミも散見されます。
マスメディアンの転職エージェントサービスは、基本となる求人案件の紹介や、書類の書き方アドバイスといったサポートだけでなく、会社面接のスケジュール調整や雇用条件の交渉なども代行してくれるとのことで、特に物足りなさは感じません。面接への同行なんかもお願いできるそうです。
利用者レビューによると、かなりアツいアピールをしてくれるのだとか・・・。
業界自体がとても「売り手市場」とは言えない状況の中では、最大限できる限りのことはしてくれているという評価も多いようですね。
セミナーや相談会が頻繁に開催されている
マスメディアンでは、全国の主要都市で定期的に無料の個別相談会・セミナーを開催しています。
この業界は、求人ニーズの大きさにくらべて未経験者の応募が多い傾向があるので、そういった人にしっかりと正しい情報を伝える機会を設けているのは、良心的といえますね。
マスメディアンが向いていない人の特徴3選
メリットとデメリットがしっかり分析できたところで、マスメディアンを利用するのに向いていない人の特徴を具体的にまとめてみました。
クリエイティブ業界に興味がない人
特化型の転職エージェントは、その業界に転職するつもりがない人にとってはまったく役に立ちません。
広告やマスコミ、Webといったジャンルへの転職を強く希望していなかったり、特に転職したい職種を絞り込んでいない人は、総合型のエージェントのほうがおすすめです。
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経験・実績をまったく持っていない人
ぶっちゃけ、まったくの未経験者がクリエイティブ系に転職するのは不可能に近いです。
前項で述べたように、非クリエイティブ系のスキルをアピールして別アプローチから業界に入り込むという戦略は有効です。
経験・実績は会社勤めで積み上げる必要はなく、個人でアフィリエイトブログを運営していて実績を出していたり、SNSの(良質な)フォロワーを多く抱えている人などは、職務としての業界経験がなくても採用してもらえるケースがあるようですね。
完全な「エージェント任せ」にしたい人
業界自体の求人ニーズがそれほど高くないため、あぐらをかいているだけでは(たとえ経験者であっても)なかなか良い仕事に巡りあえません。
エージェントにおんぶに抱っこですべて任せてしまうのではなく、自分でも積極的にスキルアップや独自リサーチなどを続けていくことが大切です。
マスメディアンで失敗しないためにやるべき3つのこと
続いて、マスメディアンに登録してみようと考えている方がやるべき(やっておいたほうがいい)行動を3つほど紹介しておきます。
ポートフォリオを作る
何よりも真っ先にすべきなのが、これまでの実績をまとめること。自分がどんなスキルを持っているのか?を明確にしておくことは、非常に大切です。
自分が転職エージェントになったつもりで、「どんな応募者が就職あっせんしやすいか?」を考えてみると、よくわかるのではないかと。
綺麗な冊子やバインダーで作品をまとめなくても、関わった仕事のURLやキャプチャ画像などを整理しておき、メールなどで送りやすくしておくだけでも、ずいぶんと違います。
個人メディアやSNSアカウントを持っている方は、その中身もしっかりチェックしておきましょう。
最近の求人は、応募者の個人アカウントもしっかりと確認され、リテラシーが低い発言・行動をとっていないか?精査されます。ご注意を。
実績がない人は資格を取得する
アピールできる実績がまったくない人は、その分野に関する資格や講座の修了証などが(万能ではありませんが)役立ちます。
たとえば、マスメディアンと同じ宣伝会議が運営している各種講座の卒業生は、業界未経験者でもスキルを担保してもらえる、なんて話を耳にしたこともあります。
上手く乗せられている気がしないでもありませんし、確実に就職を保証するものでは当然ないのですが、講座自体は非常にしっかりした有益な内容なので、スキルアップを兼ねて受講を検討してみるのもいいのでは?
コピーライター養成講座 基礎コース
編集・ライター養成講座 総合コース
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総合系の転職エージェントにも登録する
マスメディアンだけでなく、他の総合系エージェントも併用して多角的に仕事を探すのがおすすめです。
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総合系と特化系それぞれに特徴や強みが異なりますし、求人情報量を比較してあらためてマスメディアンのメリットを確認することもできますよ。
マスメディアンの登録方法(無料)
- マスメディアンの登録ページに必要事項を入力
- エージェントとの面談・条件のすり合わせ
- 求人情報の提案を受ける
- 選んだ会社へ応募・面接を行う
- 内定
基本的な流れはこんな感じ。
エージェントは求人情報の提案だけでなく、書類応募から面接、内定まで様々なサポートを行ってくれます。
情報収集のためにも、まずは無料登録だけでもやっておき、「転職成功ガイド」と「よくある質問」に目を通しておくのがおすすめ。
マスメディアンの退会方法(無料)
最後に、万が一マスメディアンが自分に合わなかったときのために、退会方法についても紹介しておきます。
- 担当エージェントがわかる場合:エージェントに直接退会したい旨を伝える
- 担当エージェントがわからない場合:問い合わせフォームから退会申請する
特に問題がなければ、すぐに無料で退会できます。
注意すべきポイントとしては以下。
エージェントが企業側と交渉している最中は一方的な退会を行わない。
企業とエージェントの信用問題にもつながりますので、この点だけは気をつけておきましょう。
まとめ:自分の目で判断しよう。
ここまでいろいろと書いてきましたが、僕の分析が必ずしも正しいわけではありません。
最終的には、実際に利用してみて自分の目で判断することでしか、本当に正しい情報は得られませんし、自身の成長にもつながりません。
幸い、転職エージェントは無料で利用できるので、たとえ失敗したとしても損はありません。
それよりも、評判ばかり気にして何も行動しないことのほうが、ずっとリスクが大きいと言えます。
ただでさえ狭き門。二の足を踏んでいては、数少ない求人情報がどんどん他の人に取られてしまいます。
どんな評判を調べてみても、マスメディアンがクリエイティブ系に強いということだけは確かなようなので、これら業界への転職を考えているなら、利用しない手はないですね。
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