そんな方のための記事を書いてみました。
何もしなくても次々と面白い・カッコいいネーミングが浮かんでくる……そんな天性のネーミングセンスの持ち主というのもいないではありませんが、こういったセンスは後から身につけることも十分に可能です。
というわけで、この記事ではネーミングを考える際のコツや便利なサイト・ツールなどをまとめています。
これらを上手に使いこなせば、誰でもぴったりのネーミングが考えられるようになりますよ。
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売れるネーミング考えるためのフロー【5ステップ】
以下のフローに従って考えれば、センス不要で誰でもぴったりのネーミングが作れます。
- 情報収集
- キーワード抽出
- 造語を作る
- 候補を選ぶ
- 最終確認
それぞれの具体的な方法について、次から解説します。
情報収集
まずはネーミングの対象についてしっかりと調べることから始めましょう。
第三者がネーミング考える場合など、クライアントから提供された資料の情報だけですぐにアイデアを出そうとする人がいますが、それは早急というものです。
- 商品・サービス(屋号なら会社そのもの)の特徴・成り立ち
- ターゲット(想定顧客)や提供する価値
- 社員たちそれぞれの思い、こだわりどころ
- ライバル商品の名前・特徴や差別化ポイント
少なくとも、これくらいは自分で調べたり、改めてヒアリングを行ったほうがいいでしょう。
逆に、中の人間がネーミングを考える場合、利用者の視点が欠けていて、見当違いのところばかりにこだわりを持っていたりすることもありますので、様々な視点の意見を集めることが大切です。
キーワード抽出
十分な情報が集まったら、そこから様々なキーワードを書き出していきます。
- 専門用語・業界用語
- 動作・擬音
- 連想するイメージ・言葉
とにかく頭に思い浮かんだものはすべて書き出していくのがコツです。
日本語だけでなく、英語やその他の外国語に翻訳するなどして、語感の良いキーワードを探してみるのもおすすめです。
ネット検索や類語辞典など、活用できるツールは徹底的に使って、なるべく多彩な言葉をピックアップしましょう。
【文章向上】おすすめの類語辞典(同義語辞典)・アプリ・サイト14選【語彙力アップ】
造語を作る
いよいよネーミングの肝となる作業です。
書き出したキーワードを自由に組み合わせて、オリジナルの造語を作っていきましょう。
一昔前は、日本語を英語やフランス語などに直訳したものをそのままネーミングにする例も多かったのですが、星の数ほどの商品名・会社名が溢れた現代では、唯一無二の名前(造語)を考えない限り、あっという間にネットの海に沈んでしまいます。
造語の作り方としては、以下の4つが代表的です。
- シンプルに2つの言葉をつなげる
- 語尾と語頭が同じものを合体させる
- 頭文字をとる
- アナグラムにする
あれこれと造語を考える作業は非常に面白いもの。あまり深刻に悩まず、仲間と和気あいあいと楽しみながら自由な造語を作ってみてください。
候補を選ぶ
満足いくまで造語を考えたら、その中から候補となる名前を絞り込んでいきましょう。
選び方のポイントは、以下の4つです。
- 商品・サービスが直感的にイメージできるか?
- 発音しやすいか?
- 思わず口にしたくなるか?
- 意外性はあるか?
最も重要なのは1ですが、口コミが強い力を持つ現代では2や3、4の要素も同じくらい大切です。
利用者(消費者)だけでなく、商品・サービスの提供者も含めた関わる人すべてが愛着を持てる、そんな名前を厳選しましょう。
最終確認
↑で候補をひとつに絞らなかったのは、この確認作業があるからです。
チェックポイントは以下の4つ。
- 商標登録されていないか?
- 類似するネーミングはないか?
- 別の言語でおかしな意味になっていないか?
- ドメインやSNSアカウントは取得できるか?
これらが一つでもNGなら、その名前は用いないほうがいいでしょう。
ネーミングを考える際に参考になるサイト9選
ネーミング辞典
英語・フランス語・イタリア語・ラテン語など、複数の言語の意味と読み方が一覧できるサイト。
キーワード検索以外にも特定のテーマカテゴリーから言葉を探すこと可能です。
Google 翻訳
外国語の意味や綴りを調べるなら、定番のこちらも便利。
専用サイトにいかなくても、「◯◯を●●語で」とGoogle検索すれば、直接翻訳表示できます。
Wordoid
英語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ドイツ語の5つの言語で名前を自動生成してくれるジェネレーター。
特定のキーワードを含めたものに限定することもできます。
Wordoid: Catchy Names for your Company, Product or Website
KARABINER
入力したキーワードを組み合わせてリスト化してくれるツール。
SEO用途で主に使われるものですが、ネーミングにも活用できちゃいます。
KARABINER - Fast Keywords Concatenator
nomyne(ノミネ)
ネーミングに特化した検索エンジンといった感じのサービス。
J-PlatPatやToreruにわざわざアクセスしなくても、商標登録や類似ブランドの調査などが手軽に行えます。
オンラインネーミング支援サービス nomyne(ノミネ)byGMO
TESS(Trademark Electronic Search System)
グローバルに事業を展開したい方のための、アメリカ版商標検索ツール。
メニュー右の「Find It Fast」から「TESS」⇢「Basic Word Mark Search (New User)」とアクセスすれば、フォーム入力画面にいけます。
ドメイン検索
空きドメインを一括検索できるサイト。
以前紹介した『Namechk』でもいいのですが、.jpや.co.jpを調べたい方はこちらの国産ツールがおすすめです。
Panabee
こちらも空きドメイン検索ツールです。
↑のように.jpドメインなどは調べられませんが、対象キーワードのドメインが空いていない場合、「◯◯app」「go◯◯」など文字列をもじったアイデアを提案してくれます。
Business Name Generator & Domain Name Search
Availy
TwitterやFacebook、InstagramといったSNSアカウントの空きID(ユーザーネーム)を検索してくれるサイト。
最近はドメインだけでなく、こういったソーシャルIDも同時に作るのが一般的のようですので、合わせてチェックしてみては?
クラウドソーシングするのもアリ?
上記の方法を試してみても、どうにもしっくり来るネーミングが作れない方や、忙しくてネーミングに割く時間がないという方は、クラウドワークスやランサーズなどを利用して、外注してしまうというのも一つの手です。
いわゆる「コンペ形式」というスタイルで、複数の提案から気に入った案を選び、提案者に報酬を支払うという仕組み。
相場は30,000〜60,000円位ですが、1万円前後でも数百件の提案が集まることがあるもようです。
もちろん内容は玉石混淆ですが、単に時短になるというだけでなく、かなりコスパが高いのではないでしょうか。
「ネーミングの達人」を目指そう!
色々とやってみて「自分はネーミングに向いているのでは?」と思ったら、本格的なネーミングライターを目指してみる、というのもいいかもしれません。
売れるネーミングの理屈は色々とありますが、第三者としてネーミングの仕事を請け負う場合、結局のところはクライアントが気に入るかどうかが最も重要な要素となります。
ライターに必須のスキルは、ネーミングでも遺憾なく発揮できます。
まずはクラウドソーシングサイトで行われているネーミングコンペで修業しながら実績を積み、ネーミングの達人を目指しましょう!