
- 小説家(作家)になりたい!
- 小説家になるには何をどうすればいいの?才能がない私でも本当に作家になれるの?
- 作家デビューするための具体的な方法を教えて!
こういった悩みをお持ちのあなたのために、元ワナビで現役作家でもある管理人が小説家になる方法を詳しく解説します。
作家になりたい・・・っ!
文章を書くことや読書が好きな人なら、誰もが一度はそんなふうに夢見たことがあるのではないでしょうか。
しかし、作家デビューの道は非常に険しいもの。
広く門戸が開かれている(誰でも気軽にチャレンジできる)わりに、その門はミニチュアハウスかと思うほどに狭いのが現状です。
多くの方が夢半ばで諦め、挫折していきます。
もちろんプロの小説家になれるかどうかは運の要素も多分に含まれているため、「必ず作家になれる方法」などは存在しませんが、少しでも確率を上げるためにとるべきアプローチ手段というのはあります。
今回はそんな5つの方法を具体的に解説します。
この記事を読めば、きっといまよりも小説家への道が広がるはず。ぜひ最後までご覧ください。
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小説家になるには?作家デビューの方法5種
早速ですが、小説家になる具体的な手段について解説していきます。
主なアプローチ方法は以下の5つ。
- 新人賞に応募する
- 出版社に小説を持ち込む
- 小説投稿サイトやSNSで作品を発表する
- 自費出版する
- 小説教室(スクール)に通う
少しでも確率を上げるために、これらの方法は複数組み合わせて(できれば全部)行うこと。それぞれ詳しく説明していきますね。
新人賞に応募する
誰もが真っ先に思いつくのがこちらではないでしょうか(僕もコレでした)。
各出版社は眠れる有望作家を発掘するため、毎年新人賞を開催しています。
特にライトノベル界隈はレーベル数の多さに比例して新人賞の数も非常に多く、小説投稿サイトが出てくるまでは、ほぼ唯一の道と言っても過言ではありませんでした。
プロ作家や編集者に作品を読んでもらい、(短いですが)コメントがもらえる賞もあるので、いまでもチャレンジする価値は十分にあると思います。
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出版社に小説を持ち込む
漫画などでは昔からよくある方法ではありますが、小説業界ではあまり一般的とは言えません。
というか、ほとんどの場合門前払いをくらってしまうのがオチです。
どうにか伝(つて)を使って編集者と知り合いになり、個人的に意見をもらうといったことは不可能ではありませんが、そこからデビューとなると厳しいと言わざるをえません。
小説投稿サイトやSNSで作品を発表する
最近はこちらの方法がメジャーですね。
小説投稿サイトで多くのPVを集めることができれば、出版社側から声をかけてくれるケースも多く、いっときは有名サイトで各社の争奪合戦が繰り広げられていたほど。
それ以外にも、SNSやブログなどで個人的に作品を発表することで固定ファンを集めたりと、ネットを使ったアプローチはこれからも主流であることは間違いありません。
自費出版する
意外と知られていませんが、自費出版からベストセラーになったタイトルというのはけっこうあります。
- こころ(夏目漱石)
- リアル鬼ごっこ(山田裕介)
- Fifty Shades of Grey(E・L・ジェイムズ)
以前は自費出版のハードルが高く、詐欺なども横行していたことから抵抗がある方もいるかもしれません。
しかし、最近はKDP(Kindle Direct Publishing)などで誰でも手軽に自費出版が行える時代です。
まだまだライバルも少ないので、いまのうちに試してみては?
小説教室(スクール)に通う
専門のスクールに通えば必ず作家になれるというわけでもありませんし、独学で作家になった人も大勢います。
しかし、独学ではどうしても知識やスキルの習得が非効率になってしまうのも事実。
直接的に小説家になる手段というよりも、作家としての基礎をできるだけ早く身につけたいのなら、小説教室・講座は有力な選択肢です。
たまに、

として、高額の通学講座をすすめる人がいますが、こういったものは大したつながりでもない(自分でも作れる)ので、必要な最低限の知識・スキルを効率的に身につけたいならオンライン等の通信講座で十分だと思いますよ。
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小説家(作家)になるために必要なスキル・勉強法
次に、小説家になるために身につけておくべきスキルやその勉強法について解説します。
作家を目指す人が身につけるべき能力は、以下の5つ。
- 文章力
- 幅広い知識
- 思考力
- 自己コントロール力
- コミュニケーション力
それぞれ詳しく説明していきますね。
文章力
言わずもがな。何よりも文章力がなければはじまりません。
ひとことで文章力といっても、
- 構成力
- 表現力
- 要約力
- 語彙力
- 比喩力
など、さまざまなスキルの複合によって成り立っています。
これはいわゆる「美文」と呼ばれるものとは少し違い、どれもトレーニング次第である程度は身につくものです。
これらの力を身につけるには、とにかく書くこと。そして直しまくること。
考え続け、書き続けることで自然と文章力は鍛えられてきます。
幅広い知識
小説家を目指す人の中には、読書好きな方も多くいるでしょう。
しかし、いくら作家志望とはいっても小説ばかり読んでいるのはNGです。
小説家には幅広い知識と、常にさまざまなものに興味を持つ好奇心が求められます。
同じ小説でも、普段読まないジャンルものを。
フィクションだけでなく、ノンフィクションも。
物語だけでなく、実用書や哲学書も。
本だけでなくさまざまなもの・ことに積極的にチャンジして、知識・体験をモノにしていきましょう。
思考力
作品には、作者個人の思考が如実に表れます。

特にテーマのようなものを設定していなくても、物語のあちこちに深い洞察や思考が滲み出てくるものです。
底の浅い作品になってしまうのは、作者自体に思考の掘り下げが足りていない証拠です。
ネットやニュースの情報を鵜呑みにすることなく、常にさまざまな視点で物事をとらえ、あれこれと思考する。
そんな思考習慣を身につけましょう。
自己コントロール力
小説家は、孤独な仕事です。
締め切りの催促や作品に対する意見をくれる頼もしい編集者はいれど、結局は自分で自分を律していかなければ作品は完成しません。
誰もあなたに書くことを強制しません。背中を押せるのはあなただけです。
まずは毎日決まった時間に決まった量の文章を書くことから、自己コントロール力を高めてきましょう。
コミュニケーション力
意外に思う方もいるかもしれませんが、作家のようなフリーランスこそ、「コミュニケーション能力」が不可欠だったりします。
小説家が孤独な仕事といっても、人との関わりはゼロではありませんし、気持ちよくスムーズな仕事をするために社会人として最低限のマナーは必須です。
編集者とのやりとりでも、相手の言いたいこと・要望をうまく汲み取りつつ、譲れない部分はしっかりと相手を説得できる能力がないと、双方満足いかない結果になってしまいます。
内にこもるのは執筆作業や思索のときだけにして、積極的に周囲の人と関わってコミュ力を磨いていきましょう。
よくある質問(Q&A)
最後に、作家になりたい!という人からよく聞かれる質問について、以下で簡単に解説します。
年齢制限は?
作家になるのに年齢は関係ません。
※新人賞によっては年齢制限が設けられている場合はあります。
小説家の中には高校生・大学生の頃にデビューしている人も多いですし、逆に定年後に作家になった方もいます。
中学生でも社会人でも、主婦でも。誰にでもチャンスがあるのが作家の魅力でもあり、厳しさでもあるんですよね。
大学に行かなくても大丈夫?
頭でっかちな人の中には、

と考えている人も多いようです。
もちろんそれらで学べることも多いでしょうし、行って損はないと思いますが、それが唯一の道というわけではありません。
むしろ小説以外のさまざまな知識があったほうが、作品づくりに生かせることが多い印象です。
最低限必要な知識やスキルは、通信講座や本でも学べますしね。
才能なくてもいいの?
そもそも才能ってなんでしょう?
僕には言い訳にしか感じません。
身の回りの作家さんたちの中に、

と驕っている人なんて一人もいません。
才能なんてあやふやなものを気にするひまがあるなら、少しでも多く書いたほうがよっぽど小説家へ近づけます。
読書は必要?
作家さんの中には、普段まったく読書をしないなんて方もちらほらいらっしゃいます。
しかし、そういった人はごく一部です。
成功したビジネスマンの多くが推奨するのと同様、作家として成長するためにも読書は欠かせないと個人的には思います。
小説だけでなく、興味をもったことがあればどんどんそれに関する本を読んで、さまざまな知識を仕入れる習慣を身につけることをおすすめします。
読書量を自慢するよりも、少なくてもじっくり頭を使って読み込んだほうが身になりますよ。
専業と兼業どちらがいい?
たまに自分を追い込む(退路を断つ)ために仕事を辞めて、作家一本でやっていこうとする人がいますが、おすすめできません。
たとえ作家デビューできたとしても、出版社があなたの生活を支えてくれるわけじゃありません。
むしろ編集者たちは「仕事は辞めないで」とすすめてくるくらいです。
社会人を続けながらでも、作家活動はできます。
かえってメリハリができて作業が捗るという人も多いですよ。
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まとめ
今回は、小説家になる方法や身につけるべきスキルについて解説しました。
顧客(読者)相手の商売という意味でも、小説家は単なるアーティストではなく、プロワーカーとしての素養も求められます。
小説講座の中には、単なる小説の書き方だけでなく、プロとしての心構えや業界知識などが学べるものもあるので、周り道が苦手な人はこういったツールをうまく活用するのがいいかもしれませんね。
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