てにおは(助詞)の正しい使い方【コツはたったひとつ】

2020年5月1日

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  • 文章が正しく書けるようになりたい!
  • 「てにおはが間違っている(合っていない)」と言われても、自分ではどこがどう間違っているのか、いまいちよくわからなくて・・・。
  • 助詞(てにおは)を正しく使えるようになるコツを教えて!

こういった悩みに答える記事を書いてみました。

てにおはが合っていないと、意味が間違って伝わってしまったり、話のつじつまが合わなくなってしまうなどの弊害が起こってしまいます。

わずか一文字の違いですが、文章が期待した成果を出せないばかりか、いらぬトラブルの元にもなってしまいかねません。

というわけで、今回は正しい「てにおは(助詞)」の使い方についてまとめてみました。

  • てにおはって何?
  • 間違えやすい助詞(てにおは)の例
  • 正しい助詞(てにおは)の使い方を覚えるコツ
  • おすすめの便利ツール・辞典の紹介

内容としてはこんな感じ。

この記事を読めば、これまであまり意識しなかった文の細部に気が配れるようになり、より効果的な文章が書けるようになるはず。ぜひご一読あれ。

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てにおはとは?

てにおはとは、漢字で「弖爾乎波」と書きます。いわゆる「助詞」の総称(俗称)です。

漢文の読み下しの補助として漢字の四隅につけられたヲコト点を左下から右回りに読んだ時に「てにはを」となることに因るものである。

引用:助詞 - Wikipedia

引用:助詞 - Wikipedia

Wikipediaにはこんな感じで書いてありますが、ぶっちゃけ由来は覚える必要はありません。てにおは=助詞と理解しておけばOKです。

てにおは=助詞の役割は、単語に付けて対象を明らかにしたり、単語同士の関係性を表すこと。よって、助詞の使い方を間違えると意味やニュアンスが変わってしまう事態になるというわけです。

間違えやすい助詞(てにおは)の例

文章のプロでもよく間違ってしまうてにおはの使用例としては、以下の3つが挙げられます。

  • 「で」と「が」
  • 「は」と「が」
  • 「へ」と「に」

それぞれ簡単に解説しますね。

「で」と「が」の違い

あなたいいです。
あなたいいです。

この2つだと微妙にニュアンスが変わるのがわかるでしょうか。

前者は仕方なく妥協した(誰でもよかった)ように感じられるのに対し、後者は「あなただから選んだ」といった意味を持ちます。

パートナー選びなどでうっかり前者のような言い回しをしてしまうと、目も当てられません。

「は」と「が」の違い

タイトル良かったよ。
タイトル良かったよ。

前者はタイトル「だけ」が良くて、他にダメなところがあるように感じられますが、後者は素直にタイトルの良さを褒めています。

本人にそのつもりがなくても皮肉に感じられてしまうのは、なんとも恐ろしい話ですよね。

あなたいいです。
あなたいいです。

「いい」という言葉には肯定と否定の両方の使い方があるため、助詞の使い方を間違えると、まったく逆の意味になってしまいます。ご注意を。

「へ」と「に」の違い

会社着きました。
会社着きました。

こちらは微妙な違いなのですが、目的や意思をはっきりとさせたい場合は後者のほうがいいでしょう。

間違えやすい慣用句のてにおは

上や下への大騒ぎ
いやが応にも
濡れ手に粟

上の3つ。全部間違っているのがわかりましたか?

下への大騒ぎ
いやが応
濡れ手

正しくはこんな感じ。

ドヤ顔で使った慣用句が間違っていた時ほど恥ずかしいことはありませんよねぇ・・・。

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正しい助詞(てにおは)の使い方を覚えるコツ

それでは、助詞(てにおは)を正しく使えるようになるには、どうればいいのでしょうか。

これに関しては、語呂合わせのように暗記のコツなどは存在しないので、自分の体に覚え込ませるしか方法がありません。

そう聞くと、多くの人が、

とにかくたくさんの文章を書いていけばいい

こんな風に思いがちですよね。でもこれは正しくありません。

なぜなら使い方が間違ったまま文章を書き続けても、一向に上達はしないから。大切なのは「書く」ことよりも「直す」ことにあります。

書いた文章を毎回きちんと見直して、助詞(てにおは)を含め正しい日本語が使えているかしっかりとチェックし、一つ一つ確実に直していくことが、正しい使用法を身につける唯一の道です。

文章の細かな間違い指摘してくれる人が身の回りにいるのなら助かりますが、そうでないなら↓で紹介するようなツールや辞典を使って自分でチェックするしかありません。

おすすめの便利ツール・本

というわけで、助詞(てにおは)が正しく使えているかチェックするのに便利なアイテムを2つほどご紹介。

それは「文章校正ツール」「辞書」です。

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できれば両方を併用して使うのがおすすめ。普段は校正ツールでチェックを行い、何度も同じ助詞で間違えてしまうようなら辞典で掘り下げる・・・といった感じ。

僕のおすすめは『文賢』『てにをは辞典』ですね。

文賢(文章校正ツール)

文章を貼り付けるだけで、間違いを自動でチェックしてくれるツールがこちら。

特に間違えやすい接続助詞の「が」をハイライトする機能が付いているだけでなく、同じ助詞が連続で使用されて読みづらくなっている部分なども指摘してくれます。

独自ルールを設定することもできるので、間違えやすいところはこちらに登録しておくといいかも。

有料ツールなので導入に躊躇する方もいるかと思いますが、うまく使いこなせば文章作成効率アップや文章力向上の助けに、確実になるはず。

文賢
「文賢は使えない」評判は本当?損をしない使い方7選【レビューあり】

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自分が書いた文章だけでなく、ネットで気になった文章などもチェックしてみると、新たな発見があったりもしますよ。

てにをは辞典(辞書)

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250名の作家の作品から「てにおは(助詞)」を切り口に60万例を収録したというユニークな辞典。

助詞の使い方に迷ったら、結びつく単語から豊富な用例を調べることができますし、暇なときにペラペラとめくって様々な言葉のニュアンスの違いを楽しむ読み物としてもおすすめです。

似た本として『てにをは連想表現辞典』というものもありますが、実用という観点からだと『てにをは辞典』のほうが上だと思いますね。

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神は細部に宿る。

外国人が日本語を覚えるときに苦労するものの一つが「てにおは(助詞)」だと言われています。

てにおはは日本語独特の表現法であり、同じ意味でも複数の助詞の使い方があったりするので、ひたすら感覚で身につけていくしかないのが辛いのでしょうね・・・。

反面、助詞一つで微妙にニュアンスを変えることができるため、使いこなせれば文章のクオリティがぐっと増すことは間違いありません。

使い方を少しでも間違えると「そんな言い方はないだろう」と相手を怒らせてしまうこともありますので、ぜひともモノにして自在に使いこなせるようになりたいところですね。

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  • この記事を書いた人
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書く人

なんやかんやあって請負ライター→ふと思い立ち小説家→クライアントワークに疲れて専業ブロガー→現在広告コピーやセールスレター、コラムなど色々書いて生きてます。

※趣味でnoteにショートショート執筆中。

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