3つのポイントを覚えればOK。二重敬語の失敗例+チェックのコツ

2020年7月19日

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仕事のメールやあいさつなどで、ついつい使ってしまいがちなこれらの表現。実は、二重敬語という間違いであるのをご存知でしたか?

敬語のミスは様々なパターンがありますが、最も多いのがこの二重敬語と呼ばれるものです。

というわけで、前回に引き続き敬語のおはなし。

【自動化は無理】ビジネスで失敗しない敬語変換ツールの使い方

今回は、二重敬語の具体的な例と、ビジネスに失敗しないためのコツをまとめてみました。

覚えるポイントは3つだけ。しっかり覚えて正しい敬語でビジネスに臨みましょう!

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二重敬語とは?

一つの語について,同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」という。敬語の指針 - 文化庁

あくまで「同じ種類」というのがポイント。「謙譲語+丁寧語」といった使い方は問題ありません。

二重敬語はなぜいけない(ダメな)の?

一つの語の中に使っていい(同じ意味の)敬語はひとつと決まっています。

要するに、日本語の文法として間違っているから、というのが理由になります。

後述しますが、時代の変化で習慣として許容されてしまった二重敬語などもあるので、ゆくゆくは二重敬語自体もOKになってしまうかもしれませんね。

敬語連結と二重敬語の違い

二つ(以上)の語をそれぞれ敬語にして,接続助詞「て」でつなげたものは,上で言う「二重敬語」ではない。 敬語の指針 - 文化庁

「お読みになっていらっしゃる」のようなものが敬語連結にあたります。

用法が正しければ、敬語連結は使用して問題ありません。

間違えやすい二重敬語の例【一覧】

ご覧になられますか?→ご覧になりますか?

「ご・お〜になる」+「れる・られる」の二重敬語です。

このパターンのミスは本当に多いんですよね・・・。

お越しいただけますでしょうか→お越しいただけますか

「ます」+「です」の二重敬語です。

もう少し丁寧にしたいときは、「お越しいただけますと幸いです(いただければ幸いです)」とするといいでしょう。

社長様→社長/◯◯◯様

役職を表す言葉は、それ自体に尊敬の意味が含まれているため、尊敬語の「様」をつなげると二重敬語になってしまいます。

役職のみにするか、名前に「様」を付ける形に直しましょう。

二重敬語っぽいけど正しい敬語

承知いたしました

「いたす」+「ます」の二重敬語?と思われがちですが、二重敬語は同じ種類の敬語を複数使うことです。

この場合は「謙譲語+丁寧語」なので、用法として間違いではありません。

※「承知」に謙譲のニュアンスがあるので、気になる人は「承知しました」を使うといいかも。

幸いでございます

「幸いです」は丁寧表現。「ございます」は「です」をさらに丁寧にした補助動詞です。一つの丁寧語をさらに丁寧にした形なので問題ありません。

※「幸い」は形容詞なので、形容動詞としか接続できない「ございます」をつなげる際は接続助詞「で」を加えています。

「幸いに存じます」とすると、「幸いです」の謙譲表現になるので、目上の人にはこちらのほうがいいかもしれませんね。

させていただく・させていただいております

使役の意味を持つ「させて」に、謙譲語の「いただく」が続いた言葉なので、二重敬語にはあたりません。

ちなみに、「させていただく」は「相手の許可を得て行うこと」にのみ使われる表現なので、自分の意思を主張するときや許可が不要な行為に使うのはNGです。

習慣として定着している二重敬語の例【一覧】

「二重敬語」は,一般に適切ではないとされている。ただし,語によっては,習慣 として定着しているものもある。敬語の指針 - 文化庁

こんな感じで、慣習的に問題ない二重敬語というものもいくつか存在します。

お召し上がりになる

厳密には「召し上がる」+「お〜になる」の二重敬語です。

お伺いします

厳密には「伺う」+「お〜する」の二重敬語です。

お願い致します/お持ちいたします

厳密には「お〜する」+「いたす」の二重敬語です。

※「致す」と漢字で書くと「よくない結果を引き起こす」というニュアンスが含まれてしまうため、「お願いいたします」と書いたほうがいいでしょう。

拝受いたしました

厳密には「拝受」+「いたす」の二重敬語です。

気になる人は「拝受しました」や「受領いたしました」などとするといいですね。

ご担当者様

厳密には「ご」+「様」の二重敬語です。

「ご担当者様各位」はNGです(「各位」も敬意を示す言葉なため)。

二重敬語で失敗しないために覚えるべき3つのチェックポイント

  • 「れる・られる」は極力使わない
  • 「ます」と「です」は併用しない
  • 役職に「様」を付けない

この3つを覚えておけば、9割以上のミスはカバーできるはずです。

特に、「れる・られる」は受身・可能・自発といった意味でも使われるため、あまり使用しないほうがいいでしょう。

文章校正ツールを使った便利なテクニック

文賢やJust Right!6Proといった本格的な文章校正ツールには、文章中の二重敬語をハイライト表示してくれる機能があります。

「文賢は使えない」評判は本当? 損をしない『文賢』の使い方7選

5秒で校正!Just Right!6 Proを使ってみた【最強の文章校正ソフト】

メールや書類を作成する際は、送信(提出)前にこういったツールでチェックすると、うっかりミスが防げていいですね。

敬語以外にも誤字脱字やタイプミス、表現の誤りなどもまとめて発見できるので、非常におすすめです。

いますぐチェックしてみよう!

とりあえず、最近送ったメールや作成した書類などを、文章校正ツールで確認してみることをオススメします。

※Just Right!6 Proなら無料体験版がありますよ。

予想外に敬語のミスがいくつも見つかって、ゾッとしてしまうかも・・・。

万が一、二重敬語を使いまくってしまっていたとしても、プロジェクトが継続中であれば今から挽回可能なはず。同じ失敗を繰り返さないためにも、できる限り早く発見することをおすすめします。

二重敬語以外にもビジネスシーンで間違えやすい日本語はいくつもありますので、よろしければ別記事にまとめたものもあわせてチェックしてみてくださいね。

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「間違えやすい日本語」はどれだけヤバイのか?【漢字・言葉100例+覚え方】

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なんやかんやあって請負ライター→ふと思い立ち小説家→クライアントワークに疲れて専業ブロガー→現在広告コピーやセールスレター、コラムなど色々書いて生きてます。

※趣味でnoteにショートショート執筆中。

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