
- 自作小説におしゃれな表紙をつけたい!
- 自分でいろいろやってみても、なかなかおしゃれなデザインにならない・・・。イラストとか描けないし・・・。
- かっこいい表紙が作れるツール・ソフトや、表紙の作り方を教えて!
こういった悩みをお持ちのあなたのために、おすすめの小説表紙メーカーや作り方のコツを解説します。
表紙は、小説の「顔」です。
人は文字よりも絵や写真に注意が向くもの。せっかくの作品も表紙が手抜きだとタイトルすら目に入らずにスルーされてしまう・・・なんてことも。
表紙のクオリティが低いと、作品自体のクオリティも低いと誤解されてしまう恐れもあります。
あなたも、Kindle Unlimitedなどで公開されている書籍で似たような印象を持ったことがあるのでは?
とはいっても、僕ら文章を書く人間のほとんどは絵心やデザインセンスなど持ち合わせていません。できないものは仕方ないではありませんか。
そこで今回は、そんな素人の僕らでも手軽におしゃれな小説の表紙が作成できる「表紙メーカー」を紹介します。
具体的な作り方のコツなども解説しますので、この記事を読めばあなたもすぐにかっこいい表紙が作れるようになるはず。ぜひ最後までご覧ください。
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おすすめの小説表紙メーカー5選
Canva
言わずと知れた無料デザイン作成ツール。
小説の表紙に限らず、ありとあらゆるグラフィックデザインが手軽に作成できます。
豊富なテンプレートが用意されているので、初心者でも非常に扱いやすいのが特徴。本当に誰でもすぐにプロクオリティのグラフィックが作れちゃいます。
スマホアプリもあるので、撮影した写真を使ってその場でデザイン作成なんてことも簡単にできますよ。
Adobe Spark
Adobeが提供しているグラフィック作成ツールがこちら。
あらかじめ用意されているデザインテンプレートは要所っぽいものが多く。他のツールとは一味違った表紙が作成できます。
年9,980円もしくは月980円の有料プランもありますが、14日間は無料で使えるので、いますぐ高クオリティの表紙が作りたい方は試してみては?
【無料】電子書籍の表紙デザイン作成ツール | Adobe Spark
Medibang Paint(メディバンペイント)
こちらはイラストレーターや漫画家が利用している高機能ツールなので、操作に慣れるのが少し大変かもしれませんが、意欲のある方はぜひチャレンジしてほしいところ。
なぜならこちらは無料ツールにもかかわらず、フォントワークス社の有料フォントが使えるから。表紙作成するだけなら覚えることも少ないですよ。
※以前はアプリからそのまま入稿できる印刷サービス「メディバンファクトリー」があったのですが、このご時世か今月でサービス終了。残念。
Booklet Print
Canonがサイトで無料配布しているWindows用の同人誌印刷アプリがこちら。
対応プリンタと連携してさまざまな綴じ方や紙種を選ぶことができるため、簡単な同人誌なら印刷所に頼まなくても作れちゃいます。
タイトルを入れるだけでデザインできる表紙テンプレートもダウンロードできるので、できるだけ手軽に作成したい人にぴったりですね。
かんたん表紙メーカー
表紙作成に特化した無料ジェネレーターとしては、おそらくもっとも有名なのがこちら。
豊富な機能を選択していくだけであっという間に表紙のできあがり。複数行や英語(横文字)に対応したバージョンなどもあり、作品に合わせた表紙作りが可能です。
出力時に「ロゴのみ」を指定すると、印刷にも耐えられる高解像度素材が作成できるので、ほかのデザインツールと組み合わせるのもおすすめですよ。
縦書小説PDFメーカー
以前、縦書きアプリの記事で紹介したサイトですが、実は表紙メーカーもあったり。
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【小説向け】無料のおすすめ縦書きエディタ・アプリ11選【フリーソフト】
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こちらも『かんたん表紙メーカー』と同様、直感的でわかりやすいつくりになっているツール。
このサイトではほかにも「奥付・あとがき」や「扉・目次」が作れるツールなどもあるので、そのまま入稿・電子書籍可用のファイルも作れますね。
たいとるぐらふぃ
こちらも非常に使いやすくておすすめ。
タイトルの文字配置によって4種のツールが選べ、背景や色などがいろいろと選べます。
完全ランダムのおまかせデザインも作れるので、タイトルと作成された表紙から物語を考える・・・なんてのも面白いかも?
おしゃれな小説表紙の作り方【3つの手順で解説】

そんな方のために、具体的に『Canva』と『かんたん表紙メーカー』を使った小説表紙デザインの作成手順について解説していきます。
サンプルは僕がnoteで公開している『がんばれボタンが欲しい。』というショートショート。すでに雰囲気あるアイキャッチ画像を使わせてもらっていますが、今回はこちらの話が含まれた短編小説集を作るケースを想定してみたいと思います。
デザイン構成を決める
まずは大まかなデザインの方向性を決めましょう。
と、いきなり言っても、まったくのゼロからレイアウトを考えるのは無理ゲーなので、ここは先人の知恵に頼りましょう。
今回は、『かんたん表紙メーカー』のデフォルト機能にお任せしてしまいますが、他のデザインツールを使う場合は以下のサイト・本が参考になります。
かんたん表紙メーカーのサイトでタイトルを入力。フォントはフィーリングで「しっぽり明朝」を選んでみました。
レイアウトはこちらも雰囲気で「スクエア縦(小)」を選択。下にある「ロゴのみ」のボタンをクリックします。
あとで表紙の上にレイアウトしやすいように文字色は白で。画像を右クリックで保存します。
素材をダウンロードする
お次は素材となる画像探しです。
無料で使えるハイクオリティな素材がほしいなら、以下のサイトがおすすめ。
今回のようにタイトルロゴをツールで作成しない場合は、フォントも探しておくといいでしょう。
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macで新しいフォントを追加する1番簡単な方法【おすすめフォントあり】
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電子書籍の販売などを考えている人は、商用利用が可能かどうかもしっかりチェックしておきましょう。
O-DANでとりあえず「button」と検索(※日本語でもOK)。
「ボタン」だと衣類のボタンが出てきてしまうので、「switch」に変更してみます。しかし、これもなんだかストレートすぎるので、さらに「tired」のような雰囲気ワードで検索してみます。
この画像がなんとなく良さそう。
タイトルと素材をレイアウトする
Canvaにアクセスして、いよいよ表紙デザインの作成です。
今回は電子書籍用の表紙を作成します。
KDP(Kindle Direct Publishing)での理想画像サイズは2,560x1,600ピクセルなので、カスタムサイズで指定します。
初期画面はこんな感じ。
Canvaには表紙デザインのテンプレートもありますが、今回は使わないので左のメニューから「アップロード」を選択。
先ほどのロゴと背景画像をアップします。
シンプルにレイアウトした感じはこちら。
悪くないですが、もう一工夫欲しいかも。
↑の参考レイアウトを元に、タイトルを四角抜きしてみます。
ちょっといい感じ。
少し重たい気がするので、どうしようかと思うも、Canvaの図形サンプルの中に良さげなフレームがあったので採用。
完成した表紙はこんな感じ。本当に簡単にできちゃいました。
表紙のイラストをプロに依頼してみよう!

そんな方は、ココナラを利用してみてはいかがでしょうか。
「小説 表紙」や「同人誌 表紙」などで検索してみると、非常にたくさんのクリエイターがいるのに気づくはず。クオリティも高く、価格も予想以上にリーズナブルです。
デザイナーさんを選ぶときのチェックポイントは、主に次の3つ。
- 価格
- 作風
- 評価
過度に価格を重視しすぎると、うまくいかずに手間やコストが高くつく、なんてことがありますのでご注意を。
また、依頼する前に以下の情報はしっかりと整理しておくべきです。
- お願いする作業範囲
- デザインの要望
- 入稿スケジュール
使用してほしい素材などもしっかりまとめておきましょう。
トラブルの元になりますので「完全お任せ」は厳禁です。
ほかにも、電子書籍出版代行サービスの【パブフル】などは、オプションでプロのデザイナーによる表紙作成を安価で提供してくれるので、Kindle等で自作を販売してみたい人は試してみては?