- 文章力に関する資格って、どんなものがあるの?
- 文章検定(文章検)を受ける具体的なメリットは?
- 効果的な学習のコツを教えて!
こんな悩みに応える記事を書いてみました。
僕自身、文章に関する資格などは特に持っていませんが、他のジャンルの仕事でスキルアップを図る際に、関連資格の取得を目指すことで効率よく学習を進めることができた経験があります。
いまでもその資格のライセンス(会員証)は大切な宝物ですし、確かな自信の証となってくれています。
というわけで、この記事では、文章力アップを目指している人や、文章に関する理解を深めたいと考えている人に向けて、
- 文章能力検定(文章検定)ってどんな試験?
- 文章検を受ける具体的なメリット
- 文章検に合格するための勉強法のコツ
こういった情報をまとめています。
実際の資格取得を特に目指していない人も、ここで紹介しているテキストや講座は文章力向上にとても有用なので、ぜひ一度チェックしてみてください。
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正式名称は『文章読解・作成能力検定』
元々は、日本語文章能力検定協会が実施していた『日本語文章能力検定』を、運営母体が日本漢字能力検定協会に変わり2013年に再開されたものが、『文章読解・作成能力検定(通称:文章検)』です。
文章に関する様々なスキル(能力)を、
- 基礎力(語彙・文法)
- 読解力(意味内容・資料分析・文章構成)
- 作成力(構成・表現・総合)
の3カテゴリ8種に分け、総合的な「伝わる文章」の作成力や文章によるコミュニケーション能力を高めることを目的に実施されています。
文章作成だけでなく「読解力」も重視されているのがポイント。文章を理解する力は自分が書く側になっても非常に大切ですからね。
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【文章が理解できない】読解力を鍛えるコツ+おすすめ無料アプリ5選【大人の国語】
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求められる文章力のレベル
2級
高等教育で高度な教養を主体的に身につけるために、あるいは、社会人として求められる文章作成を行うために必要な総合的な文章読解力及び文章作成力。
準2級
より高度な学習を目指すために、あるいは、実社会での有効なコミュニケーションを実現するために必要な文章読解力及び文章作成力。
3級
高校での積極的な理解・表現活動、知的言語活動のために、あるいは、実社会におけるコミュニケーション活動を行うために必要な文章読解力及び文章作成力。
4級
読む・書く活動を円滑に行い、基礎的な知的言語活動を行うために必要な文章読解力及び文章作成力。
※より詳しい内容はこちらに載っています。
学生から社会人まで、各々が自分のレベルに合わせてステップアップできるようになっているようですね。
合格率
どの級も200点満点で、合格率はおよそ70%とのこと。
日程(個人受験)
2019年度
- 受付開始:11月1日(金)
- 申込締切:1月17日(金)
- 検定日:2月16日(日)
- 検定結果・標準解答送付:3月27日〜4月6日
2020年度
- 受付開始:11月1日(日)
- 申込締切:1月15日(金)
- 検定日:2月14日(日)
- 検定結果・標準解答送付:3月26日〜4月5日
会場
検定会場は回によって異なるもよう(第30回は東京・大阪の2箇所で実施)。
ほかにも学校や企業などが実施する団体受験等ではそれぞれの施設を準会場として利用するケースもあるようです。
申し込み方法
インターネット(キャリタス)の申し込みフォームのほか、コンビニのマルチコピー機等の端末からも申し込みが可能です。
文章能力検定(文章検定)を受けるメリット
就職に使える(履歴書に書ける)
公益財団法人が実施するしっかりとした検定資格なので、履歴書の資格欄に堂々と書くことができます。
※合格証明書も発行してくれます。
文章検は特に論理的な文章作成力に重きをおいた資格なので、ビジネスのあらゆる面で役立てることが可能です。
文章力トレーニングのモチベーションになる
具体的な目標があると、日々の学習に対するモチベーションもアップします。ゴールがない作業って、退屈で苦痛ですからね。
また、資格が取得できれば自分の文章力への自信にもつながります。
文章能力検定(文章検定)合格のコツ・勉強法
過去問・テキスト
文章検の公式テキストや過去問を使って学習するのが基本です。
自分が受験する級(レベル)に合わせて、これらのテキストをしっかりとやり込めば、問題なく合格できるのではないかと。
また、実際に検定を受けたことがある人は、こちらのページで標準解答や詳しい解説動画を見て復習することもできます。
講座・セミナー
日本漢字能力検定協会が提供しているeラーニング講座も、理解を深める上で非常に有効です。
全社員に必要な論理的文章力(文章検2級対応) | BizLearn
単なる試験対策というだけでなく、文章力向上の一環として学習を進めたい方は、ほかの文章力講座を受けてみるのもおすすめです。
文章力養成講座 | 宣伝会議
仕事で生きる文章力 - Z会の通信教育- 文章力講座
文章力・ライティング講座・セミナー:日経ビジネススクール
自分で文章を書いてみる。
テキストや過去問、講座の内容がどれほど優れていても、それで身につくのはあくまでも「知識」だけです。
まあ、試験・検定というものは知識さえあれば、あとはパターンを覚えてしまうことで合格できてしまうものだったりするのですが、本格的(本質的)な文章力アップを目指している人は、ぜひその知識を積極的に実践に活かしていきましょう。
日常的に書いている文章を、テキストで習った知識をもって見直すことで、新たな発見や発想を得ることができるはず。受験勉強の理解も深まり一石二鳥ですよ。
ほかにもある!文章力に関する資格・検定
論理文章能力検定
一般財団法人基礎力財団が実施している、論理的な文章力の向上を目的とした検定。
小学生向けのごくごく基礎的なものから大人向けの本格的な文章ディベート力まで、10段階のレベルに分かれています。
Web文章力検定
一般社団法人日本WEBライティング協会®が実施している、Webライティングに特化した文章力検定。
個人ライターは名刺代わりも兼ねて、腕試しに受けてみるのもいいかもしれませんね。
資格・検定をマイルストーンにしよう!
文章力向上の道に終わりはありません。
そもそも「文章力」というもの自体が非常に曖昧なので、自分の能力がどれほどのものかわからず、自信が持ちづらいのが難点です。なかなか最後まで文章を書き上げることができない人も、こういった自信不足が大きな原因のひとつなのではないでしょうか。
そんなとき、今回紹介したような資格(検定)の取得をひとつの目安にして、それに向けた文章力トレーニングのカリキュラムを組むことで、目に見える成果と向上心を得ることができます。これらはある意味、資格そのものよりも得る価値が高いものと言えます。
そんな精進の日々を数年かけて続けることできれば、それは確かな力と自信となって、あなたの文章に表れていくはずですよ。