【無料】現役小説家が『AIのべりすと』を利用してみた【使い方も解説】

2022年2月15日

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AIのべりすと

AIって、小説も書けちゃうの・・・?

そんな疑問をお持ちのあなたのために、無料ツール『AIのべりすと』(※一部有料)の詳しい使い方を解説します。

  • AIを活用した小説自動作成システムに興味がある。
  • 話題の『AIのべりすと』を使ってみたいけれど、いろいろ機能や設定メニューがあってどうやったらいいかわからない。
  • 初心者にもわかりやすいように基本的な使い方や活用のコツを教えて!

こういった方に役立つ情報になっているはず。

有志が作成した非公式wikiなども既にありますが、情報が充実しすぎていて若干初心者にはわかりづらいんですよね・・・。

というわけで、今回はこういったツールに不慣れな初心者でも簡単にAIを小説執筆に活用するためのコツを解説。

  • AIのべりすとの概要
  • AIのべりすとの基本的な使い方・機能解説
  • AIのべりすとを使って上手く小説を書くコツ

内容はこんな感じ。

管理人は現役作家であり、こういったツールやガジェットが大好物です。

この記事を読めば、今まで以上に自由自在に小説が書けるよう、『AIのべりすと』が強い味方になってくれるはず。ぜひ最後までご覧ください。

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『AIのべりすと』とは?

AIのべりすと:TOPバナー

『AIのべりすと』は個人クリエイター・Sta氏が開発し、2021年7月にオープンしたAI自動小説作成サービスです。

書き出しの文章を入力することで、以降に続く文章をAIが自動で生成してくれるというのが主な仕組み。

詳しいシステム解説については、クラウドファンディング READYFORなどを参照。

基本的なツールはすべて無料で利用できますが、有料プランに加入すると高速サーバーの利用や生成回数・文字数アップなどが行えます。

「トークン」とは?

AIのべりすとは言葉を「トークン」という単位で認識しています。

熟語や固有名詞などは複数文字でまとめて1トークンとして認識され、登録されていない語も1文字トークンの組み合わせで認識されるもよう。

上手く認識してくれない単語などがあれば、他の単語に置き換えてみましょう。

「ルミナ」とは?

会員登録すると付与される「ルミナ」は、カスタムMOD作成(※詳しくは次項で解説)に使用可能です。

将来的には他のオマケ機能などにも使えるようになる予定とのこと。

無料版と有料版の違い

サブスク型の有料プランに加入すると高速の専用サーバー利用のほか、さまざまな追加機能が利用できるようになります。

  • ボイジャー会員(990円/月)
  • ブンゴウ会員(1,650円/月)
  • プラチナ会員(2,970円/月)

プランは上記の3つ。有料版で共通して利用できるようになる機能は以下。

  • 専用サーバー
  • 最新AI『とりさんま7.3B』
  • 英語AI『ノイマン13B』
  • 出力最優先:6,000回/月
  • 認識トークン数:1,160トークン
  • 最大出力文字数:約280文字
  • キャラクターブック:100
  • スクリプト
  • MOD
  • 出力セリフ量の調整
  • 更新時ルミナ付与:100

ブンゴウ会員ではさらに、

  • 認識トークン数:1,160→2,048トークン
  • 最大出力文字数:約280→420文字
  • キャラクターブック:100→200
  • 更新時ルミナ付与:100→200

プラチナ会員ではそれらに加えて、

  • 最新英語AI『ノイマン20B』
  • 出力最優先:6,000回/月→無制限
  • 最大出力文字数:約420→520文字
  • ロングターム・メモリ
  • 更新時ルミナ付与:200→500

といった感じで、機能がバージョンアップしていきます。

【使ってみた】『AIのべりすと』の基本的な使い方(各機能を解説)

登録・ログイン

登録不要でも使えますが、無料アカウントでも作品データの保存などのユーザー設定が行えるため、できれば登録しておくのがおすすめ。

まずは、右上の「サインイン」を押します。

AIのべりすと:サインイン

「新規ユーザー登録」下にメールアドレスとパスワードを入力。

AIのべりすと:ユーザー登録画面

しばらくすると登録メールが届くので、本文内のURLにアクセスすれば完了です。

AIのべりすと:登録確認メール

TOPページに戻って、画面中央の「最初からはじめる」ボタンを押せば、ツールが起動します。

AIのべりすと:スタートボタン

基本画面

ツールの初期画面はこちら。

AIのべりすと:初期画面

上から「タイトル」「書き出し入力フォーム」「出力モード」「生成ボタン」「設定ツール」となっています。

AIのべりすと:各機能解説

サンプル文章作成

試しにデフォルトで入力されている『吾輩は猫である』の冒頭文を使って出力テストを行ってみます。

出力モード「デフォルト」の結果はこちら。

AIのべりすと:サンプル出力(デフォルト)

「セリフ」の場合はこちら。

AIのべりすと:サンプル出力(セリフ)

「ナラティブ」の場合はこんな感じ。

AIのべりすと:サンプル出力(ナラティブ)

文章が気に入らなかったらリトライも可能。ピンとくる文章が出てくるまで何度もトライしてみましょう。

文章スタイル(プリセット)

ここからは設定ツールの解説。

左端の歯車を押すと、文章スタイルの設定画面が開きます。

AIのべりすと:文章スタイル設定画面
  • ノベルス:デフォルト
  • ゴーストライター:なるべく文体をコピー
  • オルタナv2:小説らしい装飾のある文
  • クリエイティブ:自由な発想と展開
  • スローペース:話がそれにくい
  • タスク:プロフィール生成など特定用途

これらの文章スタイルが設定可能。「タスク」では本文以外も生成できます。

詳細オプション

「詳細オプション」を押すと、さらに細かな微調整も可能です。

AIのべりすと:詳細オプション設定
  • ランダム度
  • トップP:関連性の高い語彙の頻出度
  • テイルフリー:関連性の低い語彙の頻出度
  • 繰り返しペナルティ:同じ文やループの調整
  • 出力の長さ:文字数上限
  • タイピカルP:同じ文字の繰り返しを調整
  • 繰り返しペナリティ(検索範囲)
  • 繰り返しペナルティ(傾斜)
  • AIが読み取るコンテキストの長さ
  • キャラクターブックの優先度
  • 脚注の優先度
  • キャラクターブックをスキャンする文字数
  • 改行の量
  • 読点の量

カスタム設定は3つまで保存可能になっています。

ストーリー設定

ピン型アイコンを押すと、ストーリー設定画面が開きます。

AIのべりすと:ストーリー設定画面
  • メモリ:長期記憶させたい設定
  • 脚注:入力本文についで優先する文章([]で囲うことで内容のみを反映可能)
  • 禁止ワード:含まれてほしくない文章・単語

物語を通して重要な設定は「メモリ」に、出力ごとに反映させたい設定は「脚注」に入力しておくといいでしょう。

キャラクターブック

地球儀型アイコンを押すと、キャラクターブックが作成可能です。

AIのべりすと:キャラクターブック設定画面
  • タグ:人物名や専門用語など
  • 説明:関連する属性・情報など(1,000文字まで)

これらを設定しておくことで、キャラクターや舞台などの設定を生かした文章を生成してくれるようになります。

有料版ではさらに正規表現を使った文字検索・置換が可能になる「スクリプト」も利用可能です。

コンテントフィルター

デスクライト型アイコンを押すと、コンテントフィルターが利用可能です。

AIのべりすと:コンテントフィルター

ほかにも、

  • 本文フォント
  • 本文の大きさ
  • 字間の広さ
  • 行間の広さ
  • 本文のカラー
  • AI出力文のカラー
  • 背景カラー
  • 選択肢の大きさ
  • ボタンの大きさ
  • アイコンの大きさ

などがカスタマイズできます。

AIのべりすと:環境設定画面

設定ファイルはインポート・エクスポート可能です。

AIのべりすと:インポート・エクスポート画面

MOD(※有料版のみ)

AIを訓練することで好みの文体にチューンする機能がこちら。

AIのべりすと:MODメニュー

デフォルトでも夏目漱石やドストエフスキーなど世界の名だたる文豪や、作品別のMODサンプルが利用できます。

AIのべりすと:MODサンプル

ユーザーが独自のコーパスファイルを用いた「カスタムMOD」も作成可能です。

MODの作成(訓練)には「ルミナ」が必要。無料版では10ルミナ、有料版ではプランごとに100〜500ルミナが更新時に配布されます。

公式DiscordでさまざまなカスタムMODが共有されているので、いろいろ探してみましょう。

ロングターム・メモリ(※プラチナ会員のみ)

AIのべりすとは行を重ねていくと古い行から忘れていってしまうという特性があります。

そこで、ストーリー設定の「メモリ」に長期記憶させておきたい設定を入力しておくことで、より精度の高い文章作成が可能になります。

さらにプラチナ会員は、より多くの設定をメモリに記憶させることができます。

【実際に使ってみた】『AIのべりすと』でファンタジー小説を書いてみた結果。

ここからは実際に『AIのべりすと』を使ってオリジナル小説を自動生成してみます。

まずは登場人物の設定から。AIのべりすとはキャラ設定も自動生成できるので、「タスク」に以下を入力。

名前:皆月 蒼
性別:男
性格:

※名前はすごい名前生成器で生成しました。

結果はこんな感じ。

名前:皆月 蒼
性別:男
性格:優しい
レベル:50/100
称号:魔導を極めし者・ドラゴンスレイヤー(龍殺し)・魔物の天敵・盗賊キラー・キングを討伐せし者・無慈悲な略奪者・悪魔キラー・デーモンキラー
スキル:中級魔法全属性適正

典型的な俺TUEEE主人公が出てきましたねぇ・・・。

上記をキャラクターブックに入力します。

皆月 蒼:[男性。主人公。性格は優しい。レベルは50。称号は魔導を極めし者、ドラゴンスレイヤー(龍殺し)、魔物の天敵、盗賊キラー、キングを討伐せし者、無慈悲な略奪者、悪魔キラー、デーモンキラー。皆月 蒼:スキルは中級魔法全属性適正]

お次はヒロイン。

名前:ノア
性別:女
性格:

出てきた結果はこちら。

名前:ノア
性別:女
性格:真面目
詳細:聖王国の王女
レベル:30(MAX)
称号:剣の申し子、神聖国の聖女
スキル:『聖剣術』『光魔法』

こちらも典型的なヒロインになりましたね。・・・ベタ過ぎかも?

ライバル(敵)も設定しておきましょう。

名前:レオン
性別:男
性格:

出力結果はこちら。

名前:レオン
性別:男
性格:楽観的・自分勝手【New】・慎重派【New】
レベル:30(上限値)+25→40/300+120=410
称号:魔女の友、無自覚な討伐者、竜殺し、???
スキル:スロット1『剣豪』new!
:スロット2『大魔道士』new!
:スロット3『剣士』new!
:スロット4『盗賊』new!
:スロット5『シーフ』new!
:スロット6『罠師』new!

レベルの計算がおかしい・・・。

スキルもスロット式とか、いい感じにチートっぽくなってますね。

上記2名もキャラクターブックに入力します。

ノア:[女性。ヒロイン。性格は真面目。聖王国の王女。レベルは30(MAX)。称号は剣の申し子、神聖国の聖女。スキルは聖剣術、光魔法]

レオン:[男性。ライバル。性格は楽観的・自分勝手・慎重派。レオン:レベルは30(上限値)+25→40/300+120=410。レオン:称号は魔女の友、無自覚な討伐者、竜殺し、???。レオン:スキルはスロット1『剣豪』、スロット2『大魔道士』、スロット3『剣士』、スロット4『盗賊』、スロット5『シーフ』、スロット6『罠師』]

それでは、いよいよ本文入力に進んでいきます。

せっかくですから、書き出しも冒頭代筆った―で自動出力してみましょう。

姫君はまだ家から出て来なかった。

うまいこと「姫」が出てきたので採用。

「姫君」だと和風になりそうなので「姫」に変更。「家」だと辻褄が合いにくそうなので「城の自室」に変更してみます。

こちらをAIのべりすとにコピペ。入力文章が短いので文章スタイルを「クリエイティブ」に設定し、出力設定を「セリフ」にして出力してみます。

姫はまだ城の自室から出て来なかった。しかしそれは、彼女自身が望んでいた結果だったからこそなのかもしれない。
そして今日、遂にその時が来たのだ……。
「お父様! 今朝方……、王都の方角から、あの光の柱が立ったわ!」
その言葉を聞き、

続いて、スタイルを「ノベルス」に戻し次文を出力*2。

姫はまだ城の自室から出て来なかった。しかしそれは、彼女自身が望んでいた結果だったからこそなのかもしれない。
そして今日、遂にその時が来たのだ……。
「お父様! 今朝方……、王都の方角から、あの光の柱が立ったわ!」
その言葉を聞き、
「何だと!?」
と驚きの声を上げる国王。
彼は直ぐに立ち上がり窓の外を眺める。するとそこには……、城よりも高い位置で燦々と輝く巨大な光の渦があった。
「これは一体……」
そう呟きながら目を凝らす。
「あれは……、魔法陣?……いや違う。まさか『勇者召喚』か?」
彼の予想は正しく、それは紛れもなく『勇者召喚』によるものだった。だがその事実に驚く間もなく、次の瞬間には更なる衝撃的な情報が飛び込んでくる。
「えっ!? 今度はあそこにも光が!!」
「なっ!? 二箇所同時にだと!?」
「嘘だろおい!」
「そんな馬鹿な!?」
「どういうことだ? 一度に二人も同時に勇者召喚が行われたというのか?」

セリフが多めなので、出力設定を「ナラティブ」に変更。

姫はまだ城の自室から出て来なかった。しかしそれは、彼女自身が望んでいた結果だったからこそなのかもしれない。
そして今日、遂にその時が来たのだ……。
「お父様! 今朝方……、王都の方角から、あの光の柱が立ったわ!」
その言葉を聞き、
「何だと!?」
と驚きの声を上げる国王。
彼は直ぐに立ち上がり窓の外を眺める。するとそこには……、城よりも高い位置で燦々と輝く巨大な光の渦があった。
「これは一体……」
そう呟きながら目を凝らす。
「あれは……、魔法陣?……いや違う。まさか『勇者召喚』か?」
彼の予想は正しく、それは紛れもなく『勇者召喚』によるものだった。だがその事実に驚く間もなく、次の瞬間には更なる衝撃的な情報が飛び込んでくる。
「えっ!? 今度はあそこにも光が!!」
「なっ!? 二箇所同時にだと!?」
「嘘だろおい!」
「そんな馬鹿な!?」
「どういうことだ? 一度に二人も同時に勇者召喚が行われたというのか?」
俄かに騒然とする謁見の間。そこへ更に追い打ちをかけるような報告が入る。
バタンッ!!
突然勢いよく開かれる扉の音。その場に居た全員が音のした方向を振り返る。

もう一度「セリフ」に戻して出力*4。

姫はまだ城の自室から出て来なかった。しかしそれは、彼女自身が望んでいた結果だったからこそなのかもしれない。
そして今日、遂にその時が来たのだ……。
「お父様! 今朝方……、王都の方角から、あの光の柱が立ったわ!」
その言葉を聞き、
「何だと!?」
と驚きの声を上げる国王。
彼は直ぐに立ち上がり窓の外を眺める。するとそこには……、城よりも高い位置で燦々と輝く巨大な光の渦があった。
「これは一体……」
そう呟きながら目を凝らす。
「あれは……、魔法陣?……いや違う。まさか『勇者召喚』か?」
彼の予想は正しく、それは紛れもなく『勇者召喚』によるものだった。だがその事実に驚く間もなく、次の瞬間には更なる衝撃的な情報が飛び込んでくる。
「えっ!? 今度はあそこにも光が!!」
「なっ!? 二箇所同時にだと!?」
「嘘だろおい!」
「そんな馬鹿な!?」
「どういうことだ? 一度に二人も同時に勇者召喚が行われたというのか?」
俄かに騒然とする謁見の間。そこへ更に追い打ちをかけるような報告が入る。
バタンッ!!
突然勢いよく開かれる扉の音。その場に居た全員が音のした方向を振り返る。
「失礼致します! 緊急事態です!!」
息せき切って部屋に飛び込んできた伝令の兵士は、そのまま大声で告げる。
「先程、魔導通信にて王国全土へ緊急連絡が入りました! 本日正午、魔王軍が国境を越えた模様です!!」
「何だとぉーーー!!!」
それを聞いた国王は絶叫を上げた。
「既に交戦状態に入ったとのことで、現在もなお各地で戦闘が繰り広げられているようです。我が国の兵力では到底敵うはずも無く、戦況は既に絶望的との事です!」
「くそっ! どうしてこうなった!」
兵士の報告を聞き、頭を抱える国王。しかしそれも無理は無いだろう。今までずっと優勢だった筈なのに、突如として敵の戦力が跳ね上がったのだ。
「陛下、どうなさいますか?」
宰相の言葉を受け、暫し考え込む国王だったが、直ぐに決断を下す。
「……仕方あるまい。王都への帰還命令を出す。兵を集めよ」
「畏まりました。直ちに手配いたします」

出力設定を「デフォルト」に戻し、スタイルを「クリエイティブ」に変更。

姫はまだ城の自室から出て来なかった。しかしそれは、彼女自身が望んでいた結果だったからこそなのかもしれない。
そして今日、遂にその時が来たのだ……。
「お父様! 今朝方……、王都の方角から、あの光の柱が立ったわ!」
その言葉を聞き、
「何だと!?」
と驚きの声を上げる国王。
彼は直ぐに立ち上がり窓の外を眺める。するとそこには……、城よりも高い位置で燦々と輝く巨大な光の渦があった。
「これは一体……」
そう呟きながら目を凝らす。
「あれは……、魔法陣?……いや違う。まさか『勇者召喚』か?」
彼の予想は正しく、それは紛れもなく『勇者召喚』によるものだった。だがその事実に驚く間もなく、次の瞬間には更なる衝撃的な情報が飛び込んでくる。
「えっ!? 今度はあそこにも光が!!」
「なっ!? 二箇所同時にだと!?」
「嘘だろおい!」
「そんな馬鹿な!?」
「どういうことだ? 一度に二人も同時に勇者召喚が行われたというのか?」
俄かに騒然とする謁見の間。そこへ更に追い打ちをかけるような報告が入る。
バタンッ!!
突然勢いよく開かれる扉の音。その場に居た全員が音のした方向を振り返る。
「失礼致します! 緊急事態です!!」
息せき切って部屋に飛び込んできた伝令の兵士は、そのまま大声で告げる。
「先程、魔導通信にて王国全土へ緊急連絡が入りました! 本日正午、魔王軍が国境を越えた模様です!!」
「何だとぉーーー!!!」
それを聞いた国王は絶叫を上げた。
「既に交戦状態に入ったとのことで、現在もなお各地で戦闘が繰り広げられているようです。我が国の兵力では到底敵うはずも無く、戦況は既に絶望的との事です!」
「くそっ! どうしてこうなった!」
兵士の報告を聞き、頭を抱える国王。しかしそれも無理は無いだろう。今までずっと優勢だった筈なのに、突如として敵の戦力が跳ね上がったのだ。
「陛下、どうなさいますか?」
宰相の言葉を受け、暫し考え込む国王だったが、直ぐに決断を下す。
「……仕方あるまい。王都への帰還命令を出す。兵を集めよ」
「畏まりました。直ちに手配いたします」
それから数時間後。国王の命により全ての兵が集められると、彼は直々に演説を行うことになった。
この国を長年守ってきた伝説の武器である『七彩の神剣』を用いて……。

***

時は少し遡る―――……ここは何処なんだろう?

いい感じのタイミングで章が切り替わりました。次章はおそらく主人公の視点から始まるのでしょう。

今回はとりあえずここまで。余裕があれば続きもやってみたいですね。

『AIのべりすと』を使って上手く小説を書くコツ(ポイントは8つ)

公式で言及している活用のコツは以下。

  • なるべく長い文章を入力する。
  • 展開を変える際は「***」「◆◆◆」 等で区切る。
  • 気に入らない文章や単語は削除・添削する(AIに反映)。
  • 設定は肯定文で書き込む。
  • 本文に直接(文章そのものを)反映させたくない設定は、ブラケット[]内に書き込む。

さらに自分が何度か実際に使ってみて感じたポイントとしては、

  • 文章の展開を見ながら細かく出力設定や文章スタイルを変更する。
  • 「メモリ」「脚注」「キャラクターブック」は徹底的に活用する(MODが使えるならそちらでもOK)。
  • 特に「キャラクターブック」はあらかじめ設定しておくといい。

これらに注意すると良さそう。

実際に出力しながら自分好みに微調整していくのが、理想通りの文章を作成するコツと言えますね。

第1回『AIのべりすと文学賞』開催中(6/30まで)

AIのべりすと文学賞

なんと、『AIのべりすと』を活用した文学賞が開催されています。

賞金は最高50万円。受賞者にはプラチナ会員12ヶ月分も付与されるほか、優れた入賞作品は小学館から書籍化も検討されるとのこと。

ジャンルは純文学、アクション、ファンタジー、SF、ホラー、ミステリー、コメディ、歴史・時代小説、エンタメ/ライトノベルとさまざま。ショート作品(1,000〜10,000文字)も投稿可能ですよ。

僕も応募してみようかな・・・。

AIのべりすと文学賞

まとめ

今回は、『AIのべりすと』の使い方や活用のコツについて解説しました。

個人的にこういったツールは完全に執筆を代替してもらうというよりも、あくまで「執筆道具」のひとつとして上手く使いこなせるようになるのがベストかな、と。

小説執筆に限らず、AIはAIが得意な分野で積極的に活用しつつ、人間ならではの得意分野をさらに伸ばすのが賢い使い方と言えそうです。

  • AIならではの奇想天外な発想や文章は、創作の良い刺激になる。
  • 逆に文章や物語に「意味」や「つながり」を作り出せるのは(いまのところ)人間だけ。
  • 両者の長所をうまく組み合わせれば、これまでにない斬新で面白い作品が作り出せるはず。

AIを活用した自動小説作成ツールは他にもいくつかあり、おそらく今度ますます増えていくでしょう。

小説家の未来は、こういったツールをうまく活用できる(共存できる)かどうか?にかかっているのかもしれません。

未知のものを恐れず、避けず。柔軟なアタマでどんどん新しいツールや考え方に触れていきましょう。

AIのべりすと

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