- PREP法について詳しく知りたい。
- 仕事や就職活動などで説得力のある文章・PRを考えたいけど、 どうやって文章構成を考えたらいいかわからない。
- 初心者でも覚えられるPREP法のコツやトレーニング方法を教えて!
こんな悩みをお持ちのあなたのために、PREP法をマスターするために必要な情報をまとめてみました。
人を動かす文章を書くのって、ホント難しいですよね・・・。
プロのライターとして仕事を続けて何年も経ちますが、いまだにその頂は遠く、その道は険しくなるばかり。
学生の頃は、改まって文章を書く機会なんて読書感想文くらいしかありませんでしたので、大学でレポートや小論文を書く機会が増えたり、就職活動などで自己PR文を考えなければならなくなって、戸惑っている人も多いのでは?
社会人になったらなおさらのこと。具体的な結果が求められる厳しい世界で、生半可な文章は鼻で笑われてしまいます。
しかし、ご安心を。
文章の「型」を身につけることができれば、トレーニング次第で誰でも人を動かす文章が書けるようになります。
今回は、そんな文章構成法の中でも代表的な「PREP法」について詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたもきっと今よりも説得力のある文章がスラスラと書けるはず。ぜひ最後までご覧ください。
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PREP法とは?
PREP法は主にビジネスシーンで用いられる文章構成方法であり、簡潔かつ説得力のある文章を作成する際に用いられる。
by PREP法 - Wikipedia
読み方は「ぷれっぷほう(プレップ法)」。
そのポイントはただひとつ。
結論から先に書く(話す)。
これだけです。
具体的には、
- Point(結論:〜です)
- Reason(理由:なぜなら〜)
- Example(具体例:たとえば〜、実際に〜)
- Point(結論:よって〜)
この4つによって文章を構成します。それぞれの頭文字を取ってPREP法というわけですね。
- まずはじめに結論(文章の主旨)を話して読者の関心を惹きつける。
- 次に、結論の理由となる論理的な説明(背景など)で説得力をもたせる。
- さらに、具体的な事例などの客観的情報を加えることで説得力を強める。
- 最後にもう一度結論を述べ、読者に納得してもらい、行動をうながす。
こういった流れで、説得力のある文章を作ることが可能です。
PREP法の具体例
試しに、PREP法で文章を書いてみました。
【結論】文章が上手くなりたいなら、まずは「PREP法」を身につけるべきである。
【理由】結論を先に述べる文章構成によって、読者が内容を把握しやすくなるからだ。
【具体例】人が文章を読むとき、はじめの30秒程度が集中力のピークと言われている。ここでもっとも重要な結論が明確になっていると、全体の内容がスラスラと頭の中に入ってくる。
【結論】説得力のある文章を書きたいと願うなら、ぜひPREP法のテクニックをマスターしよう。
どうでしょうか。
型に沿って構成を考えることで、論理的な思考のクセも身につきます。ぜひお試しあれ。
PREP法のメリット
ダレない(相手を飽きさせない)
よくあるダメなプレゼンやスピーチとして、前置きや背景説明などが長すぎてなかなか本題に入らない、というものがあります。
読者(聴衆)からすると、何が言いたいのが理解しづらいですし、読んで(聞いて)いて退屈なだけです。
PREP法では、はじめに最も重要な結論を述べてしまうため、相手を主旨に集中させたまま話を進めることができます。
ブレない(主旨が明確になる)
結論を後回しにすると、話題が脇道にそれるなどして書いている(話している)ほうも自分が何を言いたいのかわからなくなってしまうケースが起こります。
伝えるほうがブレブレでは、相手に思うような印象を与えることも行動を促すことも不可能です。
結論から書き(話し)はじめるPREP法は、書き手(話し手)自身の論理的思考をうながす役割も果たしてくれるのです。
頭の中で伝えたい内容が明確になるので、いわゆる「書けない病」に陥る危険もずっと減りますよ。
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PREP法のデメリット
押し付けが強くなってしまう
結論から話し始めるのは説得力を高める上で非常に効果的なのですが、有無を言わせない論理構成はともすれば自己主張が強すぎて、相手に意見を押し付ける形になってしまいがちです。
よって、参考程度に意見を求められているシーンや営業・セールスのシーンなどでは、逆効果になってしまうことも考えられます。
特に男性は、どんな話にも「結論」を求めてしまう傾向があるので、PREP法の多用は注意が必要です。
共感が得られにくい
PREP法は相手の感情に訴えかけるというよりも、理詰めで相手を説得する技術なので、受け取り方次第では「理解はできても納得できない」といった事態になってしまうこともあります。
Example(具体例)のところで自分の体験談などを話すことで共感を集める方法もありますが、やはりはじめに主旨を話してしまっている以上、聞く方も「結論ありきでしょ?」と冷めた感想になりがちです。
人間は論理で理解し、感情で納得する生き物です。ビジネスの場においても、まったくの感情抜きでやり取りするケースは意外なほど少ない、ということを肝に銘じておいてください。
PREP法と他の文章構成法の違い【7種比較】
PREP法以外にも、文章構成には様々な型(テンプレート)が存在します。
- SDS法(ホールパート法):要約→詳細→まとめ
- CRF法:結論→理由→根拠
- IREP法:問題点→理由→具体例→結論
- DESC法:描写→表現→提案→結果
- FABE分析:特徴→優位性→顧客利益→根拠
- BEAFの法則:メリット→根拠→優位性→特徴
PREP法を簡略化・発展させたものや、PREP法の欠点を補うものなどいろいろあるので、興味がある方は詳しく調べてみては?
※起承転結は、主に物語の構成に使われる文章構成法なのでビジネスシーンにはあまり向いていませんが、ストーリーライティングなどのコピーテクニックでは活用可能です。
PREP法が役立つシーン5選
PREP法は、ビジネスシーンに限らず人に何かを伝えるあらゆる文章・会話に活用可能です。
- 就活(志望動機・自己PR・ガクチカ・面接)
- 小論文・レポート
- プレゼン
- ブログ・SNS
- 普段の話し方
PREP法をマスターするためには、日常のあらゆる場面で活用するのが一番の近道。ぜひいろいろと試してみましょう。
PREP法を使うときに便利なアプリ3選
Evernote:スクラップ&メモツール
文章を構成するには、そのための「材料」を集めなければいけません。
自ら思いついたアイデアや撮りためた写真、ネット記事や、時には紙の書籍などからもスキャンした様々な情報、これらを一箇所に集めることができるアプリがこちらです。
タグなどで細かな分類もできるので、一つのアイデアを複数のアウトプットに活用することも可能です。
EdrawMind:マインドマップアプリ
テンプレートがあると自由な発想が妨げられてしまう、という方は、専用のツールを使ってアイデア出しを行うのがおすすめです。
一つのアイデアから連想するアイデアを広げていったり、書き出したアイデアを分類したりするのには、定番のマインドマップが便利です。
厳選したアイデアをあらためて文章構成のテンプレートに落とし込めば、独創的かつ論理的な文章を書くことができます。
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Transno:アウトラインプロセッサー
テンプレートに沿って文章を書くなら、通常のテキストエディタよりもアウトラインプロセッサーのほうが適しています。
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おすすめのアプリは上記で紹介しているようにいくつかありますが、Transnoはアウトライン/マインドマップと表示を切り替えられるので、これひとつでアイデア出しから構成まで行うことも可能です。
テンプレート機能もあるので、PREP法のフォーマットを作っておくと便利ですよ。
Transno-
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PREP法を活用した文章力トレーニング方法
文章力を鍛えるには、とにかく書くこと。そして直しまくることです。
先ほどもちょっと書きましたが、日常生活のあらゆるシーンで、常にPREP法で考え・書き・話すクセを身につけるのがもっとも近道ですね。
具体的な手順としては、
- Transnoをパソコンとスマホにインストールし、PREP法のテンプレートを用意しておく
- ブログやSNSなど、あらゆる文章をテンプレに沿って書く
- 過去の文章をPREP法で書き直してみる
こんな感じ。
あとは「書く→直す」をひたすら繰り返していけば、自然とPREP法が身につき、文章力がアップしているはずです。
まとめ
そんなご意見はもっとも。しかし、それを言っていいのは、テンプレ無しでも人を動かす文章が書ける人だけです。
PREP法に限らず、広く知られている文章構成法の多くは、先人たちがその知恵を絞って残し、確かな実績を積み重ねてきたもの。その偉大さ・効果の高さは、使ってみれば必ずわかります。
テンプレをしっかり身につけない限り、その先の道は開かれていません。
まずは守破離の守から。文章構成の基本中の基本をしっかりマスターすることから始めてみませんか?
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