小説家になる夢がどうしても諦められない・・・っ!
そんな悩めるアナタのために、作家(小説家)になるためさまざまなアプローチ手段や、具体的な手順を解説します。
- 小説家になりたい!
- 学生でもなれる?大学は文学部がいいの?それとも専門学校?
- 社会人や主婦になってから作家を目指すコツは?
- 小説家になるには何をすればいいの?具体的な方法を教えて!
こういった方に役立つ情報になっています。
ネットで小説家になる方法を調べてみても、「新人賞を獲る」「投稿サイトで人気を集める」といった手段のみが端的に紹介されているだけで、具体的にそのために何をすればいいか肝心なことが書かれていないんですよね・・・。
これではいつまで経っても作家デビューは夢のまた夢。儚い夢物語のままで終わってしまいます。
そこで今回は、小説家になるためのさまざまなアプローチ手段を紹介しつつ、どのように目標達成していくべきなのか?をなるべく具体的に解説。
- 小説家になるアプローチ手段まとめ
- 小説家になる具体的手順(体験談あり)
- 年齢(年代)別のおすすめデビューテクニック
- 小説家に必要な資質・スキル+勉強方法
内容はこんな感じ。
学生や社会人といった年代別に、それぞれのポジションを活かしたアプローチ手段についても紹介しているので、この記事を読めば「小説家デビュー」という未来がよりリアルに感じられるようになるはず。ぜひ最後までご覧ください。
スポンサーリンク
【小説家になるには?】作家になる5つのアプローチ方法
まずは作家(小説家)になるための代表的なアプローチを5つご紹介。
- 新人賞に応募する
- 出版社に作品を持ち込む
- 小説投稿サイトやSNSで自作を発表する
- 自費出版する
- 大学・専門学校に通う
それぞれメリット・デメリットがあるので、詳しく解説していきますね。
新人賞に応募する
昔からの定番。もちろん今でも有効なアプローチ手段と言えます。
歴史と権威のある文学賞はもちろんのこと、レーベルの多いライトノベルなどはそれだけチャンスも多いですね。
最近は小説投稿サイトでも独自の新人賞を開催しているため、投稿活動と並行して行うことも可能。
選考が進めばプロの編集者や作家に作品を読んでもらい、選評がもらえるメリットもあります。
反面、一次選考すら通らないと「何が悪かったのか?」が分からないため、何度も落ちてしまう人は他のアプローチも考えたほうがいいでしょう。
出版社に作品を持ち込む
漫画などでは今でも定番ですが、小説の場合あまり一般的とは言えません。
よほど強いコネクションでもない限り、門前払いをくらってしまうのがオチです。
逆に言えば、なんとかして繋がりさえ作れば、作品に対する意見や業界情報などが聞けるため、コミュ力が高い人はチャレンジしてみる価値アリ。
もちろん、ある程度の基礎力は備わっていることや、他のアプローチも手札に持っていることが前提ですよ。
小説投稿サイトやSNSで自作を発表する
最近はこちらのほうがメジャーかも。
出版社の担当は常に投稿サイトをチェックしているため、人気(読者・PV)を集めることができれば、向こうからオファーが来るとのこと。
これは直接業界の人間に聞いた話です。
一時期の大量青田買い(争奪戦)はおさまってきたようですが、まだまだチャンスは残されています。
前述したように投稿サイト独自の新人賞などもあるので一石二鳥ですね。
レッドオーシャンもいいところな戦場なので、単に優れた作品を書いてアップするだけでは埋もれてしまう可能性も高いです。ご注意を。
自費出版する
意外と知られていないですが、自費出版からベストセラーになったタイトルは非常に数多いです。
- こころ(夏目漱石)
- リアル鬼ごっこ(山田裕介)
- Fifty Shades of Grey(E・L・ジェイムズ)
以前は自費出版のハードルが高く、詐欺なども横行していたことから抵抗がある方もいるかもしれません。
しかし、最近はKDP(Kindle Direct Publishing)を使って誰でも手軽に自費出版が行える時代です。
ePubへの変換や販売登録手続きなど、覚えなければいけないことも多いですが、まだまだ参入している人が少ないので、今のうちに手を出しておくといいかもしれませんね。
大学・専門学校に通う
必ずしも作家になる目的で大学や専門学校に行く必要はないですし、すべての人におすすめというわけではありません。
しかし、ここでしか得られない経験というのも確かに存在します。
- 長い年月をかけて体系化・効率化されたカリキュラム
- 講師としてやってくるプロ作家や業界人とのコネクション
- 同じ志を持った仲間
何より「退路を断つ」という点においてはこれに勝るものはありません。
とはいえ、社会人にはハードルが高いと思いますで、そういった方はネットのオンラインスクールや通信講座などでも似たようなメリットが得られますよ。
おまけ:小説家になれる確率は?
一般的な新人賞の応募数を調べてみると、小説賞を受賞して作家デビューできる確率は数百分の一〜千分の一といったところ。予想通りというか、厳しい世界ですね。
平均的にライトノベルの新人賞の方が応募数が多い傾向がありますが、受賞数自体も多いので倍率はそれほど変わりないもよう。
小説投稿サイトの投稿数とそこから書籍化した数の比較も加えると、確率はさらにダウンします。この数字に怯まない猛者だけが、栄冠を手にできるというわけですね。
【手順解説】作家・小説家デビューするまでの具体的なやり方(体験談あり)
小説家になる方法がいろいろとあるのはわかったけど、具体的には何をすればいいの?
こんな疑問をお持ちのあなたのために、今すぐ始められるプロ作家になる手順を解説します。
- 期限を決める
- アプローチ手段を決める
- 学習教材を手に入れる
- 過去作や他人の作品を分析・推敲する
- オリジナル作品を書き上げる
大まかには上記の5ステップ。それぞれ詳しく説明していきますね。
手順①:期限を決める
「いつかは作家に・・・っ!」
こんな漠然とした目標では、「いつか」はいつまで経っても現実になりません。
あなたがまず初めに行うべきは、「いつまでに小説家デビューするか?」という明確な期限を決めることです。
僕の場合はとりあえず「三年以内」と決めました。
期限が定まることで具体的なスケジュールやアプローチ手段が明らかになります。
自分の実力を冷静に判断し、あまりにも非現実的なスケジュールにならないよう注意しましょう。
手順②:アプローチ手段を決める
期限を決めたら、お次はそれに向けて具体的なアプローチ手段を絞り込んでいきます。
単に「小説家になる」というだけなら、投稿サイトに作品を発表すればその時点で達成できますし、「プロ作家になる」というのでもKDPで独自に電子書籍を販売し始めれば、立派な商業作家の仲間入りです。
大切なのは自分がなりたい作家像をより鮮明に、詳細な形にしていくこと。
そうすることで自ずからふさわしい手段が浮かび上がってくるはずです。
僕の場合、作品を書き上げる経験を積むことと、商業出版が第一目的だったので、締め切りが近い新人賞から手当たり次第に応募していき、落ちた作品をネットにアップしていくという手段をとりました。
一つの方法に固執しすぎると視野狭窄に陥ってしまうので、アプローチ手段は、前項で紹介したものをできる限り複数を組み合わせるのがおすすめですね。
手順③:学習教材を手に入れる
期限と手段が決まったら、それに向けて足りない知識やスキルを学んでいきます。
実際に学び始めると骨身に染みますが、自分が思っている以上に不足しているものの大きさにはじめのうちは愕然とするはず。
いわゆる「文章読本」のような指南本を数冊買うだけだと、中身を通読しただけで(もしくはろくに読みすらしないで)無駄になってしまう可能性が高いので、心配な人はカリキュラムがしっかり整った専門講座なども選択肢に入れておくといいですね。
僕が作家を目指したころはまだオンライン講座などが充実していなかったので、複数の指南本を組み合わせて独自に教材を作りました。
自分に合った教材というのは、ある程度使ってみないとわからないので、できる限り多く入手して比較・検討するのがおすすめですね。
手順④:過去作や他人の作品を分析・推敲する
学びは実践を伴ってはじめて使えるノウハウになります。
いきなりゼロから作品を書き始めてもいいですが、既存の小説をカリキュラムに沿って分析・手直ししていくほうがやりやすいです。
過去に書いた自作があるならそちらを。ない人はお気に入りの作品やあえて好みでない作品をひとつ選んで教材と組み合わせましょう。
これまでとは違った視点から作品を見る新鮮な驚きは、学習の良いモチベーションにもなりますよ。
手順⑤:オリジナル作品を書き上げる
ひと通り教材の内容が実践できたら、いよいよゼロから自作を作りあげていきます。
これまで学んだ知識・スキルをあますことなく、惜しみなく。アイデアも脳ミソも経験も、すべてを絞り尽くし、枯れ果てるまで原稿に叩き込みましょう。
最初から完璧を目指す必要はありません。とにかく作品を完成させる、完結させること第一に手と頭を動かし続けます。
あとは、しっかり推敲を終えた作品を選んだアプローチで世に投げ込むだけ。結局運次第なところも多分にあるので、結果に固執せずさっさと次作へ移っていきましょう。
年齢(年代)別おすすめデビューテクニック【学生〜大人向け】
前項で紹介した方法はどの年齢の方でも使えますが、年代ごとに押さえておくといいポイントもついでに解説しておきますね。
中学生・高校生・大学生
学生のあなたは、無理に背伸びせず、等身大の「学生である自分」を書きましょう。
大人が後から振り返って書く学生生活は、どうしてもリアリティに欠け、理想や空想を追い求めがち。
いままさに肌で感じ、さまざまに思い悩んでいる学生でか書けないものが絶対に存在します。
いまはさまざまな経験や葛藤を積み重ねる時期。興味関心の赴くままにたくさんのことを学び、それらを素直に書いた作品を世に問うてみましょう。
社会人・主婦
日々の仕事や家事で忙しい社会人や主婦(主夫)は、時間管理こそがキモになります。
「空いた時間があれば、そのときにコツコツ書いていけばいいや」は絶対にNG。十中八九、ひとつの作品すら書き上げられませんし、ましてや勉強時間など用意できるはずもありません。
一日(一週間)の中でどれだけ学び、書くための時間を確保できるか。
無理をせず、しかし確実に時間を設け、あらかじめスケジューリングしてしまいましょう。
定年(リタイア)後
定年後に小説を書き始めるという人も多いはず。
小説を書くのは初めての人でも、これまでの人生で積み重ねてきた想いや出来事は溢れんばかりなはず。「書くことがない」なんてことは決してありません。
時間に余裕があるぶん、あまり執筆にできずにかえってローペースになってしまうことも多いのでバランスをうまく考えることが大切です。
ただやみくもにプロデビューを目指すだけでなく、これまでの人生をゆっくり振り返りながら、「これから」を見据えた深みのある作品をじっくり書き上げていきましょう。
作家(小説家)に必要な資質・スキル【勉強法も紹介】
次に、小説家になるために身につけておくべきスキルや勉強法について解説します。
作家を目指す人が身につけるべき能力は、以下の5つ。
- 文章力
- 幅広い知識
- 思考力
- 自己コントロール力
- コミュニケーション力
意外なものもあるかもしれませんが、それぞれ詳しく説明していきますね。
文章力
言わずもがな。何よりも文章力がなければはじまりません。
ひとことで文章力といっても、
- 構成力
- 表現力
- 要約力
- 語彙力
- 比喩力
など、さまざまなスキルの組み合わせによって成り立っています。
いわゆる「美文」と呼ばれるものとは少し違い、どれもトレーニング次第である程度は身につくものです。
これらの力を身につけるには、とにかく書くこと。そして直しまくること。
考え続け、書き続けることで自然と文章力は鍛えられてきます。
小説に限らず文章全般のトレーニング方法についても別記事で解説していますので、よろしければご覧ください。
幅広い知識
小説家を目指す人の中には、読書好きな方も多くいるでしょう。
しかし、いくら作家志望といっても小説ばかり読んでいるのはNGです。
小説家には幅広い知識と、常にさまざまなものに興味を持つ好奇心が求められます。
同じ小説でも、普段読まないジャンルものを。フィクションだけでなく、ノンフィクションも。物語だけでなく、実用書や哲学書も。
本だけでなくさまざまなことに積極的にチャンジして、知識・体験をモノにしていきましょう。
思考力
作品には、作者個人の思考が如実に表れます。
もともとは作者の頭の中にあった世界なのだから、当然と言えば当然ですが・・・。
特にテーマのようなものを設定していなくても、物語のあちこちに深い洞察や思索が滲み出てくるものです。
底の浅い作品になってしまうのは、作者自体に思考の掘り下げが足りていない証拠です。
ネットやニュースの情報を鵜呑みにすることなく、常にさまざまな視点で物事をとらえ、あれこれと思考する。
そんな思考習慣を身につけましょう。
自己コントロール力
小説家は、孤独な仕事です。
締め切りの催促や作品に対する意見をくれる頼もしい編集者はおれど、最終的には自分で自分を律していかなければ作品は完成しません。
誰もあなたに書くことを強制しません。背中を押せるのはあなただけです。
まずは毎日決まった時間に決まった量の文章を書くことから、自己コントロール力を高めてきましょう。
コミュニケーション力
意外に思う方もいるかもしれませんが、作家のようなフリーランスこそ、「コミュニケーション能力」が不可欠だったりします。
小説家が孤独な仕事といっても、人との関わりはゼロではありませんし、気持ちよくスムーズな仕事をするために社会人として最低限のマナーは必須です。
編集者とのやりとりでも、相手の言いたいこと・要望をうまく汲み取りつつ、譲れない部分はしっかりと説得できる能力がないと、双方が満足いかない結果になってしまいます。
内にこもるのは執筆作業や思索のときだけにして、積極的に周囲の人と関わりながらコミュ力を磨いていきましょう。
まとめ
今回は、作家(小説家)になるためのアプローチ手段や具体的な手順について解説しました。
最後に、もっとも重要なことをひとつ。
その道のプロを志すからには、一生学び続ける覚悟を持ちましょう。
理由は以下。
- 小説家(作家)には文章スキルだけでなく、さまざまな作品を書くための膨大な知識が不可欠。
- 新しい情報や考え方にも柔軟に対応し、自身をアップデートしていく必要もある。
- デビューで満足せず、むしろプロになってからこそ積極的な学ぶ姿勢が問われる。
独学が苦手な人は、今すぐにでも学ぶ習慣を身につけるべき。プロになってからでは遅すぎます。
幸い、大層な専門学校や大学に行かずとも、オンライン・通信講座にもなかなか有用な教材が揃っています。
お得な料金で作品をプロに添削してもらえたりも。
作家業は修羅の道。歩みを止めた者から容赦なく退場していきます。
動き出してすらいない人は、いますぐ行動を。