小説が書きたいけれど、書けない・・・。
そんなあなたのために、初心者でも実践できる簡単な小説の書き方を解説します。
- 小説の書き方がよくわからない。
- アイデアっぽいものはあるのだけれど、物語として上手く形にならない。やっぱり少しは勉強しないとダメなの・・・?
- 超初心者でも書ける小説のコツを教えて!
こういった方に役立つ情報になっています。
書き方指南の本や情報サイトなどを調べてみても、コンセプト・テーマ・キャラクター・プロットなど細かなテクニック論ばかりで、初心者がゼロから一作書き上げる目的には、微妙に合っていない・・・。
そんなふうに感じたことはありませんか?
今回は、まったくの初心者でもすぐに覚えて使える、超手軽な小説の書き方を紹介。
- 初心者向けの小説の書き方(心構え・注意点など)
- 具体的な小説書きの手順(3ステップで解説)
- 小説執筆に役立つ便利なおすすめツール・アプリ3選
内容はこんな感じ。
管理人はプロ作家として新人賞受賞や出版の経験があり、記事内で紹介しているテクニックやツールのほとんどは、いまでも活用しているものばかりです。
「小説家になりたい!」という人だけでなく、「まずは一作書き上げたい」という方にもきっと役立つはず。ぜひ最後までご覧ください。
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【超初心者向け】小説の書き方9選(必須ポイント)
小説書きで失敗しやすい(つまづきやすい)人の特徴3つ
- いきなり書き始めようとする
- 設定やプロットに凝りすぎる
- 完成度やオリジナリティにこだわりすぎる
どれかひとつでも心当たりのある方はいませんか?
面白い物語のアイデアを思いついたら、すぐに書きたくなる気持ちは痛いほどわかります。
しかし、それで作品を完成までこぎつけられるのは、知識と経験を積み重ねたプロ作家か、もしくは天才だけです。
初心者は簡単なものでいいので目安となるプロットを用意しておくべきです。
逆に、設定やプロットに注力しすぎていつまでも書き始められないというタイプもいるので注意しましょう。
壮大な設定や豊富すぎるアイデアは、十中八九使いきれないので、練り込みはほどほどに。
いざ書き始めても、完成度にこだわるあまりなかなか筆が進まなかったり、個性を出すために文体や突飛な展開などを無理に詰め込もうとするのも失敗の原因です。
これらを避けるための方法は、次項で詳しく解説しますね。
身につけるべき「小説書きの習慣」3選
- 目標を決めて行動する
- アイデアメモを持ち歩く
- 毎日時間を決めて書く
小説書きに限らず、何かの仕事や作業を確実に完成させるには、具体的な目標が不可欠です。
それも「小説家デビューしたい」「とりあえず作品をひとつ書き上げたい」といった曖昧なものではなく、
- いつまでに達成するのか?(期限)
- 達成を判断する基準は?(数値)
この2つを明確にすることが、着実に小説書きとしてステップアップしていくためのコツになります。
さらに、常にアイデアメモ(アプリでも可)を携帯し、思いついたアイデアやフレーズ、気になった出来事・人・物などを書き留めておくと非常に役立ちます。
後から読み返さなくても、メモを取る際におこなった思考そのものが執筆時に活かされます。
毎日書くことも重要。1文字でも1分でもかまいません。執筆のための時間を確保し、自然と書く習慣を体に染み込ませましょう。
小説書きに役立つ考え方・心構え3選
- プロ意識を持つ
- 作家目線と読者目線を使い分ける
- 完成優先、修正は後
プロ作家はアーティストではなく「職人」だと考えましょう。
〆切破りはご法度。デビュー後は編集者との円滑なコミュニケーションも大切です。
自分で締め切りを設け、遵守することが良い練習になります。
執筆時は100%作家目線で好き勝手に書いてもいいのですが、あとから必ず読者目線・編集者目線に切り替えて、作品を客観的に見直しましょう。
〆切を守るコツは、とにかく「最後まで書き上げる」を優先すること。気になったこともすべて後回しにして、書ききることのみを目指してください。
【手順解説】シンプルすぎる小説の書き方(3ステップ)
押さえておくべきポイントはわかったけど、実際にどうやって書いたらいいの?
そういった方のために、ここからは具体的な小説の書き方そのものについて解説します。
- コンセプト(もしも◯◯だったら?)を考える
- 起承転結で簡単なプロットを作る
- 書く
手順はこの3つ。それぞれ詳しく説明しますね。
手順①:コンセプト(もしも◯◯だったら?)を考える
小説のキモはコンセプト。ワンアイデアあれば物語はつくり出せます。
コンセプトと言われるとピンとこない人は「もしも◯◯だったら?」の◯◯部分を埋めてみることから始めてみましょう。
面白いコンセプトは自然と魅力的なキャラクターやプロットを生み出します。
いろいろアイデアが出ても、一つの作品にコンセプトはひとつにするのが、失敗しないコツですね。
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【簡単】小説ネタが思いつかない・・・。おすすめお題メーカー(ネタ提供ツール)7選
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手順②:起承転結で簡単なプロットを作る
コンセプトが思いついたら、そこから簡単なプロットを考えます。
プロットは既存の物語フレームワークを用いるのが便利。小説や脚本の構成の定番は三幕構成ですが、個人的には日本人に親しみやすい「起承転結」がおすすめですね。
4コマ漫画が想像しやすいかと。
プロットは執筆の際に目印(マイルストーン)となるため、途中破綻や迷走の心配がなくなるメリットがあります。
あまり細かくプロットを書き込みすぎず、あくまで目安としてシンプル(数行程度)にまとめましょう。
手順③:書く
おおよその流れがつかめたら、いよいよ原稿を書いていきます。
基本は頭に浮かんだものをそのまま書き出していけばOK。
映像タイプと文字(文章)タイプがいるようですが、どちらでも問題ありません。
プロットでおおよその流れがつかめていれば、細かな部分は後からいくらでも直せるので、手を止めずに最後まで一気に書ききります。
ひと通り書き上げたら、満足感からそこで終わらせてしまう人も多いのですが、推敲は必ず行うように。
小説書きに役立つおすすめツール・アプリ3選
お題ジェネレーター
コンセプトを考える際の力強い味方になるのがこちら。
ランダムに複数のキーワードを抽出、組み合わせることでアイデアの種になるという仕組み。
おすすめアプリはライトレです。
小説だけでなくいろいろな企画のアイデア出しに役立ちますよ。
アウトラインプロセッサ
プロットづくりに便利なのがこちら。
箇条書きにした文章を自由に並べ替えたり、階層化できるツール。
おすすめアプリはWorkflowyです。
人によってはアウトラインプロセッサで原稿まで書いてしまう人もいるのだとか。
小説エディタ
執筆の際に重宝するのがこちら。
使い慣れたワード(Microsoft Word)を利用する人も多いようですが、小説専用に設計されたエディタは原稿をまとめるのに便利な機能が多いのが大きな特徴。
おすすめアプリは Scrivener です。
データ同期可能なスマホアプリもあるので、いつでも好きなときに好きな場所で小説が書けるようになりますよ。
まとめ
今回は、超初心者でも手軽に実践できる小説の書き方について解説しました。
ここまで読んでくださった意欲のある方へ、さらなるアドバイスを。
より効率的にスキルアップを目指すなら、執筆と並行して指南本や小説講座による学習にもチャレンジすべきです。
その理由は以下。
- 執筆経験がない状態で学ぼうとしてもあまり効果はないし、飽きやすい。
- 何の指針もない状態で作品を書き進めるのは、スキル向上の面で非効率的。
- 「学び」と「実践」をセットで行うことで、学習効果や成果の質が格段にレベルアップする。
自宅で学習が進められる通信講座(オンライン講座)などもあるので、自分のスタイルにあわせて最適な教材を選んでみましょう。
例えば、ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)の小説・ライトノベル通信講座なら執筆用のパソコン(Surface)がお得に買える教材セットなどもあるので、ちょうど欲しかった方は一度チェックしてみるのがおすすめ。
これまでろくに作品を書き上げたことがない、そこのアナタ。
書き出してみては途中で辞め、新しい作品を書き始めてはまた辞め・・・の繰り返しでは、いつまで経ってもあなたの作品は完成しません。
まずは短編一作でもいいので、あなたの作品を書き上げるための行動を、ぜひ。