- タイピングがもっと上手くなりたい!
- 長文タイピングを身につけてよりたくさんの文章を素早く打てるようになりたい!
- おすすめのテクニックや練習ツールを教えて!
今回は、こんな悩みに答える記事を書いてみました。
なるべくタイピングスピードを速くしたいなら、絶対的に「長文タイピング」がおすすめです。
変換キーを押す頻度が少なくなるだけでなく、様々な文章入力におけるメリットがあるこのタイピング法を身につければ、文章作成のスピードだけでなくクオリティアップも間違いありません。
最後に紹介するとっておきの機能「ライブ変換」を活用するのにも、長文タイピングのスキルは必須ですよ。
スポンサーリンク
長文タイピングのメリット
文章入力が早い
長文タイピングとは、変換キーを押す頻度をできる限り少なくすることで、長文をまとめて漢字変換する文字入力方法です。
変換キーを押す回数が減るということは、それだけ打鍵数が減るということ。作成する文章の文字数が増えれば増えるほど、その恩恵は無視できない大きさになってきます。
ミスタイプが減る
長文タイピングが身についてくると、ミスタイプの頻度も減ってくるようです。
これは一般的なタイピングに比べて、長文タイピングはタイプミスの修正が面倒(カーソル移動が多い)であるため、自然とミスタイプを減らすような意識が働くためです。
打鍵数が減ることに加えてタイピングのミスも減ることで、文章入力の速度はさらにアップするというわけです。
手(指)が疲れにくい
打鍵回数が少ないということは、手(指)に掛かる負担も軽減できます。
さらに長文タイピングを極めると、変換候補を選ぶことすらなくなる(IMEの予測変換に任せてしまう)ため、変換キーを押す頻度は格段に減少します。
親指にはかわいそうですが、彼の出番はほとんどありません。
思考が止まらない
漢字変換の最中は、文字入力がストップしてしまい、内容そのものとは別のことに意識が向いてしまいます。
頭の中に思い浮かぶフレーズや映像をどんどん文字起こししていきたい人にとっては、これは一時停止ボタンを押しているようなものです。
映画やドラマを見ているときに一時停止ボタンを押してばかりいると、内容がちっとも頭に入らないことを思い浮かべれば、そのデメリットの大きさが想像できるのでは?
長文タイピングなら思考を一時停止させることなく、脳内の言葉・映像をそのまま文章に反映させていくことが可能です。慣れてくると、目を閉じてイメージをより鮮明にさせながら文章を入力するなんて技も使えますよ。
長文タイピング・変換のコツ
速度よりも正確さ優先
長文タイピング唯一と言っていい弱点が、タイプミスの修正が困難(面倒)であるという点です。
そこで、文字入力の際には速度よりもタイピングの正確さを意識して一文字一文字しっかりと打鍵していくようにしましょう。
「それじゃあ文章作成スピードが早くならないのでは?」と思うかもしれませんが、少しくらい打鍵スピードがゆっくりになったとしても長文タイピングの速度優位性はゆらぎません。やってみればわかります。
ホームポジションから手を動かさない
タイピングの基本位置である「ホームポジション」から手を動かすと、タイプミスの原因になってしまいます。
カーソルキーやBackspaceキーなどは使わず、なるべくホームポジションから利用できるショートカットキーを活用しましょう。
-
文字入力に便利すぎるMacショートカットキー37選【一覧表/覚え方】
続きを見る
文字入力テクニックの一つにファンクションキーを使った一発変換(かな⇔カナ、全角⇔半角など)がありますが、指が届かないのであればコレも使わないほうがいいですね。
キーボードの手前にリストレストを置くと、ホームポジションが固定されて便利ですよ。
漢字変換確定キー(Enter)を押さない
変換を確定する際にEnterキーを押している方が多いかと思いますが、大抵のIMEはわざわざ確定キーを押さなくても次の文章を入力し始めれば自動で変換を確定してくれます。
Enterキーの入力は、ホームポジションがくずれる原因にもなりますので、改行など最小限の利用に留めましょう。
ユーザー辞書を活用する
長文タイピングは漢字変換の負担をなるべく減らすのが鉄則です。
そこで変換ミスや変換候補を探すためにキーを連打する必要がないように、よく使う単語やミス変換されやすい単語は「ユーザー辞書」にどんどん登録してしまいましょう。
-
辞書ツール(IMEユーザー辞書)を移行する7つの方法【Mac/iPhone/Windows】
続きを見る
特定のキーワードで定型文を出すテクニック(あり⇢ありがとうございました)もありますが、やりすぎると頭の中の文章とずれが生じてしまうので、ご注意を。
誤字修正は文章校正ツールに任せてしまう
長文タイピングに慣れてくると、多少の変換ミスは無視してそのまま文章を書き進めたほうが効率良いことに気づきます。
-
爆速。誤字脱字チェックがはかどる10の方法【ツール・アプリあり】
続きを見る
これらのミスは、後から推敲の際にチェックして一つひとつ修正していくことになるのですが、見落としなども起こりますので専用のチェックツールを使うのがおすすめです。
-
【無料/有料】現役ライターおすすめ日本語文章校正ツール9選【比較あり】
続きを見る
機械的に発見できるミスはなるべくツールに任せて、人間は人間だけにしかできないことに頭をなるべく使いたいものですね。
長文タイピングに最適なキーボード
ミスタイプがなるべく少なくなるように、長文タイピングに慣れていないうちは打鍵感がしっかりとしたキーボードを利用するのがおすすめです。
安価なキーボードで使われている「メンブレン」タイプや、ノートPCでよく採用される「パンタグラフ」タイプよりも、「静電容量無接点」や「メカニカル」タイプのもののほうが、確実な打鍵感が選べます。
また、キーピッチ(キーの間隔)がなるべく広いものを選ぶと、隣り合ったキーを間違って押してしまうミスが防げます。
ちなみに僕は、東プレのRealforceシリーズを使っています(そろそろ↓に買い替えたい……)
打鍵音が気になったり、なるべく指に負担がかからないようにキーが浅いキーボードを使いたいという人もいるかと思いますので、最終的には自分の好みで選べばいいかと思います。
-
【2021年版】Macの超おすすめキーボード5選【選び方も解説】
続きを見る
-
【かっこいい】タイプライター風キーボードおすすめ10選【可愛い】
続きを見る
長文タイピングが練習できるアプリ・サイト【無料】
ローマ字入力(タイプミスを減らす練習)
まずは「漢字変換なし」のローマ字入力練習ツールからはじめて、タイプミスを少しでも減らすようにトレーニングしましょう。
イータイピング
無料で利用できるタイピング練習ツールとしては1、2を争う有名どころ。
様々なジャンルごとに豊富な例文が用意されているので、利用シーンに合わせたトレーニングができます。
インターネットでタイピング練習 イータイピング | e-typing ローマ字タイピング
ひよこでも出来るタイピング練習講座(マイタイピング)
こちらも有名どころ。タイピング講座のコンテンツが充実しているのも特徴です。
スコアランキングがあるのでモチベーションを保ちながら練習が続けられそうですね。
ひよこでも出来るタイピング練習講座 | タイピング練習の「マイタイピング」
寿司打
SNSなどでよく話題になるタイピング練習アプリ。
お皿が流れてしまう前に文字を入力してお寿司を確保していくというちょっとしたゲーム要素が飽きさせません。
漢字変換あり(変換込みの速度を追求)
タイプミスが減って、ある程度の速度で入力できるようになったら、次は漢字変換込みの練習ツールで実践的なトレーニングを行いましょう。
かな漢字変換つきタイピング練習ツール
非常にシンプルですぐに練習が開始できるため、お試し感覚ではじめるのに最適。
サイトではPCインストール版も配布しています。
文章入力 速度測定 Ver α1.2
こちらも非常にシンプルな作りの変換入力練習ツール。
次々と短い例文が出てくるので、長文タイピングっぽい感覚も味わえます。
タイプウェルFT
こちらはインストール型の練習ソフト。
自分の好きな文章を例文として登録できるのが大きな特徴で、ネットで気になった文章を模写するときなどにも便利です。
※追記:本家が閉鎖してしまったので、有志が作成してくれた類似サイト↓を紹介しておきます。
ゲーム性重視(遊びながら楽しく練習)
「学習ソフトっぽいものは、すぐ飽きて長く続かない……」という方は、よりゲーム要素が強いタイピング練習アプリがおすすめです。
TypingQuest
レトロRPGの世界でタイピングが練習できるWebアプリ。
なかなか難易度も高く、かなりやりごたえがあります。
※追記:FlashPlayerのサポート終了に伴い遊べなくなってしまいましたので、代わりのゲーム↓を紹介しておきます。
毎日の長文タイピング練習におすすめの文章(例文)
そういった心配をしている方のために、よりリアルなタイピング練習を行うためのお手本文章(例文)を配布してくれているサイトをご紹介。
パソコン入力スピード認定試験 過去問題 | 公益財団法人全国商業高等学校協会
タイピングの有名試験『パソコン入力スピード認定』の過去問が、なんと無料でダウンロードできちゃいます。
他にも自分が憧れている作家さんの本を模写するのもおすすめ。文章力向上にもなって一石二鳥ですよ。
【目標】タイピングスピードの目安は?
一般的な事務派遣の仕事では、1分間に100文字前後が入力できるようになれば、問題なく仕事がこなせるようです。
最低でも60文字。120文字以上になればかなり優秀なタイピングスキルを持っていると言えますね。
まずは1分間100文字を目標に、練習を始めてみましょう。
おまけ:ライブ変換のすすめ。
長文タイピングを極めた方は、macの標準IME(文字入力システム)に搭載された「ライブ変換機能」を活用するのがおすすめです。
これは文章を入力していくとIMEが自動でひらがなを漢字に変換し、確定まで行ってしまうというもの。ATOKなどにも搭載されている予測変換(推測変換)をさらに進化させた機能と言えるでしょう。
変換キーを一度も押すことなく、どんどん文章が漢字に変換されていく様は、一度味わったらやみつきになる不思議な感覚です。
慣れるのには少し時間がかかりますし、変換ミスなども発生しますが、今回紹介したようなテクニックを身につければこの機能のメリットを120%享受できるのではないかと。
スピーチをしているようにスルスルと文章が生まれていく、魅惑の長文タイピングの世界。ぜひご堪能あれ。
長文タイピングで「デキる奴」になろう!
現代人の仕事にパソコンは欠かせません。
にもかかわらず、スマホの普及により、パソコン操作やタイピングに習熟している人の数は減少傾向にあるなんて話も。
いまこそ差別化のチャンスです。
タイピングのスキルアップは、生産性向上に直結する現代ビジネスマンの必須スキル。文字入力がスピードアップすれば、いま以上に多くの仕事をこなしたり、作業を早く終わらせて残業を減らすことも可能です。
華麗にタイピングしているあなたの姿に、まわりの仕事仲間たちは羨望の眼差しを・・・
そんな未来だって夢ではありません。ぜひいますぐ行動を。