- 小説が上手く書けない・・・。
- とにかく「量を書け」と言われるけど、いくら書いてもちっとも上手くなっている気がしなくて・・・。
- 小説が上手くなる練習方法やおすすめのアプリがあれば教えて!
こういった悩みをお持ちのあなたのために、1週間で身につく小説トレーニング法やおすすめの練習アプリをまとめてみました。
小説が上手く書ける人って、本当にうらやましいですよねぇ・・・。
人の作品を読んでいるときは、あれこれと不満や改善点などを偉そうに口にしてたのに、いざ自分で小説を書いてみると思ったような作品が書けない。くやしい。
そんな経験がある方も多いはず。
プロの作家でも、己の力量に満足している人などほとんどいません。むしろ目が肥えているプロのほうが、ハードルの高さを狂おしいほど実感しています。
小説が上手くなるためには、そんなジレンマと戦いながらひたすら書き続けるしかありません。
しかし、ただがむしゃらに作品を量産し続けるだけでは、一向に上達しません。実感している方も多いのでは?
そこで今回は、効率よく小説が上手くなるための練習法を解説します。
便利なおすすめアプリも一緒に紹介するので、この記事を読めばきっと楽しみながら小説上達ができるようになるはず。ぜひ最後までご覧ください。
※小説以外の文章力を鍛えたい方は、↓こちらの記事にまとめてあります。
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毎日10分!文章力をアップさせる18のトレーニング方法
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小説が上手くなるための練習方法7つ【1週間トレーニング】
ひとことに「上手い小説」と言っても、そこにはさまざまな要素が含まれています。
- 物事を見る観察力
- 独創性の高いアイデアを生む発想力
- 読者を惹きつけるプロットを組み立てる構成力
- 自分なりに書きやすく、読みやすい文体
- 正しい日本語が書けるスキル
- より魅力的な文章に磨ける表現力
- すべてのスキルを一編の物語に集約させる「小説力」とも呼ぶべき力
これらを一つずつ鍛えていくために、それぞれのおすすめトレーニング方法を解説していきます。
1日目:日記で観察力を鍛える
まず初日は、簡単にはじめられる「日記」から。
と言っても、ただの日記じゃありません。
子供のころに夏休みの宿題日記を8月31日に1ヶ月ぶんまとめて書いた経験はありませんか?
アレをやるのです。
最初は昨日の出来事から。覚えていることをひたすら書き出していきます。
次は一昨日、その次は一昨昨日・・・、そしてさらに・・・
といった感じでだんだんさかのぼっていくと、徐々に書けることが減っていくでしょう。
それでも記憶をひねり出してなるべく書いていきます。
すると、思っていた以上に自分が物事を記憶していないことに愕然としつつも、無意識にスルーしていた出来事や風景など意外と鮮明に覚えていることに気づくはず。
一旦意識しだすと、明日からの身の回りのあれこれが違って見えるようになりますよ。
2日目:三題噺で発想力を鍛える
準備運動を終えたところで、いよいよ実際の作品づくりに向けて一歩踏み出しましょう。
まずは、物語の種となるアイデアから。
小説の発想力を鍛えるには「三題噺」が最適です。
三題噺とは3つのお題(キーワード)から即興で話を作るというもの。
落語『芝浜』も三題噺(「酔漢」「財布」「芝浜」)から生まれた話だったり。
名著『アイデアのつくり方』でも、アイデアとは既存のものの新しい組み合わせと書かれています。
一見関係がなさそうに見えるキーワードに「つながり」を見出す(作り出す)作業は、必ずやあなたの発想力をレベルアップさせてくれることでしょう。
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【予定稿はNG】三題噺の書き方・コツ+お題メーカー3選【小説/就活】
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3日目:フレームワークで構成力を鍛える
珠玉のアイデアが生み出せるようになったら、お次はそれを「物語」の形に組み立てる作業です。
ビジネス文章における『PREP法』のように、小説・脚本の世界にもフレームワーク(型)というものが存在します。
まずはこの「型」を徹底的に頭に叩き込みましょう。
- 起承転結
- 序破急
- 三幕構成(ビートシート)
- フライターク・ピラミッド
- 英雄の旅
自分なりのオリジナル構成を考えるのは、基礎を身につけてからです。
ひとつのアイデアをこれらのフレームワークに当てはめて物語を考えてみると、型によって展開が微妙に変わったり、アイデアによって向いている型があったりといったことに気づくはず。
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【初心者OK】いますぐ使える文章構成パターン+まとめ方のコツ17選
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フレームワークを使って具体的にプロットをいくつか作ってみるのもおすすめ。書き方については別の記事でも詳しく解説しています。
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4日目:模写で文体を鍛える
いますぐにでも物語を書き出したい気持ちはひとまず抑えて、次は「模写」です。
他人の文章を忠実に模写してみたほうが、かえって自分らしい(自分に向いた)文章の形というのが見えてくるもの。
自分が好きな作家でも、いま売れている作家でも、模写する文章はなんでも構いません。
読書でもいいのですが、実際に手を動かして模写するほうが、より文章の細かな部分にまで意識が向くようになります。
どういった意図でこの文章・言葉を書いたのか。
作者の気持ちになりきって、いろいろとシミュレーションしてみましょう。
5日目:校正で日本語力を鍛える
過去の名文家に憧れて「美文」を目指すのもいいですが、それよりも先に、あなたは正しく日本語が書けますか?
日本語力を鍛えるには、書いた文章を自分で「校正」してみるのが一番です。
最近は文章校正をアシストしてくれるツールもあるので、これらを上手に活用して過去に書いた文章に容赦なく赤ペンを入れていきましょう。
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自分の文章だけでなく、他人が書いた文章を自分なりに直してみるのもおすすめ。お題はネットにいくらでも転がっていますからね。
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6日目:推敲で表現力を鍛える
ある程度正しい日本語が書けるようになったら、さらに文章を魅力的なものにブラッシュアップていきましょう。
よく「校正」と「推敲」をごちゃ混ぜにしている人がいますが、別物です。
校正は文章を「直す」作業。推敲は文章を「磨く」作業です。
一つひとつの言葉やフレーズを、より具体的に、深く、鮮烈に、激烈にしていく。
推敲には明確な答えがありません。その時の気分によっても文章の方向性は変わってくるでしょう。
あれこれと言い換えのバリエーションを考える作業は、きっとあなたの表現力を鍛えてくれるはずです。
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7日目:短編で小説力を鍛える
最後は、これまで学んだスキルをすべて発揮して、一編の物語を完成させます。
ここでいきなり長編を書くのではなく、短編や掌編などのごく短い物語を書くのがオススメ。
文字数に制限をつけると、より文章を磨く力がトレーニングできますよ。
おすすめの小説練習アプリ7選
Diarly
Mac/iPhone向けの日記アプリ。
無料版でも充分に使えますが、有料版は複数端末でのデータ同期などが可能。
※Setappというサブスクサービスの加入者なら、タダで有料版が使えます。
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写真なども添付できるので、昔撮った写真をヒントに「過去日記」を書いてみるのも良いトレーニングになりますよ。
ライトレ
三題噺のお題を自動で出してくれるアプリ。
ランダムにキーワードを3つ表示するだけでなく、そのまま文章を書く機能も搭載。文字数や時間の制限をつけることも可能です。
100文字制限の話を毎日Twitterに投稿するのも面白そうですね。
Workflowy
文章を階層表示させ、並べ替えなどが手軽に行えるいわゆる「アウトラインプロセッサ(アウトライナー)」。
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その中でも、初心者に特におすすめなのがこちらのアプリです。
つくりは極めてシンプル。しかし欲しい機能はしっかり備えています。
テンプレート保存機能があるので、物語のフレームワークをテンプレ化しておくと便利ですよ。
WorkFlowy透かして清書
こちらは習字やペン字の練習用アプリです。
お気に入りの文章を入力しておき、一文字一文字噛み締めるように手書きでなぞっていくと、文章が体に染み渡っていくような、タイピング模写とは一味違った感覚が味わえます。
字も上手くなって一石二鳥ですよ。
透かして清書(iPhone)
文賢
文章校正ツールの中でも、最近特に勢いのあるのがこちら。
日本語の間違いを自動で指摘してくれるだけでなく、言い回し表現のデータベースを独自に持っているなど、推敲作業にも活用できる非常に汎用性の高いツールです。
月額料金はそれなりにしますが、毎日使うならきっと損はしないはずですよ。
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Scrivener
現役小説家にもユーザーが多い文章執筆ツール(高機能エディタ)がこちら。
アイデア出しやプロット管理に役立つコルクボードや、資料や設定ファイルがフォルダ分けできるなど、さまざまな便利機能が備わっています。
よく小説投稿サイトなどで、フォームにそのまま文章を書く人がいますが、データ保存や整理に不便なのでやめたほうがいいでしょう。
プロを目指すならこういった本格的なツールがしっかり使いこなせるようになったほうが、後々ラクですよ。
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即興小説トレーニング
その名の通り「即興小説」を書くためのWebサービスがこちら。
ランダムに出題されるお題で、制限時間内に作品を完成させるという仕組み。お題は時間帯で決定されるので、同時刻にチャレンジしている人が同じお題に挑戦しているというのもちょっと面白いですね。
ログインなしでも手軽に挑戦できますが、万が一のためのバックアップ機能が使いたい方はTwitterとアカウント連携させておくがおすすめです。
おまけ:「小説力」だけでは小説家になれない?
ここまで小説を上手く書くためのトレーニング方について解説してきましたが、小説が上手く書けるだけでは、プロの小説家にはなれません。
プロ作家は「芸術家」ではありません。消費者(ユーザー)や仕事相手(パートナー)たちと、社会人としてしっかりと向き合う必要があります。
具体的に身につけるべきスキルについては、別記事でも詳しく解説していますので、よろしければあわせてご覧ください。
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まとめ
今回は、小説が上手くなるための練習方法やおすすめアプリについて解説しました。
どの方法も、一つずつ、一日ずつみっちりこなしていけば、必ずあなたの血肉になるものばかり。ぜひ1週間で終わらせず、この機会に「書く習慣」を身につけてしまいましょう。
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慣れてきたら、毎日一本ずつ作品を完成させる「ショートショート・マラソン」にもチャレンジしてみましょう。
そんな方は、作品を投稿サイトにアップしたり、新人賞への応募など具体的な目標を決めるのがいいかもしれません。
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