文章のまとめ方のコツ+おすすめの文章本5冊【10の基本ルール】

2019年11月2日

リンクの一部にアフィリエイト広告を使用しています。

writing-method

「文章が読みづらい」
「何が言いたいのかわからない」
「小学生の作文のほうがマシ」

せっかく苦労して書いた文章がそんなふうに言われてしまっては、ただでさえあまり得意でない文章を書く行為が、さらに嫌なものになってしまいますよね。

そんな悪循環をすっぱり断つためには、文章の書き方・まとめ方の基本をしっかりと身につける必要があります。そして、これらは才能云々にかかわらず誰でも習得することが可能です。

というわけで、この記事ではわかりやすい文章を書くためのコツを10のルールとして解説しています。

文章作成に失敗しないための具体的なテクニックなどやおすすめの文章本なども紹介していますので、ぜひチェックして文章に対するハードルをぐっと下げてくださいね。

※文章を書く以前に、苦手意識が強すぎて書き出すことすら難しいという方は、↓の記事をご覧ください。

【大人向け】文章を書くのが苦手な理由3選【克服方法も解説】
【大人向け】文章を書くのが苦手な理由3選【克服方法も解説】

続きを見る

スポンサーリンク

【基本ルール】わかりやすい文章の書き方・10のルール

文章の目的を明確にする

文章を書く前に、目的やゴールをはっきりさせておくことは、わかりやすい文章を書く上で不可欠です。

どこを目指しているのか、書き手すらもわかっていない文章が読者に伝わるはずはありませんよね。

詳しくは↓の記事で解説していますので、よろしければどうぞ。

lack-of-writing-ability
文章力がない社会人必見。永久保存すべきたった1つの文章を書くコツ

続きを見る

構成を決めてから書く

小説や脚本を書くとき、本格的に原稿やシナリオを書き始める前に「プロット」や「箱書き」をあらかじめ用意するのが一般的ですよね。

writing-story-plot
【小説】誰でもできるプロットの書き方(7つの手順)【脚本】

続きを見る

story-treatment
小説・漫画に最適!「箱書き」の書き方+おすすめソフト・アプリ5選

続きを見る

これはなにもフィクションの世界に限った話ではありません。あらゆるジャンルの文章は、事前に構成を考えるだけでぐっと説得力が増します。

ゴールを明確にし、しっかりと筋道を作ってから書く。これだけでも文章のクオリティはかなりアップしますよ。

結論から書き始める

論理的で説得力の高い文章は、その多くが結論を最初に提示してからその根拠や具体例などを述べていく形になっています。

最初に結論をはっきりさせておくことで、その後に続く文章の意味が読者にも理解しやすくなるというわけですね。

慣れてくれば結論を最後まで明らかにしなかったり、どんでん返しのようなダイナミックな構成も可能ですが、はじめのうちは「結論から」の文章のほうがうまくいくケースが多いですよ。

文章はできるだけ短く

一文(句点まで)をなるべく短くするのも、わかりやすい文章を書く大きなコツです。

文章を短くするためのポイントは以下の2つ。

  1. 一文一意
  2. 主語と述語は一つずつ

この2つを常に意識するだけで、自然に簡潔でシンプルな文章が書けるようになります。

闇雲に短い文章ばかりにするのではなく、たまにはあえて長文を混ぜてコントラストを際立たせると、リズム感も出て読後感が良くなりますよ。

句読点を適切に使う

句読点が適切に使いこなせるようになると、文章の読みやすさだけでなく、内容のニュアンスや文章の硬さなども自在にコントロールできるようになります。

逆に、句読点を間違った使い方で用いてしまうと、修飾語などの係り受けが上手くいかず、意図しない伝わり方になってしまう恐れもあるので、注意が必要です。

punctuation-enter-rule
句読点(、。)で改行しないのが正解?読みやすいメールやブログの書き方【横書きのマナー】

続きを見る

難読漢字・カタカナ語・慣用句・比喩をなるべく使わない

語彙が豊富な人などは、ついつい知っている漢字や専門用語などを使いたくなってしまいがちですが、これらは読者にとってはマイナスでしかありません。

また、凝った言い回しをしようと慣用句や比喩などを多用するのも注意が必要です。よほど適切な用法でない限り、これらも単に読後感を損なうだけのものになりがちです。

文章はあくまで読者のもの。書き手の自己満足ではないことを忘れずに。

ひらがなと漢字のバランスを意識する

漢字が多すぎたり、逆にひらがなが多すぎる文章は非常に読みにくいですよね。

文章全体のひらがな/漢字の比率もそうですが、一文ごとのバランスも意識すると、ぐっと読みやすい文章が書けるようになります。

句読点と同様、こちらもバランスを自在に調節できると、難解な内容のハードルを低くしたり、単純なことをもっともらしい印象にしたりといったコントロールが可能になります。

同じ語尾を連続して使わない

意外に見落としがちなのがこちら。

句読点の前が同じ結びばかりで続いていると、単調な印象を読者に与えてしまい、文章の内容自体の質も低く見られてしまいがちです。

下書きの際は、とりあえず書きやすいように書いてかまいませんが、推敲でしっかりとバリエーションを付けるようにしましょう。

頻度が高い単語・フレーズは言い換えを行う

語尾と同様、文章の中に同じ単語や言い回しを何度も使っていると、文章のクオリティ低下の原因になってしまいます。

同じ内容を何度も繰り返すことは、説得力を高める上で非常に有効ですが、まったく同じ言葉で伝えてしまうとかえって逆効果になります。類語辞典などを上手く活用して、適切な言い換えを行うようにしましょう。

文章内の表記を統一する

漢字のひらきなど、同じ文章内の細かな表記にずれがあると、こちらも読みづらさに繋がってしまいます。

感じる違和感は些細なものですが、積み重なってしまうとそれなりのもの。逆を言えばこういったディテールにもしっかりと気を配れば、思った以上に高いクオリティアップ効果を発揮するというわけですね。

失敗しない文章作成のコツ3つ

アウトラインプロセッサを使う

アイデアや言葉の断片を箇条書きで書き出し、整理や並び替えを行いながら文章を組み立てていくアウトラインプロセッサは、上記のルールで紹介した、

  • 文章構成をあらかじめ考える
  • 結論から始まる筋道だった文章
  • 一文を簡潔にまとめる

といった要素を上手くカバーすることができます。

おすすめのアウトラインプロセッサは↓の記事にまとめてありますので、興味がある方はチェックしてみてください。

free-outline-editor
無料で使えるおすすめのアウトラインプロセッサー13選【小説家・ライター向け】

続きを見る

文章構成のフレームワーク(型)を使う

文章構成をゼロから考えるのではなく、特定の「型」に沿って要素を組み立てていくと、誰でも簡単に論理的な文章が書けるようになります。

幸い、世の中には先人が残してくれた非常に便利なフレームワークが数多く存在しますので、文章の目的や自分の書き方に合った型を探してみましょう。

prep-idtc-method
文章が超わかりやすくなる「PREP法」とは?【使い方・トレーニング解説】

続きを見る

文章校正ツールを使う

文章を入力すると自動で文章校正を行ってくれるツールの中には、誤字脱字やタイプミスなどの基本チェック以外にも、

  • 句読点の位置チェック
  • 難読漢字のチェック
  • ひらがな/漢字のバランスを数値化
  • 語尾や言葉の重複チェック
  • 適切な言い換え表現の提案
  • 独自の表記ルールの設定&自動修正

などの便利機能を搭載しているものが存在します。

これらを使いこなせるようになれば、効率的に時間をかけずあなたの文章の質を向上させることが可能です。

おすすめの文章校正ツールに関しては、↓の記事でまとめていますので、よろしければどうぞ。

【無料/有料】現役ライターおすすめ日本語文章校正ツール9選【比較あり】
【無料/有料】現役ライターおすすめ日本語文章校正ツール9選【比較あり】

続きを見る

文章のまとめ方&要約のコツ8つ

文章の上手なまとめ方3

複数の資料やアイデアを1つの文章にまとめる際のコツは、以下の3つになります。

  1. テーマ(主旨)をしっかり決める
  2. 情報を体系的に整理し直す
  3. 「捨てる勇気」を持つ

テーマは↑でも取り上げた「文章の目的」にも通じる必須要素です。

特定のテーマを決め、目的に沿って必要な情報を整理し、不要な(テーマに関係ない)情報はどれだけ貴重だったり面白い情報であったとしても、容赦なく捨てる勇気を持ちましょう。

後は、この記事で紹介したようなフレームワーク等を上手に活用して、論理的な構成を心がければ、誰でも説得力のあるまとめ文章を書くことができます。

要約文のポイント5

元となる文章がすでにあり、規定の文字数まで内容を省略してまとめ直す「要約文」づくりのポイントは、以下の5つです。

  1. 文字数への意識を高める。
  2. タイトル・文頭=要旨にまず注目する。
  3. 元の文章の構成を崩さない。
  4. コピペはNG。自分の言葉で書き直す。
  5. 自分の意見を入れない。

それぞれの詳しい解説や、具体的な要約文の作り方については↓の記事でまとめています。

in-short
【要約難しい】文章要約のコツ5+簡単な書き方【本・物語・小論文】

続きを見る

文章力を鍛えるたった一つの方法。

わかりやすい文章のコツを把握したら、後はひたすらそれを意識しながら文章を書き続けるのが、文章力をアップさせる唯一の道です。

短期間に集中して、大量の文章を書くのもいいのですが、できれば少しずつでも毎日コツコツと継続できるやり方で、「書く習慣」を身につけたほうが、長い目で見れば近道であるような気がしています。

三行日記にようなシンプルなものから始めるもよし、読書が趣味の人は読み終わるたびに「読書ノート」を付けるのもおすすめです。

飽きてきたらブログなどの形で他の人に読んでもらうのもいいですね。

おすすめの文章本(ジャンル別)

【基本】文章表現400字からのレッスン

良い文章を「わかりやすく、自分にしか書けない文章」と定義し、あらゆるジャンルにおいて良い文章を書くための考え方や具体的な実践法までをまとめた本。

著者が大学で行った講義の内容が書籍化されており、実際の学生の作品例などが紹介されているのも非常に興味深いですね。

【ビジネス文章】考える技術・書く技術

ビジネスライティングだけでなく、仕事をする上で不可欠な総合的な問題解決能力が身につく名著。

翻訳本で具体例などがいまいちピンとこない人は、『ロジカル・ライティング』もおすすめです。

【ブログ】新しい文章力の教室

人気ウェブメディア「ナタリー」の文章作成メソッドがシンプルにまとめられた本。

まずはここに書かれたやり方を真似しつつ、徐々に自分なりのアレンジを加えていくのがおすすめです。

【広告】ザ・コピーライティング

未だにこれを超えるコピーライティング本はないと断言できる不朽の名著。

現代の広告コピーメソッドの原典とも言えるべきものなので、ライティングを仕事にする人はぜひ一度はチェックしておくことをおすすめします。

【小説】一億三千万人のための 小説教室

具体的な書き方ではなく、小説家として己の書き方を自分で模索していけるようになるための方法を教えてくれる本。

「『小説教室』や「小説の書き方」を読んで小説家になった人はひとりもいません」と断言してしまっているのが小気味好いですね。

文章の書き方が学べる講座・スクール(ジャンル別)

学習の初期段階を効率的にショートカットするために、プロや専門家から基本的な考え方やコツを教わっておくというのも一つの手です。

それぞれの詳しい情報は、↓の記事にまとめてあります。

無料あり:現役ライターおすすめオンライン文章講座5選【33種比較】
無料あり:現役ライターおすすめオンライン文章講座5選【33種比較】

続きを見る

書くことは、楽しいこと。

考えていることや思ったことを上手く言葉できないもどかしさは、なかなかに厄介なものです。

どれだけ文章力を身につけたとしても、というか、しっかりとした文章力を身につければ身につけるほど、よりふさわしい言葉を求める意識は高くなり、その道は困難になってくるものだったりします。

それでも何もしないで頭の中のモヤモヤや、ゴチャゴチャと整理できていない情報をそのままにしているよりも、不完全でも少しずつ言葉にしていったほうが、ずっと頭も心もスッキリとします。

文章とは人に伝えるものであると同時に、自分を知るためのものでもあり、そして楽しみでもあります。

ドンピシャな言葉を発見した時の喜びは、物書きならではの得も言われぬ快感です(物書きが「得も言われぬ」もどうかと思いますが)。

良い文章を探す旅に終わりはありません。それを決して苦とせず、逆に目一杯楽しむくらいの気持ちで、今日もペンを取っていきましょう。

スポンサーリンク

  • この記事を書いた人
アバター画像

orikasse

書く人

なんやかんやあって請負ライター→ふと思い立ち小説家→クライアントワークに疲れて専業ブロガー→現在広告コピーやセールスレター、コラムなど色々書いて生きてます。

※趣味でnoteにショートショート執筆中。

-文章の書き方
-