いつまでも「ワナビ」なんて呼ばれたくない・・・っ!
そんなあなたのために、脱ワナビのコツを解説します。
- なかなか「ワナビ」から抜け出せない。
- 良い物語のアイデアが思いつかない。満足いく作品が書けない。そもそも、1つの作品を最後まで書ききることすらできない・・・。
- こんな僕でも「脱ワナビ」できる具体的な方法を教えて!
こういった方に役立つ情報になっているはず。
小説の書き方について解説してくれるサイトは数多くあれど、「書く以前の問題」について詳しく言及しているところはあまりないですよね。
しかし、「小説家の卵」と「ワナビ」の違いはそこにこそあります。
というわけで今回は、「ワナビ」と揶揄されがちな人に多く見られる特徴を取り上げつつ、具体的な『脱ワナビ』の施策について詳しく解説。
- ワナビ(ワナビー)とは?
- ワナビにありがちな特徴【ワナビあるある】
- 「脱ワナビ」のためにすべきこと
内容はこんな感じ。
管理人も元ワナビ。お恥ずかしながら、今回取り上げた「ワナビあるある」のほとんどが当てはまっていた次第。
しかし、あらためて自分を見つめ直し、心構えや行動を変えたことで、デビュー(新人賞受賞)の道を勝ち取ることができました。
この記事を読めば、あなたもきっと「脱ワナビ(作家デビュー)」への道が開けるはず。ぜひ最後までご覧ください。
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ワナビ(ワナビー)とは?【意味・由来】
詳しい解説に入る前に、「ワナビ」の定義について簡単にまとめておきます。
ワナビ(ワナビー)とは、英語の「wannabe」つまり「want to be」を短縮したもので、広義の意味では何かになりたいと願っているすべての人を指します。
ネット界隈では作家になりたい人、特にライトノベル作家を目指している人に付けられることが多く、どちらかというと蔑称のようなニュアンスで使われることが多いもよう。
この記事ではワナビの定義を、
作家になりたいけど(ずっと)実現できていない人
として、以降を解説していきます。
ワナビにありがちな7つの特徴【ワナビあるある】
僕自身の経験や周囲の人を観察した結果、見えてきたワナビの特徴は以下の7つ。
- 書かない
- 書き終えない
- 個性がない
- 個性しかない
- 目標が大きすぎる
- 仲間を作りたがる
- 工夫が足りない
それぞれ詳しく解説していきますね。
書かない
作家になりたいんです!
こういった人に、
いまどんな作品を書いているんですか?
と尋ねると、言葉を濁してしまう方が多い印象。
それぞれに、それなりの理由があるのでしょうが、書かないことには作家になどなれないのは誰だってわかることですよね。
書き終えない
意外と多いのがこちらのケース。
毎日何かしらを書いてはいるのだけれど、物語のアイデアや設定ばかりで、一向に作品自体を書きはじめない。
そんな方は、本当にたくさんいます。
いざ書きはじめても、なんだかんだで終わりまでしっかり書ききることができる人は、ごくわずかだったりします。
個性がない
もともと読書好きな人に多いのが、こちらのパターン。
そのときに売れている作品だったり、自分が好きな作家の真似ばかりして、まったくオリジナリティがない作品になってはいませんか?
作家を目指す人は、それこそ星の数ほどいます。その中で頭ひとつ抜け出すためには、あなたなりの個性が作品に反映されていなければなりません。
個性しかない
本好きをこじらせてしまうと、こちらのパターンになってしまうケースも多い印象。
逆にオリジナリティを意識しすぎるあまり、読者を置いてけぼりにする独りよがりな作品を書いてしまってはいませんか?
趣味の創作活動ならそれでもかまいませんが、プロの作家を目指すならしっかりと読者を意識し、求められる作品に仕上げる必要があります。
目標が大きすぎる
夢は、大きく。
とは言っても、遠くばかり見ていて目の前がおろそかになってい人は、いつまで経っても目標へ近づけすらしません。
新人賞への応募でも、
〇〇社(〇〇文庫)からしかデビューしたくない!
なんてこだわりで自ら可能性を狭めていませんか? 選択肢はひとつではありませんよ。
書かない(書き終えられない)というのも、理想を高く持ちすぎているのが原因かもしれませんね。
仲間を作りたがる
互いに励まし合い、切磋琢磨しあえる仲間。
モチベーションを高く維持するために、こういった仲間の存在は非常に励みになります。
しかし、必要以上に馴れ合い、傷をなめ合うような関係になってしまうと、あなたの成長の枷にしかなりません。
作家とは、孤独な仕事です。
その孤独に耐えられないようであれば、とてもプロになどなれません。
工夫が足りない
良い作品を書いていれば、きっといつか売れるはず・・・。
そんなふうに純粋に考えて、愚直に新人賞に応募し続ける人がいます。
人間的には好ましいですが、そういったある種の「思考停止」はおすすめできません。
なぜ落選してしまったのか。あなたは「運」だけだと思っていませんか?
新人賞に応募する際に、過去の受賞作や選評をすべて読み込んで傾向を分析したり、審査員の作品やSNSでの発言に目を通したりといったことを、あなたはやっていますか?
もちろん、そういったことをしなくても栄光をつかみ取る人はいます。しかし、やれることは少しでもやって確率を上げる工夫はすべきです。
「小賢しい」と馬鹿にしている場合じゃありません。できることをすべてやった先にしか、チャンスは見えてこないのです。
「脱ワナビ」のためにすべき3つのこと
ワナビの特徴について理解したところで、具体的な「脱ワナビ」のための手段について解説していきます。
手順としては以下のとおり、
- SNS断ちをする
- 戦略を立てる
- 締め切りを決めて作品を完成させる
それぞれ詳しく説明しますね。
SNS断ちをする
作家になるために本格的に動こうと決めたのなら、SNSの運用方法もガラリと変える必要があります。
執筆作業中はSNSを見ないようにするのは当然のこと、これまでのような日常的なつぶやきから、「作家になるためのSNS」へと変えていきましょう。
思い切って新しいアカウントを作るというのもひとつの手ですね。
戦略を立てる
作品を創りはじめる前に、作家になるためのしっかりとした戦略を立てましょう。
- いつまでに作家になるのか?
- どんなアプローチで作家になるのか?
- そのために必要なものは何か?
こういったものを計画的にまとめていきます。
もちろん計画通りにいくことなどほとんどありませんが、トライアル&エラーのためにもベースとなるプランがなければ何も始まりません。
自分に足りない知識やスキルがあると感じたなら、作品づくりと並行して小説講座や書籍などから積極的に学ぶのもおすすめですね。
締め切りを決めて作品を完成させる
デビューまでの戦略を立て、そのための作品についてのアイデアがある程度まとまったら、早速作品を書きはじめましょう。
このとき、締め切りをしっかりと設定するのがコツです。
完成締め切りだけでなく、
- 準備(プロット・設定作成)
- 初稿(下書き・粗稿)
- 最終稿
最低でもこの3段階で締め切りを設けるべき。プロはみんなやってることです。
作品のクオリティにはこだわり過ぎず、ひとまず締め切り内に目標まで到達することを第一に考えるのがポイント。
作家になるには運の要素も多分にありますが、しっかりと作品を定期的に書き上げ、戦略を絶えず修正しながらブラッシュアップを続けていけば、きっといつの間にか「ワナビ」ではなくなっているはずですよ。
まとめ
今回は、ワナビから脱するための具体的な方法について解説しました。
ここまで書いておいてなんですが、すべての人が「作家デビュー」を最優先にしなくてもいいと僕は考えています。
その理由は以下。
- 新人賞受賞や売れる作家を最優先で目指すには、ある程度戦略的な作品づくりが必要。
- 「商品」としての作品づくりとは別の、自分が書きたいものを好きなように書くという道もある。
- 完結させた(最後まで書き上げた)作品がいくつもあるなら、すでにあなたは立派な小説家。
幸い、いまはネットの投稿サイトなども存在し、トレンドや王道を外れたニッチな作品であっても、ごく一部の気に入った読者と出会えるチャンスがあります。
そういった人たちの感想を楽しみながら、趣味的に創作活動を続けるというのもアリです。
逆に「ワナビ」であることを自覚的に楽しむというのも面白いかも。
「道はひとつじゃない」ということを頭に入れておくだけでも、ずっと気が楽になり、客観的な目線から自分の作品や執筆スタイルを分析できるようになります。
小説講座などでは、作家としてのキャリアアップ相談に乗ってもらえるところもあるので、自分を客観的に見つめ直すきっかけに活用するのもおすすめ。
小説家デビューできたからといって、それで終わりではありません。
もっと長い目で、自分の進む道をいろいろと模索していきましょう。